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19・詰んでます

「はぁぁぁぁ、こんなのやってけるわけないでしょ………」

もともとゲーム設定として知っていた上、昨日学園地図を見て暗記しておいたおかげで、ホールの近くに温室があることを知っていた。迷った末に唐突な出会いイベント、とか心臓に悪すぎるので避けたかったのもある。

なんにせよ入学式の今日温室で起こるイベントはないし、休むにはちょうどいい。ということで、私はフェルトから離れたあと温室へ直行したのだった。


「だいたい、今の時点で好感度どれくらいかも分かんないのに…」


そう、なにより問題はそこだ。

間違いなく本来のゲームの入学式時点よりフェルトの好感度が高いことは分かる。一応信頼できるくらいの主従関係はやってきたし。

でも、それがまだノーマルエンドになるレベルかそれともハッピーエンド確定してアートルート直結、なんて悪夢が待っているかもしれない。

一応エンド確定のサインともなるセリフやシーンはあるのだ。あるのだが、今更通用するのかも疑問だし、それに。


「確かめるために色々やらかすのも怖いし……」


怖いなんて言ってられないのは分かってる、が、怖いものは怖い。

家帰ったら1回紙に書き出してみることにしよう。今日のうちは適当に凌ぐとして。


「だいぶ詰んでるわ」

「何がだい?」

「何がってそりゃ……、えっ!?」


えっ、…え!?待って待ってちょっと待って!!

目の前にいるのは誰?顔も声もよくよく知ってる、覚えてる、だって昔は、前世ではすごく好きで、でも、今は…ただ、すごく怖い、この人は。

アート・クルスト。

このゲームのラスボスが、今私の目の前で、私の本来聞かれたらまずい呟きを拾って、私を不思議そうに見ている。


詰んでるのはフェルトへの対処法とかそんなんじゃなくて、今この状況じゃないか…!

2個目です。

読んで下さりありがとうございますm(_ _)m

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