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名もなき守り人  作者: y's
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はじまり

大きくてたくましいその犬はマスティフ。

その後ろには、

まだ自分で歩く事もままならない

赤ん坊が眠っていた。


いつこの犬舎に、

その赤ちゃんが入り込んだのか誰もわからない。


小さな村で大きなニュースとなった。




「 自分が誰の子で、いつ産まれたのかも分からん。

覚えてる事は

15才でボスに引き取られてからの事だけや。

それから25年。

人を守る事だけやってきた。

守るためには潜入もしたし、無茶な事もしてきた。

せやけど、これが自分の人生や…」




この物語は、ある男の半生。

世間にはあまり知られていない世界。


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