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46.47.48と纏めて7キロくらいしか無いのですが、ひとつにしようとして、違和感有るので、そのままで。
さて、色々と判ったんで、この先では余り、頑張り過ぎないようにしようと思う。
別に某動画のやってみたプレイみたく、高難度ノーコン・ノーダメ・ノーアイテム・無成長・Sランク動画みたいな、極致を目指したい訳でもない。
まあ、一人で細々とこなせる序盤限定で、チマチマと最適解を積み上げて、達成感に浸るのが嫌いとは言わないが、そろそろやる事と見る範囲が大きくなってきて、一人でカバーなんて無理になってきたしな。
賈駆先生やら李儒さん辺りなら、未だなんとかなるかもだが。
「という事で此処の処、穏当な動きをしていたのですが」
「いらっしゃいませ」
「いらっしゃいませ、旦那様」
にっこり笑う、黒髪ストレートロングの知的美人と、柔らかい笑みを浮かべる栗色ウェーブヘアのふんわり系美人が、酒場で此方を迎えてくれた。
ちょいと商談の後に、気晴らしに来たんだが、唐突過ぎてワロタ。
「お二方でしたか」
そう、李氏さんと楊氏さんでした。
痒いところに手が届く的な人選ではあるが、これはやはり、ベースの人数が多すぎるんだろうなぁ、普通ならオッサン四人組と、この二人くらいでも、限界数だろうから。
俺の場合では、総人数が多すぎて、通常の人よりも、難度が下がりすぎるってことだろう。
恐らく普通は、白蓮さん一人連れくらいが標準になってうだろうし。
なんという、まさに普通の人って扱いだが、前のマッチョの話を聞く限り、一番最初の段階の選択で、無茶なゴリ押しをしなければ、普通に白蓮さん出てきてた筈らしいし。
まあ、バランス的には、これからどう転ぶかなんて判らんから、そういう事もやるかもですよ的なものを、先に体験できるってのを、楽しんどきゃいいんだろう。
拙い事になったら、マッチョが出てくるのが玉に瑕だが。
「それで、お二人は?」
「はい、旦那様のお名前を聞きつけて、此方でお待ちしておりました」
「可愛い事を仰りますな」
二人を両隣に誘い、両手に花で暫く酌をして貰いながら、二人の感触だの嬌声だのを肴に、暫く酒を楽しんだ。
翌日、少々朝寝が過ぎたが、二人を連れて上司に顔合わせ。
「へぇ、この二人を?」
「ええ、文と計数の取り纏めには、充分以上の才ですな。
ある程度、決まり事の雑事を任せれば、永殿も私も手が空きますからな」
「そうね、これからはボクも、やるべき事は増えていくし」
ということで、李儒さんの決済迄が必要でないものについて、順次引き継いでいくことにする。
因みに俺の方の仕事については、決済とか上げられない代物が多いので、当面コッチ持ち。
てなことを話していると、樊稠さんが四人を連れてやってきた。
「満腹もいるか、ちょうどいいな」
「何よ突然、どうしたの?」
李儒さんが、樊稠さんを咎めるように睨む。
「うむ、此方の城の警備についてな、専属の割り当てを作ろうとな。
いつまでも、私が張り付いても居られんからな」
話を聞いてみると、キンに警備の一隊と護衛班を兼任させ、そこに武力持ちのチャンを含めるのが一つ。
もう一つは、樊稠さんが率いる治安維持と賊討伐の部隊に、騎馬適性を持つヤスを副長として、目端の利くチョイを索敵伝令班として、参加させるとのこと。
中々、面白いんじゃないだろうか。
と、人事が落ち着いた所で、この先の展開を考えてみる。
今の所、黄巾が湧いてでたとか、中央から賊討伐の勅が出たとか、聞いていない。
とすると、先ずは軍備増強で、黄巾の時にどれだけ名を売れるか。
その後に洛陽での混乱時、献帝こと劉協に関わるかどうか。
反董卓連合なんかの、大きなイベント絡みの進路が、変わる事になる。
ただし、基本的には、その辺までの流れってのは、かなり強固ではないかと考えているので、変更は難しいかもしれない。
ただ、話の流れが反董卓連合に向くと、こっちも巻き込まれるだろうから、その辺りがなぁ。
原作通りのほうが、周囲の動きが読みやすくはあるものの、その辺になると他プレイヤーも活発に動き出すだろうから、予断を許さない状況になるだろう。
「さあ、戦いに備えよ。 汝平和を欲するならば。
Si Vis Pacem, Para Bellum というやつですな」
「何処の言葉よ? 身も蓋もないくらいに現実だけど」
「大秦の言葉らしいですな」
ふーんと、李儒さん。
「そうね、結を守る為にも、この土地を守る為にも力は必要ね」
「おや、この田舎にも、多少は愛着が湧いて来ましたかな?」
「うるさいわね、ちょっとだけよ」
李儒さんが、可愛らしくも、照れくさそうにする。
「とはいえ、焦っても仕方ありませんからな。
恐れられるほど強くもなく、侮られるほど弱くもなく。
その程度で、じっくり行きましょう」
仮想敵は、董卓さんと、中央かね?
そして、董旻さんが太守職を勤めだして暫く、世の中が騒がしくなってきた。