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ゆきちゃんの消失IV

 雷霆とは、ギリシャ神話の主神ゼウスが武器として使ったものである。何と言おうと、一つの神話の最高神であるゼウスが使った武器だ。その威力は圧倒的である。しかし、その火力をもってしても、破壊神を名乗る少女は余裕を残していた。

 結莉は、世界でもトップクラスの「能力」を持った人材であった。結莉の「能力」は主に二つ。一つは演算能力の大幅な向上。そして、もう一つが超物理学的な身体能力強化。これにより、雷霆をある程度の自由度の元で振り回すことができる。

 雷霆は、古代の文献から「機関」が復元したものであり、最高神であるゼウスのために設計されている。そのために最適化されているのだ。だから、いくら人間離れしていると言っても、結莉は人間である限りある程度の制限の元で使わなければならない。その制限は、結莉の命を守るためのものでもある。


 破壊神は小さく溜息をついた。

「いくら強力な能力があると言っても、所詮は人間だな。もう少し楽しめればよかったんだが。」

 破壊神が軽く地面を蹴った。その衝撃は見た目とは裏腹に莫大な破壊力を生み、地面を大きく抉った。結莉の身体は地面ごと吹き飛ばされる。10メートルほどの高さの綺麗な放物線を描いた後、結莉は地面に叩きつけられた。

 結莉の身体は動かなくなった。


 破壊神は呟いた。

「ごめん、やっぱり私は壊すことしかできないよ。」

続き書けるよう頑張る

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