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パダムさんの背中はおっきいな

 受付のお姉さんに案内された先は、思ったより質素な造りの木製ドアの六畳間くらいの大きさの、小さな作業机と質はよさそうだけど簡素なベッドが置いてある、赤じゅうたんの部屋でした。

そこにはきっとプロの手で縫製したんだろうなーという、黄土色と緋色の縦じま模様の入った、たっぷりと腕と太ももに余裕を作った上下の衣装を着た。

ダンディーな口ひげを蓄えたおじ様が待っていました。


「君かな?祈念法で知らない料理を出せると言うのは」


 ダンディーなおじ様は声までバリトンの美声でした。

と、聞きほれてる場合じゃないです。

相手はここのギルドのトップ。

はきはきと返事を、はきはきと……。


「ひゃ、いたっ……はい」


 噛んだ、思いっきり噛みましたよ!

これは不味いんじゃないでしょうか!?


「ではさっそく試験を一つ。ピュラタンという料理を祈念法で出していただきたい」


 支部長さんは寛大な人らしく、私の失敗をスルーしてくれた。

ありがたい……さてと、それはそうとピュラタンかぁ、どんな料理なんだろう。

大丈夫、神様には貰った力にあった世界に送り出してくれたんだから、私はできる事をしよう。

そう思って私は何も考えずに叫んだ。


「ピュラタン一人前、一丁上がり!」


 コト、という音と共に部屋の中の机の上になんだか気持ち悪い物が現れる。

ぷるんと震えるのはゼリーみたいだけど、中に入っている物がいただけない。

緑の長い糸のような体の先端に大きな目玉が付いた気持ち悪い生き物がうじゃりと入っているのだ。

わ、私これを食べろって言われたらパダムさんにお願いして全速力で逃げさせてもらう。


 なんて思ってたら支部長さんが震えだしてる。

え、もしかしてあれまさか中身活け造りで生きてて襲ってくるとか?

な、ないよね?

私ピュラタンがどんな料理か知らないけど、アレを活け造りはないよね!?


 想像が怖くなって私は思わずパダムさんの後ろに引っ付いて隠れた。

パダムさんはあれが何なのか解らず静観してる感じ。

ただ、尻尾でぽふぽふと私の肩を叩いてくれた。

ほっぺにあたった尻尾の毛やわらかーい……。


 そう思ってたら、私を案内してくれたお姉さんも引いてるのを省みないで、支部長さんは机に駆け寄ってスプーンを取り出した。

スプーン!?


「あの、支部長さん何を……!」


 皆が困惑する中、ギルド長さんは迷わず目玉のついたミミズ入りゼリーをスプーンで掬うと。

食べちゃった。

しかもなんだか凄く嬉しそうな顔で。


「う、うむぅ!美味い!この濃厚なゲイズワームの体液とさわやかなオリビアの葉を溶かし込んで作られたゼリーが調和して……美味い!」


 私は引いた、お姉さんも引いた。

引かなかったのは食べてる本人とパダムさんだけだ。

かっこいいなーって思ったけど、あんなのを嬉しそうに食べる人とはあんまりお近づきにはなりたくないかなって。


 支部長は夢中でゲテモノを掻き込むと、うっとりとした表情で解説を始めた。


「ああ、ピュラタンは迷宮の深部に棲むゲイズワームという危険な生物を多量に捕獲してゼリー寄せにする料理なんだよ」


 誰なのそんなの食べようとしたの。

いや、地球人も結構なゲテモノ食いするけど。


「産地が限られ、ゲイズワームの数もさほど多く獲れないのでピュラタンは珍味でね……私も口にするのはこれでようやく3回目だよ」


 非常にご満悦そうに腰のポケットから取り出したハンカチで口元をぬぐうギルド長さんに、私は恐る恐る聞いた。


「あの、それでこのテストは合格ですか?」


 口元をぬぐい終わってハンカチを仕舞った支部長さんは満面の笑顔で言った。

うきうきと弾むその口調は、とってもじゃないけど大きな組織の偉い人には見えなかった。


「完璧だよ。合格だ。それで相談なんだがね」

「は、はい。相談ですか」

「うむ。君、キリコ君といったね。屋台ではなく食堂を開いてみないか。完全予約制の、幻の料理が食べられる店として」

「え」

「見た事もないような、御伽噺や伝説で語られるような料理を食べられる食堂。これはきっとこの街の名物になる。出店資金がないというならギルドから最大限の援助をする。どうかな?」


 支部長さんは笑っている、受付のお姉さんも私に何かを期待するような目をしてる。

でも、私はすぐに答えが出せなかった。

だって、私がしたいのは、街の人の思い出の一品とか、そういうのを食べてもらって、それで自活できる程度のお金を稼いで。

家族のような、ううん、家族になってくれる人と暮らす事。

ギルド長さんの言うような食堂なんて、考えてもいなかった。


 私の中で不安が、弱音が高速で巡り始める。

自分のやりたいことをごまかしてもうまくいくはずないと言う、不安感。

でもこの話を受けなければギルドに入れず、正式な営業なんかできないんじゃないかという不安感。

不安、不安、不安。

沢山の不安の中で、私は。


「……やります」


 折角神様から貰った力を使わず、自力で道を切り開く事なんかできないと言う自分への自信の無さに私は膝を折った。

自分の意気地なさ、情けなさを心の中でこね回している間にも話は進んでいった。

支部長さんは店の場所の手配や従業員の雇い入れの全てをギルドが仕切るので商売をやり始めるばかりの君でも大船に乗った気持ちで居ていいみたいな事を言っている。

受付のお姉さんはさりげなく経理もできるのよ、なんて売り込みを早速してきた。

泊まる宿を指定されて、連絡を待つように言われたりもした。

その全てにあいまいに頷きながらやりすごして、商人ギルドを出た後の事だった。


「キリコ」

「……なんですか?パダムさん」

「俺には、お前が食堂をやるのに乗り気ではないように感じられた。本当にそれでいいのか?今なら、引き返せるぞ」

「仕方ないですよ。もし話に乗らなければそもそも営業の許可が下りなかったかもしれませんし」

「逃げるなキリコ。自分の事をもっと信じろ」


 私の前に廻って、力強い瞳で私の卑屈な眼を覗き込みながらいうパダムさん。

その心遣いは嬉しいけど、ダメ。

私の自信のなさは筋金いりなんです。

それだけは変な自信があります。


「ダメですよ。私なんて、神様に貰った力以外、なんにもできない人間だから……」

「キリコ。お前は昼飯の時に坊主に言ったよな。屋台を開くから来てね、と」

「言った、言いました。けど!」


 あの子、凄く楽しそうに笑ってた。

眼をキラキラさせて、はしゃぐ姿の記憶でさらに私は沈み込む。


「キリコ。自分より上の相手に逆らって自分の意志を通すのは難しい事だ。だが初めから諦めるな」

「無理ですよ……私、支部長さんを納得させて屋台を出すなんてできません」

「いっそギルドに頼らないと言うのはどうだ?奴らが何か言ってきたら、俺がいる。俺がキリコを守る」


 パダムさんは本気だ。

本気で、ギルドの人達が私のやる事を妨害してきたら全力で戦うつもりだ。

昨日会ったばかりの私のためにそれをするつもりなのだ。

嬉しかった、何も考えずにその言葉に甘えてしまいたかった。


 でもダメなの。

私のしたい事は、ヒトが作り出した社会の中でないとできないことだから。

社会を捨てて、人知れぬ土地でお店を始めるというのもありかもしれない。

でも、それってインターネットみたいな簡単に広告を出せるような技術のないこの世界でやって、どうなるの?

結局、一部のヒトだけが独占する、そんな場になってしまうんじゃないかな。

それは、ギルド長さんの提案に乗った場合と何が違うんだろう。

それなら私は社会の中に居たい。

ヒトの中に居たい。


 そこまで考えると、私はもう大人なはずなのに、小さくなって震えるしかできなくて。

パダムさんには呆れられるな、なんて考えてた。

でもそうじゃなかった。


「キリコ、やはりもう一度交渉しにギルドに戻ろう」

「こ、交渉って。偉い人相手だよ?」

「何か勘違いしていないかキリコ。お前はあいつらより立場が上だぞ。お前が勝手に縮こまっているだけだ」

「え……どういうことです、か」

「あいつらがどんなあこぎな商売を考えているか知らんがな。そもそもその商売はお前が居なければ始まらないんだ。お前は自分の好みの条件を出す相手を選べる立場なんだ。解るか?」


 そうは言われても、自分を売り込むなんて私にはできない。

代理でやってくれる人がいるなら、黙っていてもやってくれるんだろうけど。

パダムさんはそういうタイプじゃない。

彼はあくまでマネージャーではなくて、ボディガードだから。


「キリコ、頼む。少しの勇気をだしてくれ。俺はそんな辛そうなお前を見続けるのは嫌だ」


 パダムさんは私が辛そうだという。

私は楽に流れているのに。

楽なはずなのに、辛そうだって言う。


「キリコ、試してみないか。昼には屋台を出す。夜には食堂で予約を捌く。そうしたいと願ってみるだけでもしてみないか」


 必死に、高い背をかがめて私と眼を合わせて優しい事を言ってくれる、虎顔の人に、ここまで言われたら。

私もようやく、回転の鈍った頭を動かして、考える。

お昼はダメかもしれない、でも朝なら?

食堂の宣伝になるとかいってみようかな。

1人で出歩くのは危ないと言われたらパダムさんが居るって言えばいいかな。


 段々、少しだけ前向きな思考が出てくる。

私はパダムさんのがっしりとして、少し硬い毛並みが生える身体にしがみついて考える。

言えるのかな、いや、言わなくちゃいけないのかな。

神様は善く生きろっていった。

ソレは単純に良い人として生きろって意味だけじゃなくて、自分のしたいことに精一杯生きろっていう意味かもしれない。

ちょっと都合の良い解釈かもしれないけど、なんとなくそんな気がした。


「解った、パダムさん。私ちょっと頑張ってみる」


 まだ少し、君はそんな事をする必要は無いとか怒られるのが怖いけれど。

パダムさんに手を繋いでもらってギルドの中に戻る。

受付のお姉さんがちょっといぶかしげな顔をしてて、本当にこんな話を切り出して大丈夫かなと思ったけど。

本当に話す相手はギルド長さんで、お姉さんじゃないだから、まだ大丈夫。


「すいません。実は少しさっきの仕事の話で抜けてた部分がありまして」

「あら、そうなんですか。では支部長との面会ですか」

「はい。お時間を取っていただけるか伺えませんか」

「ふふ、貴女からの話なら大体喜んで聞くと思いますけれど。ではギルド長に伺ってきます」


 受付のお姉さんはそういうとまた奥に引っ込んでいって、すぐに戻ってきた。

そうして私をまたあの部屋に通してくれると、そこにはあのダンディーさんが待っていた。


「やぁキリコ君。業務の事で何か言い忘れた事があるそうだね。今回は駆け出しという事で見逃すけれど、次以降はしっかりとそういう事の無いようにしっかりと構想を話しきるようにしてくれたまえ」


 うぅ、こんな事を言われるなんて私はやっぱりダメなんじゃないかな。

で、でもここまで来て何も言わずに帰るって言うのも失礼だし……ギルド長さんも発言を許してくれてるから思い切って言っちゃおう。


「あのですね、朝か昼にですね、食堂街で当初の許可申請を出していた屋台をやらせていただけないかと思いまして」


 私のお願いに、ギルド長さんは一見笑顔だったけど。

その目は冷たい計算をしているかのように作り物の笑顔を貼り付けていた。


「ふむ。屋台かね。ソレをする意味は何かな?私としては夜限定の予約客専用の店として、お客様に自分は特別な存在だと感じ、希少な料理を食べて頂き、その対価を受け取る。それで十分だと思うのだがね」


 既に支部長さんの頭の中では完全にストーリーが出来上がっていて、私のしたい事から事はギルド長さんのしたい事に変わろうとしていた。

危なかった。

パダムさんの言うとおりにしていなかったら私は体の良い炊事奴隷のような物になっていたと思う。


「確かにお客様に満足していただく為の特別感を出すのは重要なことです。では予約時間外では普通の料理を低額で提供していたら?尚更高い料金をだして珍味を食べる自分は特別だと感じないですか?」

「それは賭けだね。ソレをする動機としては少し弱い」

「屋台をするにはもう一つ狙いがあるんです。私、屋台の名前は思い出屋っていう名前にするつもりなんです」

「思い出屋?どういう意味かな」


 私の出した飲食屋台に相応しくない屋号に、ギルド長さんが興味を示した。

だから私は私のしたい事を思い切り語らせてもらう。


「もう食べられない、好きだったあの人の料理が、一度食べたきりでもう食べられないと思っていた料理が食べられる。そんな屋台です」

「それこそ特別感を出す為には食堂限定にした方が良い。屋台などやめたまえ。治安の問題もある」

「そうですか?治安の問題は私にはパダムさんという頼れる従者が居ますし。それに私嫌なんです」

「なにがだね」


 私が嫌だという点で、支部長さんの表情に僅かに硬いモノが混じる。


「お金をある人だけを相手にする守銭奴だって街の人に思われるのが。そんなことで孤立しては、街で生き難くなってしまいます」

「ふ……む。町人からの妬みをかわすための方策でもあるのだね。他に利点は?」


 私の出した答えに、硬いものを消して安堵感を出す支部長さん。

思っていたより妥当というか、普通の答えだったからかもしれません。

だから最後の質問はかなり気楽な様子で出されました。


「私のやる気です」

「はは、それは問題かな?」

「問題ですね。私は元々どちらかと言えば普通の人達に、ちょっと特別な時間を味わってもらいたいと思って屋台をやろうとしていたんです。それが認められなければ……全てやる気をなくして他所へいくかもしれません」

「……脅す気かね?」


 しょうがない子供を見るような雰囲気を出していますが、きっと内心焦りが生まれている……といいなぁ。

私に支部長さんを焦らせるような価値があるといいんだけど。


「いえ、お願いしてるだけです。予約制って、きっとギルド長さんの選んだ人達だけを相手にすることになるんですよね」

「さて、どうだろうね」

「私、そんな偉い人達とばかり顔を合わせていたらきっと精神的に疲れてダメになっちゃいます。だから屋台は必要不可欠なんです」


 わざと、ため息をついてみる。

必死に私は庶民ですよをアピールだ。

でも、偉い人が嫌だとは感じさせちゃいけない、ちょっと綱渡り感のある言葉。

ギルド長さんはどう思うかな。


「はぁ。仕方ないね。そこまで君の営業へのやる気に関わってくるなら許可しないわけには行かない。ただし、こちらからも何点か条件を飲んでもらうよ」

「条件ですか。どのようなものでしょうか」

「まず、営業は町の中心である役所前の広場に限る。他の場所では色々な人が君の出す料理を楽しむのに不適切というのもあるが、君の安全の意味もある。だからこれは絶対に守ってもらいたい」

「解りました。その条件は飲みます」


 慎重に言葉を選ぶ。

うっかり条件を飲みますと言った後に更に条件をつけられたりしたら困るので、あくまで今の条件は飲みますよという形で行く。


「では二つ目、屋台で出すものの価格は私達に任せてもらう。いいかな?」

「え。自分で決めてはダメですか?」

「ダメだね。君は祈念法で仕入れ値を考えずに食を提供できる。そこに値段の規制を入れなければ他の普通の屋台の人間が路頭に迷う。ギルドとしてそれは看過できない。解ってくれるね」


 自分が安売りをすることで職を失う人が出るのは望まない、なので基本的に受け入れることにする。

でも一言だけ。


「では普通の食品は高めの値段設定にするとして、思い出料理の値段は抑え目にしてください」

「解った。君の一番したい業務はそこだろうからね。そこは譲歩しよう。ただ、当然食堂の方でも」

「はい、思い出料理の値段は同じでいいです」

「早とちりは困るよ。特別なお客様の思い出は価格も特別にしなければね。屋台での思い出料理の値段は君に任せるが、食堂の方の思い出料理の値段はこちらで決定させてもらう」


 私にはこの辺りが限界だった。

なので大人しく頷く。


「ではその線で行くとして……他になにか考えている事はあるかな?キリコ君」


 念を押すようなギルド長の言葉に、私は思わず人差し指を額に当てて、目を瞑って考える。

屋台を開きたいという、自分にとっての勝利条件は満たしたわけで。

これ以上無理に何かをねじ込むのも……と思ったところで、ふと思いついた通すべき筋を通さなければいけないと気づけた。


「あの、思い出料理でですね。個人の手料理以外にも、漠然とあの地方のあの料理、見たいな感じで、私に出せる料理のレシピが増える事があると思うんです。そういう物の価格は誰か相談役を置いてもらって決定するという事でよろしいでしょうか」


 私の言葉に、ギルド長さんは頷いた。

それは私の損にもならないし、どちらかといえばギルドの利益になる話しだからだ。


「解った。それもお互いに了解したという事で。後は無いかな」

「はい。後は特に思いつきません」

「解ったよ。それでは良い仕事を期待しているよキリコ君」

「はい。あ、あと仕事の件とは関係ないお願いが1つあります」

「なんだい」


 商談は基本的に終わり、雑談のような雰囲気だからかギルド長さんの声は軽い。

これからよろしくやって行く相手の軽いお願いなら適当に聞こう、って感じ。


「台車の上に簡単な板を置いて食卓に出来るようなお店を紹介してください」

「解った。ならトーブルの材木店に行くといい。費用は自分で払えるね」

「ええと、予算4,000セム以内で済むなら」


 私の希望を聞きながら、支部長さんは羊皮紙に何か文章を書いて丸め、蝋印で封をすると私に渡してくれた。

その上また別の羊皮紙にこの街の簡単な地図と、トーブルとだけ書いた印を記すとそれもくれた。


「ん、大丈夫だろう。紹介状と地図を描いたから持って行くといい。ドス・コルローネからの紹介だといえばすぐ店主に会えるよ」

「解りました。ありがとうございます」


 ぺこりと頭をさげてお礼を言うと、支部長は軽く笑ってから言った。


「食堂のほうの準備が整うのには数週間かかるだろうがね。忙しくなるよ。期待して待っていたまえ」


 私ははぁ、と愛想笑いを浮かべて曖昧な答えを返してから、パダムさんと一緒に部屋を出た。

こうして私の今日二度目の頑張りは終わったわけで。

すっごく疲れたのでパダムさんにおんぶをお願いしてしまった。

逞しくて、毛皮の肌触りの良いその背中は、私を癒してくれるのに十分な効果を発揮したのだった、ありがたやー。

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