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ところで、無駄にでかくなったマップなんですが……ぶっちゃけ、現在の状態では、1マップの半分すら使っていない。
ざっと示すと。
○○☆ ●=開発済み
●○○ ☆=ヒャッハー地域予定地
●●○
こんな感じだった。
それが……。
○○○○○○○○○
○○○○○○○○○
○○○○○○○○○
○○○○○☆○○○
○○○●○○○○○
○○○●●○○○○
○○○○○○○○○
○○○○○○○○○
○○○○○○○○○
こんな風に、なっちゃった訳だ……実際、途方に暮れる。
まあ、元の1マップで、郡相当の代物だとすると、一州くらいの規模になるんだろうか?
WIKIによると。
MY外史、マップの開発タイプ。
・経済特化
一部、兵舎など以外は建設せず、物資・装備は外史でポイントに任せて購入。
商人プレイや、収入をアイテム購入等に費やす為の構成。
兵力は治安維持分のみと割り切る事になる。
物資補充の為に、ある程度の頻度での外史のプレイが必要。
大体、千程度あれば、治安維持に問題はない。
・バランス型
ある程度の農地を持ち、軍事施設も使い、維持コストを軽減する。
不足分の物資・装備については、マイ外史でもポイント購入が可能な範囲に収まる。
ある程度以上の装備と練度を自己維持できる限界。
マイ外史オンリー内政プレイでは、だいたいこのタイプに。
凡そ、兵力としては治安維持に千、実働には精鋭で三千、若干落とせば五千程度まで。
・軍閥プレイ型
コストの大きい、鍛冶・騎馬等の施設に多くを割り振り、装備と練度上昇の為の施設を優先。
施設の維持分の経済力以外については、外史で戦って勝ち取るスタイル。
装備・練度を上限まで上げる為のコストは安いが、兵力が大きく削れると、立て直すのに苦労する事に成る。
精鋭レベルの維持については、治安維持以外の実働は約五千~七千あたりが限界。
・ヒャッハー型。
隠し砦等のヒャッハー系施設で徴兵、若干の経済力以外は、近辺に湧いてくる村々からの略奪で賄う。
練度・装備? 何それ美味しいの的なプレイ。
どれだけ削れても復帰が早く、手っ取り早く戦争に参加するだけならば有用。
それでも、やはり一万を超えるのは難しいだろう。
・その他
経済特化の亜種として、農業特化等もあるが、ポイントを得るためのレートが変動する為に、難易度高。
というような感じだった。
マップを組み合わせて、軍事特化x2・ヒャッハーx1・経済特化x2、農業特化x4くらいのバランスとか、どうだろうか?
突き詰めた開発ができないのは難点としても、精鋭一万とヒャッハーが五千程度は楽に維持できそうだ。
……あ、今のマップの開発ってバランス型だよな。
とりあえず、西側の隣接マップに余剰ポイントで農地の縄張りをする。
時間を進めて、初期レベルの施設ができたら、アップグレードせずに、縄張り追加。
更に時間を進めて、今度は北の隣接マップに、牧場・兵舎・鍛冶等を縄張りする。
更に時間を進めて、初期施設ができたら、中央マップの該当施設を商店等に変更。
「これで、ひと通りの指示は落ち着きましたかな……」
「主殿、あんまり短期間に無茶な事をしないでくれ。
治安が少々、酷い事になっているんだがなぁ」
女秘書ルックの白蓮さんが、白蓮さん二号と刃鳴さんと劉備さん(二周目)を引き連れて、竹簡の束を抱えてやってきた。
「おじ様、人口が一気に半数程度まで落ち込んでるよ。
しばらくすれば落ち着くと思うけどさ」
「すみません」
ぷんすか、という風情の刃鳴さん。
仕事がないからか、内政組の手伝いをしている模様。
「軍の移動と、補充の要請と兵力増員の許可願いだ。
あいつら好き勝手してくれるな……それと、私は、お前といって良いのか判らんが、なんと呼べばいいんだ?
ご、ご主人様か?」
「あの、伯珪殿?」
「ああ、済まないな。 連中の暴走に付き合って、疲れてるんだな」
「あ、あの、好きに呼んで下さい」
「じゃあ、私も主殿と呼ばせてもらうからな」
「はい」
白蓮さんは、二周目の方も苦労しているようですね。
いきなり武官組の仕事を投げられている様子……お疲れ様です。
「ご主人様、もう一人の私に、炊き出しをして貰っていいかな?
少しはマシになると思うんだけど」
「そうですね、お願いします」
「あとは、武官組の人達に巡回してもらって……」
しっかりした劉備さんが、どう考えても劉備さんに思えない違和感。
決済の間、意識を離し、自律行動で時間を進行する。
情報画面を開きながら、減少した人口が戻りつつ、治安が悪くなっていくのを眺める。
しばらくして、人口の増加が落ち着くと、治安の方も上向いていく。
「「おっちゃん」」
ん? 鈴々さんですか?
体感時間を戻すと、鈴々さんが二人して、やってきていた。
「どうされましたかな?」
「おっちゃん、鈴々も鈴々みたいに大人の女になりたいのだ」
「おっちゃん、ちっちゃい子はアウトって言ってたのだ。
だから、鈴々も鈴々と同じにして欲しいのだ」
ステレオ過ぎて、頭がトリップしそうです。
「たしか、三年進めてバストアッパーでしたかな」
ポイントショップから、青メルモ玉レベル3を一つと、バストアッパーを一つ。
「さあ、どうぞ」
「い、頂くのだ」
なんか警戒してるな。
「覚悟を決めるのだ。 大人になるのは痛いのだ」
鈴々さんが鈴々さんにエールを送っている。
……ああ、そういえば鈴々さん、成長痛で痛がってましたっけ。
覚悟を決めたのか、鈴々さんが、メルモ玉を一気に行く!!
そして。
「痛いのだぁーーーーー!?」
やっぱり、痛かったか。
ただいま、少女成長中。
骨のなる音が、えぐいですね。
そして十数秒後、ぐったりした鈴々さんが、同じようで何処か違う鈴々さんに支えられて、目の前に立っている。
「大丈夫ですか?」
「だ、大丈夫じゃないのだ~」
「頑張ったのだ、感動したのだ!!」
また、何処ぞの政治家みたいなことを。
「冷や汗と脂汗で気持ち悪いのだ~」
「なら、お風呂に入って、汗を流せば気持いいのだ」
「うー、お風呂は……あんまり好きじゃないのだ」
「大人になったら、そんな事を言ってちゃいけないのだ。
お風呂は気持いいのだ」
ついこの間と、言ってる事が違いますが。
「それに、おっちゃんに洗って貰うと、ふわふわーって、とても気持ちいいのだ」
何処かうっとりした顔で、妖しい色気を感じさせる鈴々さん……。
「なら、おっちゃんも一緒に入るのだ」
「決まったのだ」
「え?」
引き摺りこまれました。
「はあ、湯着も着ないで、色々と見えてしまっていますぞ」
「別に気にしないのだ?」
「鈴々は気にするのだ!!
でも、おっちゃんだったら良い……のだ?
それよりも!! 鈴々の手つきが嫌らしいのだ!!」
逆にそれがどうしたと不思議そうに問い返してくる鈴々さんが、もう一人の恥ずかしがって混乱中の鈴々さんの体に泡を伸ばし、揉むように体を洗っていく。
「ううぅ……くすぐったいのだぁ」
こう、あちこち揉まれつつ、体をうねらせる鈴々さんと、なんというか、追い詰める目をしている鈴々さん。
ごちそうさまです。
ああ、一仕事終えた、追い込んでた方の鈴々さんを、とっ捕まえて洗ってさし上げたあと、二人してグロッキーな鈴々さん’Sを湯船で溺れないように、やわやわと支えてあげていると、何故だか非常に切なげな目で見上げられたので、なんとなくそういう流れで据え膳を頂いてしまい、また体を流すことになってしまいました。
本当にごちそうさまでした。
「おっちゃんは、やっぱりえっちなのだ」
はいはい、すいませんね。
「鈴々の事食べちゃった責任をとって、おっちゃんは、鈴々のこと、ちゃんと甘えさせるのだ」
判っておりますよ。
ついでに、二人あわせて、衣装チェンジして頂きました。
まずは共通部分として、スニーカーに黒ソックス、デニムミニのスカートにスポーツタイプのショーツ、黒じゃなくて白の襟付きノースリーブシャツに、ドライバーズグローブ、シルバーの虎アクセのチョーカー、赤いバンダナ。
そして、片や渋めのグリーンのジャケットに銀糸の刺繍で『疾風』、片や黒のジャケットに光沢のある紫の刺繍で『切り札』という……なんで、有るんだこんな代物。
ちなみに、初回の鈴々さんが疾風、二周目の鈴々さんが切り札です。
能力補正は、共通部の衣装で、魅力UP・士気高揚・対人技量UP・対人敏捷UP。
ジャケットは『疾風』が攻撃速度・回避上昇『切り札』が攻撃命中・クリティカル率上昇。
完全に対人特化です、ありがとうございました。
武装については、対軍用に蛇矛『烈火』と『鋼』、対人用に槍『爪牙』と『狂骨』、おまけの弓『月読』と『弓神』何てのがあったので、渡しておきました……厨二臭が激しいなぁ。
この辺は、どうせどれでも武力UPでしかありませんので、フレーバーでしかないかもしれない。