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感想なぞ頂きまして、ありがとう御座います。

ご期待いただいてると思うと、ドキドキしますが、今後も駄文を生暖かく流し見てやって下さい。


PS.メアリー・スーにならないか心配だというお言葉を頂きましたが……ぶっちゃけ、メアリー・スーになろうとでも言うべき方向性なので、ご注意下さい。

 また、劉備さんにご期待とのお言葉もありますが、マイ外史内では、同一武将の複数存在がありえますので、基本ヒャッハー側は黄巾モブになると思いますが、ダーク★桃香とか出たらごめんなさい。

 設定画面から、外史からの帰還を選択。

 再度の確認画面にて、是を返すと共に、周囲の景色が現実感を薄れさせ、足元の確かさが失われていく。

 

 はっと、何かしら、居眠りから突然覚めたような感覚。

 本日何度目かの感覚から数瞬、今の自分が何をしていたかを思い出す。


「なにか、こう。

 自分でビクッとしたのに驚いて、居眠りから覚めるような感覚って、どうにかならないもんかなぁ」

「それは難しいことのようだぞ。

 開発の人間も、人間の脳みその働きがくっきりとデジタルで、ON/OFFをきっちり認識できれば苦労はないとこぼしておるわ」


 またしても世界が震えるような声。

 しかし、どこか愛嬌を感じるような貂蝉の声と違い、威厳と言うか威圧をはっきりと感じる。

 しかし、どこかカマっぽい気持ちの悪い「やかましいわ」


「わしの名は卑弥呼。

 このタイトルでマイ外史の案内人を努めさせて貰うパーソナルじゃ」


 どうして、この人選にした。


「さっそくじゃが、説明に入るぞ。

 マイ外史とは、お主がゲットした武将やモブ達との邪魔の入らぬエキストラステージであり、お主の外史での活躍を助ける、人材・戦力・物資・装備等を整える為の拠点であり、保管庫でもある」

「ほう」

「お主のマイ外史じゃが、現在は先程までの町周辺がテーマとされて選択されておるが、外史の行動範囲が広がる度に、街や戦場として切り替えることができるテーマは増えてゆくぞ。

 また、ポイントショップで購入できるテーマには、現代の街並み等も用意されておるので、覗いてみると良かろう」

「ああ、なんか学園モノとか、タイアップ物とかあるらしいな」

「うむ、れっつ、えんじょいするがよい」


 れっつえんじょいて……。


「では、次に現在のこのマイ外史じゃが、当然の事ながら拠点レベルは1。

 少々大きめの村に砦がくっついておるようなもんじゃな」

「それを大きくしていくってことか」

「そのとおりじゃ。

 各施設などには武将や人物を配置することで、効率を上げたり規模を大きくすることが可能じゃ。

 誰もいない場合には、プレイヤーの能力が基準として割り振られるぞ」


 なるほど。


「まあ、政治向けにパラを振ったプレイヤーならば、一人でもそれなりに大きくなっては行くがの」

「じゃあ、武将タイプに振ったら、不利なのか?」

「いや、そこで登場するのが、チュートリアルでゲットしたであろう白蓮ちゃんじゃ。

 彼女を副官にすれば、プレイヤーの弱い所を補ってくれるからの。

 そうすれば、政治が10でも何とかなる。

 おおよそプレイヤーと副官、二人の能力の平均値になると思ってもらえば間違いない

ぞ」


 なるほど、普通の人がチュートリアルに来るのは、それなりの理由があったのか。


「因みに、政治向けに振った場合でも、居ると居ないでは大きく差が出るからのう。

 40の能力でも、白蓮ちゃんなら強化してくれるし、治安関連は統率・武力が重要じゃからな、そこが10とかなら、やはり強化は必要じゃ。

 むしろゲットに失敗しているなら、キャラクターを作りなおして、チュートリアルからやり直すのがオススメなレベルじゃな」


 流石、万能型なだけはあるな。


「とはいえ、武将が複数人になってくれば、能力を見て直接配置した方が効率は良いぞ」

「ふむふむ」

「あと、注意じゃが、外史では副官という形での能力引き上げはできん。

 あくまでも、戦闘部隊の副部隊長なり軍師なり。

 内政の場であれば、配下の文官として、その個人に仕事を割り振ることになる。

 全てに反映させるということはできんのだ。

 とはいえ、すべてをプレイヤーが握る場面というものは、早々無いしの。

 白蓮ちゃんを傍においておけば、その能力を発揮する機会というのは多いじゃろうな」


 俺の場合は他にも人物いるから、ある程度振り分けも可能か。


「それから施設についてだが、ポイントで購入できるものもある。

 基本的には拠点規模の上限によって縛られるが、便利なものも多いから見ておくと良いじゃろう。

 オススメは兵士上限を上げる兵舎・騎馬を編成するための牧場、装備を上げるための工房などじゃな。

 この辺りは少ない投資で、購入できるので早期に作っておくのがよいじゃろう。

 他には物資収入に効果のある屯田・港・街道、兵士の士気や街の満足度にも影響の出る「高名な料理人」なども面白いかもしれんな。

 まあ、このへんのオプションは高額なポイントが必要だからして、初期には購入しにくいものであるが。

 あと、ここでの兵士の扱いであるが、基本的に外史において所属陣営等で預かるインスタントな兵士と違い、個々人の私兵扱いとなる。

 大凡、インスタントな兵士よりも兵数は少ないが、士気・練度・装備などで優位に立てるので、上手く使うとよいじゃろう」


 なるほど……現状の兵士数の100が最低値か。

 士気・武装度・練度が黄巾並みっていう表示はどういう扱いなんだろう?

 これより下がるとどうなるんだ? 袁術兵並みとか?


「とにかく鍛えておけば、切り札になるのか」

「暗殺よけにも重要じゃな」

「ちょ、そういえば、PK行為って割と推奨気味なのか」

「同陣営で、狙いが被っている時の血みどろの争いは、中々にへびぃじゃぞ」


 なんでそんなに嬉しそうかなぁ。


「ちなみにその部隊にも、人物等を配置できるが、外史で全滅などすると、戦死扱いでマイ外史に送られるぞ。

 この時点ではロスト等は発生せんが、大幅に忠誠度が下がる為、それが原因で出奔する可能性はある。

 これは、理不尽な行い(平和共存を説いて加入させた武将に、盗賊行為など)を強要したりすることでも起こるので注意じゃぞ」


 あれ?


「まあ、マイ外史でのロールプレイなどを考えるなら、仁君プレイや、ヒャッハー系の無法者プレイではキャラクターを分けておくのがよいじゃろうな。

 考えの異なる人物を集めておくと、忠誠の下がり易くなる環境になる故な」


 マジですか……。


「じゃあ、1キャラクターで色々とやってみるのは、無理だったりする?」

「あまり想定されておらんな、おそらく難易度は高いだろうのう」


 ぐはぁ……。


「と、とりあえず、何かアドバイスは?」

「キャラクラーで分けられないなら、マイ外史内の拠点を複数用意し、そこを分割して運営することくらいではないか?

 しかし、これは拠点の規模が、ある程度以上に伸びた後、成長が頭打ちになってきた際、新しい拠点を作り、お互いを結び合ってさらに発展する為の機能で在って、お互いを独立させ結ずに拡大していくというのは、人材リソースやコスト諸々、非常に無駄が多く難易度も高いぞ。

 本来なら、ひとつの拠点を運営出来る人材がおれば、それを移動することで、次の拠点を開発できるが、それを封じるということは、個別にそれなり以上の人材を確保なり強化しなければならん。

 あまりオススメはできんぞ」


 ふーむ、忠誠度的には無理は利くにしろ、たとえば劉備さんにヒャッハーさせるのはどうにもなぁ、夢と希望にキラキラしてるしなあ。

 やっぱり、キャラクター分けて作るか?

 ヒャッハーするなら、気兼ねなくやりたくもあるしなぁ。

 どうせ、キャラクター強化する金は、無駄になっても問題はあまりないしな。


「ふむん、だが、メリットもないわけではないのう」

「は?」

「なんじゃ、ワシはデメリットだけを告げるのもどうかと、頭を絞っておったのだぞ」


 なんで、こういうところは職務に忠実と言うか真面目なんだ。

 それなら、真面目なキャラクターを採用しろと言いたい。

 落差につかれるんだよ。


「それはごめん、色々と考えてて。

 それで? メリットって?」

「まあ、手の内における引き出しの数じゃな」

「どういう?」

「たとえば、仁君プレイをしておっては、流石に暗殺なんぞできる人材を、確保しておくのは難しい。

 ある程度の手の内は、ロールプレイに縛られるのは間違いないのだ。

 じゃが、複数の違うロール(役割? 傾向?)を1キャラクターでまかなっておれば、イザという時に手を回す手段は多く持てるわけだのう。

 一見人徳者、しかし中身は越後屋プレイといえば判りやすかろう」


 判り難いわ。


「まあ、決めるのはお主じゃ。 所詮はダイブシステムの中の夢、お主が浸る為のごらくじゃ。

 強制も義務もない。 好きにやるが一番だわい」


 身も蓋もないな。

 とりあえず、この拠点を弄ってから考えるかね。

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