覚醒
小説家になろう初投稿death。日本語難しいね。文法成り立ってないしキャラ確立してないけどお願いしやす。
物心ついた時、私は虚無の中に存在した。
「無」。それは光や時間すら存在しない「無」。
暇だったから宇宙を創造した。想像力に任せ、次々に要素を追加した。そしてその一つひとつの要素が矛盾しない物理法則を構築した。
どうやって宇宙を創ったかは覚えてない。だってどうやって創るか考えてなかっな、どうしようとか思ってた瞬間に気を失ったから。
でも、実際宇宙は完成したらしい。「らしい」というのは、今私が寝転んでいるここには「重力」が働いていて「酸素」を含んだ空気もある。
どうやらここは惑星らしい。周りには植物が生い茂り、遠くからは水が流れている音がする。それにしてもすごい。こんな環境の惑星はかなり生成確率が低いはずだから。
どうやら私は岩に埋まっていたらしい。大小の岩の破片がそこら中に転がっている。気を失っている間にどれくらい経ったんだろうな。てかさっきからこっちを凝視しているこの生命体は何?見たところ私と同じような姿をしてるけど。
何なに何なのよ〜!修学旅行で北海道に来て最初がこれかよ!だだっ広い自然公園が暇だったからこっそり抜け出して歩き回ってたら岩見つけたんだ。いくらヒビが入ってても女子高生が軽く蹴ったくらいで割れるか?普通。そしてその中から出てきた銀髪を肩まで伸ばした美人さん。全裸で岩の中から出てくるとか精霊かなんか?どうしようまずどうするべきなの?周りにも誰もいないし……
「ハ…………ハロ〜………って通じる?」
「…………」
「…………」
「はろー?」
ゆっくり体を起こす。長い黒髪を後ろで一本に纏めたその少女は小さく「うごいた」とか呟いている。まさかここでは言語が発達するまで進化した生物が存在するって言うのか。ということは「はろ〜」とかは何かの言語なんだろう。とにかくもっとサンプルがなくちゃ言語の解析はできない。……そうだ、こいつの脳にアクセスしてデータを読み取ろう。顔の前に手をかざし、強く脳内を意識する。…………………………………………よし、だいたい分かった。それにしてもなんでわざわざ英語で話しかけようとしたんだか。
「あ〜、日本語ってこんなんで合ってる?」
「え⁈精霊さん日本語喋れるの?」
「精霊……?」
「あ、いや、こっちの話……です。てか、なんか……その、服着た方がいいですよ。」
そうか、この生物は全裸に対して抵抗があるわけだな。
「わかった。この格好ではここでは動きづらいからね。適当なものを構成しよう。」
宇宙を創ることに比べたらこれくらいわけない。次の瞬間、体にフィットするように衣服が構築された。
彼女はこれを見て驚愕の表情をあらわにし、ホンモノだ……と呟いていた。まあこの宇宙の物理法則に反したことをしたわけだから当たり前かな。
「あなたの脳内イメージから良さげなのを選んだんだけどどうかな?」
「それってもしかしてモンモに載ってたやつです?すごく似合ってます!」
「ありがとう。そしたら、あなたが私を起こしてくれたの?」
「あ……はい。そういえば、名前はなんて言うんです?」
「名前……?」
そうか、「名前」か。そういえば私自身の名前を創ってなかったな。そうだ、
「私、まだ名前ないんだ。できればあなたが私を名付けてくれないかな?」
「えええ!!そ、そんなぁ、照れますよー。そうだな……なんか、『ゆき』って感じ?」
「ゆき?」
「なんか……髪の色とか?白いし、そんな感じ……」
「ゆき……いい名前だね。」
「いやあ我ながらいい名前だなあ。……あ、てかもう戻らなきゃ。ゆきさんも元気でね!」
見えなくなるまで手を振ってて気付いたけど、名前を聞き忘れたな。まあいいや、さっき読み取ったし。ありがとね、立花縁さん。それにしても……
「暇だ……」
さて、前置きが終わったわけでありますが、これからどうなるんでしょうねえ。個人的に百合が好きだから女の子2人登場させたんですけれど、この先の展開全く、本当に全く考えておりません。ほんとどうなるんだろ。