36・かぼちゃプリンは美味しいです
席にはすでに頼んでいた日替わり定食Aセットとかぼちゃプリンと、頼んだ覚えのないスイーツが三つ置いてある。そういえばさっきフェルトが注文場所に戻っていたけど、これのためだったのか。
「俺はかぼちゃプリン頼んだけど、メルはなかったから......。メルのためにチーズケーキ買ってこようと思って。そしたらほかにも美味しそうなのがあったから、つい」
つい、って量じゃないんだけど。まぁ一人二つずつなら食べられない量ではないし、フェルトが主食をちゃんと食べてくれるならいいか。
「じゃあ、定食食べた後に食べましょうか」
「うん!」
フェルトが嬉しそうに笑うものだから、伝染するみたいに私の表情も緩んでしまった。
フェルトは最初の約束通り日替わり定食を完食してから本人の念願のかぼちゃプリンを堪能していた。
「フェルト、それ美味しいですか?」
私はといえば日替わり定食を食べ終わりフェルトが買ってきてくれたチーズケーキを楽しんでいた。うん、すごく美味しい。
「うん、美味しいよ。メルも食べる?」
プリンをスプーンで掬って私に差し出して、フェルトは小首をかしげる。ありていにいえば「あーん」の姿勢だ。ていうかフェルト可愛い。
「食べていいんですか?」
「うん、もちろん」
「じゃあ頂きます」
かぷ、と身を乗り出してスプーンを口に含み、かぼちゃプリンを食べる。
「美味しいですね!また今度食べたいです!」
「そうだね、また食べよう。............また間接キスも」
「そうですね」
最後の方なにを言ったか聞こえなかったが、彼が楽しそうだし細かいことは気にしないでおこう。
ふと思ったけど作中の日付が全然進んでない...!




