64 (四周目終了)
四週目はザックリ終わらせてしましました。
話を忘れてたんで、すんません。
なんとか時間が出来たものの、文章書けなくなってるので、リハビリがてらの短い文章となっています(3キロ無いです……OTL)
とりあえず、予約投稿使ってみたかったので、64、65 66、67 68、69と、今日中に投稿してみます。
「満福、気をつけろ」
「興覇殿も」
出立前に、甘寧さんと挨拶を交わす。
正直な処、夜間に移動なんてしたくもなかったが、うちの連中と合流するのに、できるだけ見つかりたくなかった。
「で、合流前に、襲われると……」
何とも、お約束過ぎるというか、この周回は呪われてるんじゃないだろうか?
出発して、すぐに誰かから襲われるとか。
なんとか、元の陣に戻ろうとしたが、上手いこと囲まれているというか、逃げる方向をコントロールされて、ドツボにはまっている。
幾らかの護衛も居たんだが、はぐれたか、やられたか。
「特に、この弓が厄介ですな」
何処からとも無く、致命傷を狙ってくる鋭い弓の攻撃に、反撃もできずに軽いキズを負って、脚が鈍っている。
しかも身を隠さずに、馬に乗ってる訳にも行かず、今は徒歩で夜の森を彷徨い歩いている。
「さてさて、そろそろ観念しては如何かな」
「……」
闇夜に問いかけてくる声。
全く聞き覚えがないんだが、一体誰なんだ?
「ふふふ、我らは仲国親衛隊。
美羽さまに天下を捧げるために働いているのだ!!」
プレイヤーかよ。
「その親衛隊が、同盟相手にチョッカイをかけるとはどういう事ですかな!!」
どうせ場所はバレてるんだろうと、疑問を投げかけてみる。
「ふふふ、荊州勢力などというイレギュラーは、孫家と削り合って消えて貰いたいのですよ!!
原作から、余りに乖離されると、此方のプランに差し障りますのでなあ!!」
むう、なんという迷惑な連中だ、
好き勝手に動きたい俺とは、トコトン合わない信条持ちだな。
「そう簡単に行くものですかな!!」
此方には、ご札の回復アイテムだのは、たくさん持っている。
一撃死さえせずに時間を稼げば、うちの連中と合流も出来るだろう。
「ふむふむ、即死さえしなければ、しのげると考えているようですな。
派手に動かれるので、中々に古参のプレイヤーかと思いましたが、どうやら未だまだのようですな。
プレイヤーを殺す手段というのは、ある程度確立されておるのですよ。
こういう具合にね」
瞬間、二条の矢が、一瞬の間を開けて、頭と心臓を貫いた。
「な、なんと?」
護符が効かない。
いや、一回は効いたんだろうが、次の一撃で、踏みとどまった体力を削りきられた。
薬も何も使う暇がなかった。
愕然としに戻りまでの時間を待つ中、先ほどの声が聞こえてきた。
「ふ、護符にしろ薬にしろ、ある一定時間内の致命傷をやり過ごす効果を持ちます。
そして、間を開ければ、回復次第だが再度効果を発揮するものです。
では、どうすればよいか。
効果時間を超えるタイミングで、二度の致命傷を与えれば、凡その手段では生き残ることは出来ない。
これが、一つの回答ですよ」
「なるほど……勉強になりましたな。
この痛み、忘れませんぞ!!」
最期の瞬間、プレイヤーらしき相手の姿を見かけたが、痛みと悔しさで覚えているのは声だけだった。
この周回、四周目で初めての死に戻りを食らった。