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恥ずかしながら、続けます。

 結局、先週は初日の土曜にしかダイブしていない訳で、恥ずかしながら昨日は楽しみで中々寝付けなかったり……そして、ジョギングがてら、朝の八時には此方に来て、シャワー浴びつつ食事を作り、準備万端な上に、今日は此方に泊まろうと、外に出ないで良いだけの買い物まで済まして来ている。

 なんつうか、俺は遠足前の子供か。

 思わず頭を抱えそうになって自嘲。

 気分を変えて、さっさとダイブしたほうが、余計な事を考えなくて済みそうだ。


 器具を身につけ、導入用の音楽を聞きながら、設定済みの手順は自動化されて進むため、スムーズにゲームが開始されていく。

 あの筋肉に会わないで済むのいいな。

 そして半覚醒のような、ボンヤリした意識の中で、マイ外史を選んで開始。

 意識がハッキリした時には、自分が金満腹のアバターになり変わっていた。

 しかし、身長差による視点の変化やら、ステータスによる感覚の違いには、なかなか慣れんなあ。


 さて、先週の終わりってーと……。

 何となく一週間バタバタしてて、忘れかけだった状況を確認する。

 えーと、開発に人口が追いついてないから、時間待ちが発生中っと。

 数字で見ると、順調以上のスピードで増えてはいるものの、全体マップでの変化はないに等しい。

 意識をアバターから離し、時間を加速させるも、あまり変化は見えない。

 やっぱ、一気に拡張しすぎたか。

 こうなると、本当に時間を進めるだけになってしまうんだが、何か他に人口のブーストになるような要素って、なにかないかね?

 FAQみるにも、キーワードがイマイチなあ。

 マイ外史、人口辺りで検索掛けても、増やしすぎると治安にマイナスとか、兵力とバランスを取らないと治安が下がるなんかの、内容の主体が治安になってる様子で、手っ取り早く人口を増やす方法ってのが、単純に上がってこない。

 まあ、俺みたいなアホな規模で、ポイント任せで開発するほうが異常だろうし、こういう状況もないんだろうなぁ。

 となると、誰かに聞くしか無いか。

 賢い人って言うと……白蓮さん達に、徐庶さんに、一応内政トップってことで劉備さん弐号ってとこか?

 こういう場合に数を呼んでも揉めるだけだろうし、とりあえずは四人くらいでいいだろう。


 で、コピーを通して、呼び出しをして暫く。


「何かあったのか? 主殿」

「おじ様、ボクに用事って、どうしたの?」


 副官で何時も近くに居る白蓮さんと、特段仕事がなく手が開いている軍師チームの刃鳴さんが、先ずやってきた。


「ご主人様、お呼びですか?」


 そして、内政組のトップで、忙しくはあってもサブに関羽さんがいるので、なんとか時間を開けてきた桃香さん二号が次に。


………………


…………


……


「すまない、遅くなった……主殿」


 だいぶ遅れて、武官組のサポートにつけてる白蓮さん二号が、疲れた顔でやってきたが……これは。


「あー、刃鳴さん、手の空いてるメンバーで、武官組のサポートを。

 手が掛かるとは思いますが、お願いしても宜しいですかな?」

「うん、大丈夫だよ」


 何気なく理由を察して指示を出す俺に、縋るような面持ちの白蓮さんが、まるで拝むような視線を向けてきた。

 しかし、いくら脳筋とバトルジャンキーが揃ってるにしても、其処まで仕事が増えるのだろうか?

 まあいいか、間は別の問題を考える時だし。


「此処に集まってもらったのは、少しご相談がありまして」


 此方に注目が集まるのを確認してから、言葉を続ける。


「実は人口を増やすのに、何かしら手段はないかと」

「まあ、無くはないな、主殿」

「あまり、おすすめじゃないけど、ご主人さまなら大丈夫かなぁ」


 なんか、アッサリと話が出てきたな。


「それは、どういった話でしょうか?」

「メタな話で申し訳無いが、イベントに出てくる近隣の村からの救援依頼に、村の人間を受け入れる選択をすれば、幾らかなりとはいえ、人口は増える。

 ただ、治安は下がるし、手段といえるほどの頻度も確実性もないな」


 そんなイベントがいつの間に?


「ああ、うちの場合は、嬉々として賊退治に向かう面々が居るからな。

 このイベント関連は、プレイヤーが自前で武官ロールしている時位にしか、表にはでないぞ」


 白蓮さんが、本当にメタな話をしてくれる。


「それでは、一応そういうイベント時には、迎え入れる方向で解決して頂けますかな?」

「仕事が増えるな……」

「あはは、白蓮ちゃん、うちも手伝うよ。

 それに、もう一人の私にも、住民慰撫の方で話をしないといけないし」


 それくらいかな?

 あんまり、大きな効果のある話にはならなかった。

 おや、何やら刃鳴さんが大人しいと思っていたら、何かあるっぽいな。


「それでは、此処で解散としましょうか。

 忙しい中、ありがとうございました」


 解散していく中、刃鳴さんには声を掛けておくとする。


「あ、すみませんが、刃鳴さんは暫く」

「いいよ、おじ様」



「で、何か他にも手はあるんですかな?」

「うん、ちょっと黒い話なんだけどね」

「ふむ、使える手なら使ってもいいでしょうし、聞かせて頂けますかな?

 しかし、白蓮さん達には、思いつかない手ですか?」


 能力的には出てきても良いんじゃないだろうか?


「メタな話、基本的にあの人達って善良だから。

 黒い設定のキャラか、軍師系じゃないと、進言は出てこないんじゃないかな?」


 本当にメタだな。


「で、それはどういう手段で?」

「まあ、さっきのイベントの話だけど、開発していない地域には、ランダムで村が配置されてるけど、現状だと見えないし、イベント以外で干渉はできないんだよね。

 でもね、盗賊の隠し砦なんかの施設を作ると、施設の一定範囲に村が見えるようになるんだよ」

「それは、あれですか?」


 ヒャッハーするようですね、判ります。


「まあ、略奪プレイするなり、逆に賊討伐するなりは自由だけどね」

「なるほど」

「それで、出てきた村から攫ってくるなり、説得して吸収するなりすれば、治安はともかく人口は増えるよ、おじ様」

「これはまた、なんとも言えない手段ですが……面白そうですな」


 ヒャッハープレイに興味はある。


「じゃあ、その辺の段取りを、ボクに任せて貰えないかな?」

「それは構いませんが、何が必要ですか?」

「そうだねー、黄巾上がりの四人を借りても良い?」


 ああ、そういや、あの四人は遊んでるな。


「好きに使って頂いて構いませんよ。

 それと、此方を」


 金山を十個購入して、渡しておく。


「ボク頑張るねー」


 刃鳴さんは、輝く笑顔で走り去っていった。


 暫くすると、マップの東北に新しいマーカーが出た。


 ○○○○▲▲▲▲賊     賊=賊施設

 ○○○○○▲▲▲▲     ▲=賊施設影響圏

 ○○○軍○○▲▲▲

 ○○○商○○○▲▲

 ○○米商商○○○▲

 ○○米商商商○○○

 ○○○○○○○○○

 ○○○○○○○○○

 ○○○○○○○○○


 思いがけず、影響範囲が広いな。

 この影響圏の中では、ランダムで湧いて出る、村だの賊の拠点だのが見えるようになり、其処には干渉が可能になるらしい。

 ただ、影響県内に入ってないのに、こっちの治安が下がってるんだが……。

 軍施設増やしても、人口増えないと兵力増えないしなぁ……。

 ある程度人口増えたら、賊施設は取り壊すのがいいっぽいなぁ。



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