表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/60

23・ガードン出会いイベントです






「おい」


き、聞こえなーい。私は何も聞いてない。聞こえない聞こえな、


「おい、聞けよ」


必死に目を合わさないよう前を向いていたというのに、肩を掴んで揺さぶってきた。ここまでされてまだ無視はさすがに家に迷惑をかけかねない。仕方ないか…。


「はい、ごきげんよう、えっと……お名前をお伺いしても?」

「……お前、俺のことを知らないのか」


ゲーム同様、ガードンは目を丸くして私を凝視する。


社交界に顔を出したことのない私が知っているのもおかしな話だと思って聞いたが、私が今までの社交界にいなかったことを知らないガードンからするとゲームストーリー同様新鮮に聞こえてしまうのか。あっぶな、気づいてよかった。


「申し遅れました、私はメル・シーグルトです。先日養子に入ったばかりですので、社交界にまだ出ていません故、お目にかかったことがないのだと思います」


同じ階級なので敬語は王族相手すなわち格上相手よりも使わないようにする。社交界がどんなものか知らないから、なおさら授業で習った礼儀作法に忠実であったほうが安全だ。


愛想笑い程度の笑みを貼り付け、早く名乗れよと目でやんわりと威圧してみる。始まったものは仕方ないのでいっそ早くイベントを終わらせたいのが本音だ。


「あ、あぁ、養子だったのか。どうりで見かけない顔だと思った。俺はガードン・ブラームス。よろしく」


よろしくしたくない……、とか口に出すわけにもいかないので、返事はせずやんわりと微笑んで顔を逸らし前を向き直した。


これは今日の1時頃に出す予定だったやつです。


明日と今日の狭間の分も今から投下します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ