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 魏延さんと厳顔さんをゲットしたのはともかく、ボコボコ状態で宿に帰ったら、すごい勢いで取り囲まれた。

 まあ、節操無くまた増やしたのと、護衛なしに行っておいて、案の定怪我して帰ってきたことについての総ツッコミ。

 謝り倒して、宴会することになるまで、許して貰えなかった。

 そして、自分は宴会に得られない件。


「はい、あーん」

「…………あの、碧殿?」


 馬騰さんに、卵粥をフーフーされてあーんされるという、羞恥プレイ。


「あーん」

「…………あーん」


 許してください。


「それに鈴々殿、逃げるつもりは有りませんよ」

「おっちゃんは、見張ってないといけないのだ」

「そうなのだ」


 逃げようにも、両腕を張飛さん達に抱え込まれて動けない。

 やたら体温の高い張飛さんx2に抱え込まれた両腕に、フニフニした感触が。

 しかも、調子に乗った馬騰さんが、体を半分起こした足の上に乗ってきて、これまた柔らかい感触と……いや、重いとか言ったら命がない。


 そんな感じで、入れ替わり立ち代り監視役に付かれた状態で2-3日静養することになり、なんとか行動ペナルティが軽減された頃、益州を発つことになった。

 出発する際、魏延さんと厳顔さんに見送られ、直ぐに戻りますと手を振った。


 そして、船に揺られつつ、孫家の城下へと向かう。

 暫くぶりに戻った孫家の城下は、慌ただしい動きで騒然としていた。

 どうやら黄巾の動きに、正式に討伐の勅が下ったらしい。

 それで軍の動きが城下を慌ただしくさせているようだ。


「見つけましたよ、まんぷくさん!! ご飯を売ってもらいましょーか!!」


 戻って早々、陸遜さんの襲撃を受けた。


「お久しぶりですな、穏殿」


 頭を下げて一礼。


「おひさしぶりで、そうじゃなくて、討伐軍の編成で大変なんですよ―!!

 兵隊さん達のご飯、しっかり売っていただきますからね!!」

「それは、商売ですからな。 ご入用とあれば、お任せ下さい」

「そこでですね、お値段をこのくらいで」


 いきなり算盤を弾きだす陸遜さん。


「いえいえ、其れでは此方の儲けが有りません」


 このくらいでと、算盤の珠を動かす。


「えー、そんなご無体な―」


 御無体はあんただ。


「兵隊さんのご飯、おまけして欲しいな♪」


 可愛く言っても駄目です。


「それではこの辺りではー?」


 再度、算盤の値を変える。


「むー、仕方有りません。 それで勘弁してあげましょう」


 むう、麦米1当たり、金1.3まで下げさせられた……1.5での、売りのつもりだったのに。

 どこかで周瑜さんに出会ったら、ゴネられたとチクっておこう。


 商店に戻ると、例によって在庫が粗方履けてたので、補充。

 あと、袁家からの買いも入ってたので、さくっと対応。

 此方はもとより金1.5で即買いだったので、量をおまけしておいた。

 いいお得意さまである。

 で、その時に漏れ聞いたのだが、此処に袁家の人が交渉に来てるのだそうな。

 なんでも、近隣黄巾の本隊を何方が狙うかという話しらしいが、原作と違って袁術さんの所も本体狙いらしい。

 流石にプレイヤーが居るからだろうが、袁術さんとこのプレイヤーって聞くと、なんかビクッと成る。


 あと、姜維さんと南蛮四人組は、この商店に残って貰う事にする。

 正直目立つのと、この先は戦場とかに関わりそうだ。

 死に戻り不可の人はできるだけ、安全域にいて貰おう。

 まあ、自分死んだら意味ないんだけども。


 暫くして、色々と細かい事を済ませた頃、孫家の討伐軍が荊州へ進発した。

 此方も、それに遅れる形で出発することにした。

 今回は、戦闘系・バランス系のモ武将さん達を百五十名に、内政型の三十人、魅力+その他枠から戦闘力持ちを十人ほど、その護衛につける。

 この拠点に残る人数は四十名ほどになるが、ここまで戦闘になったら、孫家終わってるだろうしな。

 さすがにそれはないだろうと信じておく。

 更にマイ外史から、騎兵を三百引き出した。

 この時期からは、千を超える規模も出てくるだろうし、一応の用心だ。

 全体として、五百人近いが、維持には問題ない。

 食い物抱えて動いてるわけだし。


「しゅっぱーつ」


 城下を出る。

 さて、素直に荊州に向かってもいいのだが、どうせなら孫家の戦の見物でもしていくか?

 袁術さんとの交渉の結果、孫家が本隊を、袁術さんとこが分隊を担当するそうだ。

 原作では、旧臣合流前の五千対数万とか言ってた黄巾本隊を、どうやって料理するのだろう。

 やっぱし放火なのだろうか?

 まあ、現状の動員数は原作と比べると遥かに多いので、正攻法でも潰せるだろうから、かわってくるかもしれないな。


 少し遅れる距離を取りつつ、孫家軍の後を追う。

 話によると、荊州侵攻軍の黄巾本隊は一箇所に固まっているわけではなく、前衛として一万程の兵ががうろつき、残りの三万ほどが破棄された砦か城を改修して使っているそうだ。

 先ずは、彷徨いてる連中を叩いて後、攻城戦に成るんだろうけど、そうなると無駄な損害が増えそうだ。

 その辺をどうするんだろうか。

 お手並み拝見というところかね?

 さて、この辺まで来れば、水鏡女学院も近い。

 顔を出しとこう。


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