天地再創造
神は七日間で世界を作った。
一日目に、天と地を作った。
二日目に、空を作った。
三日目に、大地と海を作った。
四日目に、太陽と月と星を作った。
五日目に、魚と鳥を作った。
六日目に、獣と家畜、そし人を作った。
七日目に、お休みになった。
聖書に書かれていたことだ。キリスト教における神は、このようにして世界を作ったらしい。ならば、世界は如何にして終わるのだろうか。
ゆきは、破壊神の力を手に入れた。りんごは最後まで気付くことがなかったが、破壊神の力の本質は創造神と同じである。破壊するという行為を創造しているのだ。その力を取り戻したゆきは、元の創造神の力を完全に取り戻したことになる。今のゆきは、世界を壊そうが作ろうが作り直そうが、思いのままである。
「見ててね」
ゆきは縁に囁く。縁は静かに泣いていて、その涙は高温の大気に晒されて途中で蒸発する。そのせいで、縁の頬のあたりには涙に含まれていた塩分が結晶となって付着している。ゆきはそれを手で払ってみせた。
「始めるよ」
一日目に、ゆきは世界中の獣と家畜、そして縁を除く人間を破壊した。
「縁はこの世界に残っている最後に人間になったんだよ」
二日目に、魚と鳥を破壊した。
「縁以外の全ての動物が居なくなったよ」
三日目に、太陽と月と星を破壊した。
「地球以外の星が消えたよ」
四日目に、海を破壊し、大地を覆う植物も完全になくなった。
「この宇宙に残っているのは、地球だけになったよ」
五日目に、宇宙空間を破壊した。
「空間という概念が消えたよ」
六日目に、天と地を破壊した。
「この宇宙は完全になくなったよ」
七日目に、ゆきと縁は二人だけで休んだ。
「縁と会えて良かった。ありがとう」
ありがとうございました。一応、物語は終わりということになります。あと1話だけエピローグを宜しくお願いします。色々と書きたいことは、そっちのあとがきにまとめようと思います。宜しくお願いします。




