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あけましておめでとう御座います。


お気に入り登録999人とか驚きで御座います。

今後とも宜しく願えましたら、ありがたく。


さて、今回微妙に性描写を匂わせています。

気になる方は読み飛ばしいただければ幸い。

つっても、4-5行書いたところで、まじめに書いたらまずいんじゃないかと気づいて、お茶を濁しまくってますので、制限どうこうにはならないレベルのモンだとは思います。

あと、初期趙雲さんが、ややこしいこと&残念な趣味を披露していますが(どうしてこうなった)山本的な趣味とは一応関係有りません。

「あー、こいつは趙子龍だ。

 旅をしているそうだが、今回、縁が有ってな、うちで客将として預かる事になった」

「暫く世話になりますが、余り私の武を刺激して下さるような御仁は、居られない様子ですな」


 艶のある目で、ざっと見回し早速で、そんな事を吐いて下さる所は、流石は趙子龍の面目躍如といったところか。

 大体読めてる俺と南郷さんは、苦笑を漏らすだけで済んでるが、普通の人含めてモブ文官さん達は、多少の差はあれ、顔が引き攣っている。

 まあ、そのうち実力で、認めざるを得ないように、なるんだろうけど。


「はっはっは、あの天狗の鼻、今なら叩き折ってやれないかなぁ」

「鈴々なら楽勝なのだ」

「いやいや、ああやって自らを追い込んでおる等、可愛いではありませぬか」


 何気にお付の皆さんが騒いでいる。

 ここの陣営には、南郷さん以外のプレイヤーは居なさそうだと確認したので、三人とも連れてきている。

 あと、丘力居さんも居るが。

 向こうを見ると南郷さんも、お付きの人が騒いでいるようだ。

 この間は一人だけ見たけど、もう一人付いている。

 恐らく、片方は白蓮さんで鉄板、もう一人は誰だろうか?


「これこれ、旦那様よ。

 あの様な事を言わせておいて、何も無しでは、旦那様に負けた、蹋頓の身の置き場がないでしょう」


 考えていると、後ろから突付いてくる、丘力居さん。

 その声は何気に怖い。


「ほほう、そちらに居られる方は、金満腹殿か?

 先の戦で烏丸族の大人と打ち合ったと聞きましたぞ」


 げげぇ、ロックオンされた。

 背後の丘力居さんの視線が「下手な事を言えば、どうなるか判ってますね?」とばかりに感じられる。

 確かに「大した事は無かった」等と謙遜すれば、それは蹋頓さんを軽んじることになり、「恐ろしい相手でしたがなんとか」等と大袈裟にした所で、俺の実力なんぞ読めてしまうだろうから、此方を軽く見られて、それは蹋頓さんを、軽んじる事に繋がりうる。

 であれば。


「いやいや、お恥ずかしい。

 太守殿の為にとの、命がけの大博打の策が、百に一つ叶ったお陰でございます。

 しかし、あのような恐ろしい相対は、二度と勘弁願いたいものですな……思い出すに身が震えます。

 この先は、烏丸族が味方について下さるとの事、本当に有難く感じておりますとも」


 という感じで魅力に400叩きこんでおいた。

 あの結果は、力を出し切った上での幸運と強調し、最後には「そんな恐ろしい相手が味方なんですよ」と、空気読んだ感じの発言してみました。

 こんな所で、いかがでしょうか?

 周りの雰囲気的には、ホッとした空気が流れているようで、成功ではないかと「しかし……それでも」まだ言いますか、おい!!


「やはり、私の目で見る限り、それ程の「しゃらくさいぞ小娘!!」なんと」


 後ろからびっくりしたぁ。

 まだ先を続けようとする趙雲さんの言葉を、俺の後ろから丘力居さんが、ぶった斬った。


「ふふーふ、この旦那様の力量を、見抜けもせずの大言壮語、片腹痛いですわ」


 後ろから、蛇のように絡み付いてくる、丘力居さんの体が色々と柔らかい。


「ほう、私の目が節穴と?」


 カチンと来たか、趙雲さんが剣呑な目をして、丘力居さんを睨みつける……筈の視線を丘力居さんが俺を盾にするので、此方に浴びせられる。

 此方を貫通する勢いの視線を浴びるのはキツイんですが。


「ああ、ごめんなさいな。

 所詮、恋も知らぬ小娘には、まだまだ早かったかしら。

 なんせ、旦那様は、武においては将軍級……。

 でも……夜の戦場では大将軍ですのよ♪」


 とかいいながら、恥ずかしげに頬染めるとか、止めて下さいよ、ホントに。


「「「ゴクリ」」」


 其処の皆さんも本気にしない。

 こっちを睨んでる方の趙雲さんの視線が、今ので更に、一段下方方向に修正されてるように感じるんですが、気のせいじゃないよな。


「あー、その辺でいいか?」と、普通の人が場を納めてくれたが、妙な空気は朝議の間中、続いてしまった。

 激しく居たたまれない。


「まあ、仲良くやってくれ」


 なんとなく、投げやりっぽかったが、普通の人が解散を命て、各々は仕事に向かっていく。

 そんな中。


「よっ、夜の大将軍♪」


 南郷さんに呼び止められた。


「それは勘弁してくれませんか」


 いや、ほんと、切実に。


「ははははは、しかし、とうとう来たな」

「私的には、いきなりのハンデを背負ったような感じですが」

「あれ? そこまで本気で狙ってたりするのか?」

「そんなに不思議な様子で答えられることでしょうか?

 普通、趙雲といえば、誰もが狙いに行く武将でしょうに」


 南郷さんは、ちょいと考えこんで。


「いや、確かにそうなんだけどさ、満腹さんって、割と堅実つーか、地味なとこでキッチリ拾っていくイメージだからさ。

 あんまり、難易度高いとこは、本気で狙わないかと思ってたんだけどな」

「いや、私はまだまだ未熟でござまいますので、あまりそのあたりを気にしてはおりませんよ」

「へぇ」


 なんか、不審げに見られた。


「まあいいさ、それじゃあ、ここからはライバルだ」

「はい。 とはいえ、あまり太守殿の胃を痛めるのも何ですので、のんびり行かせて頂きますよ」

「そっか、じゃあな」


 南郷さんは早速に走って立ち去っていった。


「さて、仕事しようか」


 で、将になって貰ったは良い物の、ぶっちゃけた話、小役人衆の大部屋から上がってくる竹簡・木簡の一時倉庫と、資料を積み上げている書庫と化している、己の個室へと足を踏み入れる。

 何時もであれば、白蓮さんが書類仕事を手伝っていたり、趙雲・張飛さんが、調練の合間に点心持ってやってきてたり、ヤスが使者の仕事の合間に一杯やってたり、丘力居さんが、その酒を取り上げつつ、ツマミを買いにパシらせてたりするのだが。


「なんだ!?」


 いきなり白刃が閃き、文官服の袖と前髪が散った。

 風を感じて飛び退りながら、襲撃者の姿を見ると、白い艶姿に剣を持った姿。


「趙雲殿……いや、服を戻しているんですか? 星殿」

「何を仰っているのですかな?

 私はあのような、完成された主の為の、爪牙の如き麗しい女性等ではありませんぞ」


 これはどういうネタなんだろう?

 自分じゃない自分を装って襲ってきつつ、自分を見ぬかれてるのを自分を褒めつつ否定するとか、訳が判らん。


「ふ、先程の朝議での恥を注ぐべく、こうして襲いに参ったと云う訳ですよ」

「いやいや、そんな短慮はないでしょう。

 それに襲うつもりなら、最初の一太刀で」

「ええい、問答無用」


 とか言いながら、どう考えても、此方に当てる気が無いと云うか、ゆるゆると、まるで捕まえろとでも云うような速度で振るってくる。

 謎すぎる……が、危ないといえば危ないので、剣を握る手を掴み上げて、剣を奪おうとした途端、足を払われ体を浮かされ、何が起きたか判らない程に振り回され、気がつくと仮眠用の寝台に、白の衣装を肌蹴け、肌を晒してグッタリとしている星殿に、伸し掛かるようにしている自分が居た。


 触れるどころか、押し潰すような体勢の為に、此方が身動きすると、苦しげな吐息が漏れる。

 その桜色の唇に目が吸い寄せられ、幾度か摘むことを許された時の感触が蘇る。

 再びそれを味わおうと、唇を奪うべく、顔を寄せる。

 甘い香りが誘うように……って、なんで、こうなってるのか。

 正気づいて身を離そうとした所で、体の下の趙雲さんがクワッとばかりに目を見開いて、呆れた声で「主殿、其処で引いてどうするのです」などと仰る。


「いや、訳が判らんのですが」

「むう、この私の完璧なシナリオが無駄になってしまったではありませんか」


 袖から取り出した竹簡には「華蝶仮面堕つ 美体侵略絵巻」とか書いてある……。

 ヒロインピンチとか、悪堕ちヒロインとか、ニッチ過ぎるジャンルはどこで覚えた。


「つまり、どういう事なんで?」

「いえいえ、先ほどの件で気分を害されているだろうと思いましてな。

 それならば、私を使って憂さ晴らしでもしていただこうかと、取り急ぎシナリオを書き上げた訳なのですよ」


 このMっぽい所は、どこから湧いたんだろう。


「さあ、主殿、女に恥をかかせる者ではありませんぞ。

 この身は、貴方様の剣であり盾であり、玩具でもあるのですから、遠慮は無用というものです」

「最後の一つがおかしくありませんかな!!」

「何を仰りますやら」


 さあ、とばかりに肌蹴たままの姿で手招く趙雲さんは、肌を朱に染め、怪しい光をその紅瞳に閃かせ、此方を誘うように笑う。


「ふう、ここまでされて逃げては、男子と言えないと言う事になるのでしょうな」


 釣られるように、妖艶な微笑を浮かべる美貌へ顔を寄せ、乱暴に唇を奪う。

 暫く味わい、離れる。

 息を荒げる様子を見て、整う前に再度。

 併せて胸元に手を這わし、軽く充血した実の中心に、軽く爪を立てると、その身が跳ねる。

 弄ぶように繰り返し、支配欲を充足させると、一旦離れ、潤み切った瞳と息を弾ませながら、切なげに此方を見やる視線を見返した。


「主殿、どうかお情けを」


 その言葉を合図に、俺はその純潔を奪った。



 とかな風に行けば、かっこいいんだろうけどね!!

 いやぁ、ダイブ中の感覚ってのは洒落にならないね。

 肉体感覚無しでの、純粋感覚。

 脳みそがそう感じてるだけなんだけど、これって、経験のある人の方がリアルに感じるとか言われてる反面、経験のない人間だと、幻想に嵩上げされてしまう面があるらしいんだわ。

 俺の場合もそんな感じ。

 ぶっちゃけキスで立ち、肌を合わせた感触でイッちゃうわ、好き勝手に触れることで翻弄していると感じたり、反応を引き出しているのが俺なんだーとか、考えちゃうだけでもイッちゃって、まあ大変。

 最後まで行けたは良いものの「良く出来ましたな」等と頭を撫でられるとか……なかなか恥ずかしい思い出ができた。

 ただ、疲労感が薄いので、まるきり猿の如く延々と、気がついたら寝台に、白蓮さんと張飛さんまで居て……こう、勢いで済ませるんじゃなくて、もう少しいいムードでとか言ったら、後回しにされる方が嫌だったんだとか。

 どうも最近、妓女さんとこに寄ってる理由「出来たらプロの人に手ほどきして貰って」から、が良いかなーとか、考えてたのがばれてたか?

 ほんと、女心は難しい、いや、仮想なんだけどね。



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