海底の呪宝
海には、不可思議でおぞましい力が、あるとすれば、あなたは、どうする・・・・。
大海原に1隻の船が止まっていた。
船には、三人の男女が地図を見ながら会話をしていた。
「本当にこの辺りなの?」
「ああ、間違いない」
金髪の女性と黒髪の男性が地図を見ながら会話していて
「もしあったら、俺たち億万長者だ」
スキンヘッドの男性がウキウキと地図を見ていた。
三人の男女は、この海域のとある沈没船を探していた。
「3年前に沈んだ軍艦は、だいたいこの辺りだな」
黒髪の男性が、書類を見ながら別の地図を見ていた。
別の地図には、航路と×印がしてあった。
今見ている地図と別の地図の航路の線が出てしまうので若干ズレていた。
「慌てて沈んだ航路を間違うなんてお馬鹿ね」
と、金髪の女性は、そう呟く。
そうです、別の地図は、沈む前の軍艦からの連絡を受けた記録を元に制作した地図である。
しかし、慌てすぎたのか、本来の航路と間違って20キロ先の航路に連絡をしてしまった。しかも20キロ先の航路には潜水艇で作業が不可能な深さで、ほとんどのサルベージ会社が、諦めていた。
半年後、偶然にも仕事の関係で知り合った三人の男女が、プライベートで、この海域に遊びに来ていた。
金髪の女性が、誤ってカメラを落としてスキンヘッドの男性が、取りに海に潜ったら沈んだ軍艦の破片を見つけて黒髪の男性が「半年前に沈んだ軍艦か」と推測し、三人は沈んだ軍艦の情報を集めて、やがて誤報した地図を手にいれて軍艦の破片をを見つけた海域を半年で調べた結果、誤報した沈んだ場所から20キロの辺りに沈んだ軍艦を見つけた。
見つけた三人は、喜んだが、すぐには直ぐには潜らず政府が、散策中止するまでに待った。
軍艦を見つけた2年目に政府は、散策を中止を発表し、三人は、コツコツと集めた潜水具やクレーン付きの中型船等を持って来て軍艦の散策の計画を話し合った。
「今すぐに、潜らないの?」
金髪の女性が、言うと黒髪の男性は「今は、海の中の流れが、早い季節なので海の中流れが、弱まるまで半年待たないといけない」
と、語った。
その間の三人は、潜水具の使い方や船の整備をしていた。
やがて半年後になり、三人は、例の海域に着いた。
沈んだ軍艦の散策に向かうのは、黒髪の男性とスキンヘッドの男性が、潜ることになった。
スキンヘッドの男性は、元々潜るのが得意で専用のスキューバのライセンスを持っていた。
一方黒髪の男性は、スキューバのライセンスを持っていなかったので、1年半くらいかけてライセンスをてにいれた。
金髪の女性は、ライセンスを持っていないが、中型船のライセンスを持っていて二人が、潜っている間、彼女は、船で留守番する事になっていた。
潜る準備をしている間に黒髪の男性が
「君達は、何に使うのか?」
と、スキンヘッドの男性に聞くと
「俺か?うーん・・・妹の結婚式に使うな」
と、答えると金髪の女性は
「私は、お世話になった両親の旅行費としてあげるわ」
と、答えると金髪の女性は
「そう言うあなたは、何に使うの?」
「僕は、前から欲しかった高級車を買うんだ」
と、答えて三人は優雅に笑っていた。
潜水具を装備した二人は、海に潜りぶくぶくと白い泡が、海面にゆらゆらと消えて
「二人とも気を付けてね」
二人を心配する金髪の女性は見届けた
海の中は、昼の青い海面と違い、やや暗い青いの世界だった。
潜っている二人は、やや不安があったが、目の前のお宝が、あると二人は好奇心を躍りながら沈んだ軍艦を近付いていた。
目的の軍艦を目の前に着くと、軍艦の底が、ギザギザに避けた穴があった。
どうやら近くの暗礁で底が当たり嵐で裂けられて、そのまま沈んだと推測した。
二人は、怪物の歯の様にギザギザの穴にためらいなく入っていた。
船内は、錆と藻が、出ていて、優雅に泳ぐ魚達が二人を見て慌てて逃げる。
やがて二人は、分厚い金庫の様な扉を見つけた。
金庫の側には、防水性のファイルを発見した。ファイルの中には、200枚の金のインゴットが、記していた。
しかし、頑丈な金庫では、さすがに開ける道具が無いので一旦引き上げ翌日に開けることにした。
船に戻った二人を金髪の女性が「見つけたの?」と問いかけると黒髪の男性が「大きな成果を見つけた。金庫を開けるには、道具を持って来ないとな」
と、そう言って一旦引き上げた。
翌日、三人は、再度沈んだ軍艦の海域にやって来て、船には、水中用の溶接器と金のインゴットを引き上げる網等を持ってきていた。
黒髪の男性は、潜る前の準備をしていたら見慣れる大きなクーラーボックスが、あった。
「これは……」
黒髪の男性が触れようとしたら
「シャンパンよ、お祝い用の」
金髪の女性が、そう言うと
「そいつは、良いね楽しみだな」
それを聞いたスキンヘッドの男性は、はりきっていた。
再び二人は、海に潜り例の金庫に着くと水中用の溶接器を金庫の蝶番を切断を開始した。切断までの時間が掛かったが、なんとか金庫を開ける事に成功した。
開いた金庫を二人は、中に入ると散らばった金のインゴットが、沢山あった。
スキンヘッドの男性が、作業に取り掛かろうとしたら突然、息苦しくなり、じたばたと暴れるが、黒髪の男性が、水中マスク越しからニヤリと笑っていた。
そしてスキンヘッドの男性がピクリと動かなると黒髪の男性は、せっせと金のインゴットを一人で回収を始めた。
そう黒髪の男性は、最初から独り占めをする為にスキンヘッドの男性の酸素ボンベを細工していた。
散らばっている金のインゴットを集めている黒髪の男性は、冷静から高揚に変わっていて金のインゴットを穴が空いた入口に往復してそして船内にある金のインゴットを全てを回収を終えて亡き友人を見ずに船内を出ていった。
黒髪の男性は、沢山入った金のインゴットを
網にまとめて入れて、船に戻ろうとして浮上したら突然に足に激痛がした激痛した足を見るとモリが、刺さっていた。
何者が、黒髪の男性に足にモリを刺したが、少しずつ目眩がしてくる。
黒髪の男性が、早く浮上をしようとしたが、強烈な目眩と体の痺れで浮上が出来なくなり海底の底に横たわると黒髪の男性の視界には、水中銃とダイビングスーツを装備した金髪の女性が、居た。
金髪の女性は、横たわる黒髪の男性を冷たい目で見ていた。
黒髪の男性は、なぜ彼女が、水中銃とスキューバの装備をいつ持っていたのか、よくよく考えてみたら例のクーラーボックスが、不自然にやや大きかった事を気付いたが、黒髪の男性は、黄昏ながら死んでしまった。
残された金髪の女性と網に沢山入っている金のインゴットだけがあった。
金髪の女性が、何故こう言う事をしたのか言うと発見した軍艦の中身が、金のインゴットを積んでいると分かると密かにスキューバのライセンスを取り予備のスキューバの装備に紛れ込ませて、そして水中銃をクーラーボックスにバラして隠していたのだ。
彼女は、輝く金のインゴットを見てニヤニヤと笑い、そして金のインゴットを上げようとしたら突然の強い海流が、出てきて金髪の女性は、海流に流れそのまま軍艦にぶつかる。
ボンベのベルトが、軍艦の破片に絡まって少しパニックを起こしていたら今度は、海流が逆に流れ始め何も出来ない金髪の女性が、足掻いていたら軍艦が、少しずつ傾き始めた。
青ざめた金髪の女性は、ボンベのベルトを外そうとしたが、思うように外れず、傾いた軍艦は、そのまま彼女ごと横に倒れた。
ーーーーーーーーーーーーー
水上警察の事故の記録。
後日、地元の水上警察と海軍の船が、沈んでいる軍艦のポイントに調査に来ていた。
元の発展は、夕方、地元の漁師が、港に帰る途中に黒髪の男性の死体を発見し大急ぎで、港に戻り水上警察に連絡を入れた。
翌朝、水上警察が、黒髪の男性達が、乗っていた中型のクルーザーを見つけて船内の捜査をしたが、人影を見付からず、海面を覗いたら偶然、行方不明の軍艦が、見付かり海軍に連絡してサルベージを搭載した海軍の軍艦が沈んだ軍艦のポイントに来た。
調査を進めると沈んだ軍艦には、新たに男女水死体を発見した。
3人の身元が分かったが、死因が何故がバラバラだった。
最初に見つけた黒髪の男性の死因は、刺されたモリから神経毒が出てきた。
次に見つけた金髪の女性は、ボンベのベルトに絡まったまま横転した軍艦にしかれてそのまま酸素ボンベが切れていた。
最後に見つけた、スキンヘッドの男性は、酸素ボンベが切れていたが、酸素ボンベのゲージには、正常に表示していたが、細工をされていた。
さらなる問題があった。彼等が引き上げたあろう金のインゴットが、行方不明になっていた。
子供の頃、海に憧れていたが、はじめて海に入ったら塩の味とおぞましい何かがあり、それから海を眺める以外海にあまり入らないが、海が怖いが同時に神秘差もあるくらい興味がある。