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ぶっちゃけた感じ、張飛さんがオリキャラと化してます。

鈴々ファンには申し訳ございません。

ただのチョットしたやり取りだけで、特に踏み込む予定は全くなかったのですが、どうしてこうなった。

色々とやらかしてしまった気がしますが、これくらいは制限なしでも問題ないですよね。


一部、誤字修正しました。


まさかの成長鈴々のグラとか有ったんですね……。

ここでの鈴々さんは、想定はプロポーション完成しちゃう前の過渡期くらいのイメージで、また髪も伸ばしてて、ちょっと女性側に意識がシフトしてる感じを想定しております。

「鈴々殿、少々宜しいか?」

「ふむー、おっひゃん?  ひょっほまふのだー」


 なんか食ってるのかね?


「む、むぐー!! ぅうううぅぅ…………」


 シーン。


「は? 鈴々殿? 張飛殿?」


 大きく戸を叩くも返事はない。

 いや、微かに呻く声がするか?

 いや、でも、流石にそんなイベントがあるとか……無いとは言い切れないか。


「鈴々殿、入りますよ!!」


 幸い、戸に閂は掛かっていなかったらしく、押し開けることができた。

 しかし……。


「ちょ、張飛どのーっ!!」


 張飛さんが喉に餅を詰まらせ、白目を剥いてピクピクしていた。

 慌てて体を横向きにし、回復姿勢で背中を叩いても吐き出さない。

 指を突っ込んで、無理やりあげさせると、やっとこさ餅を吐いて気道を確保できた。

 酔っぱらいの介助で慣れているせいで、なんとか慌てずに済んだが、ゲームの中で救急研修もどきな事をやらされるとは思わなかった。

 床と手を拭き清めて、手ぬぐいと水を用意して張飛さんの顔を拭ってやる。

 

「けほっ、けふっ。 うーん、気持ち悪いのだ」


 そりゃ、餅で死ぬ人もいるんだし、楽ではないだろう。


「大丈夫ですかな? 危うく息を詰まらせて死ぬところでしたぞ」

「うーん……おっちゃんは命の恩人なのだ。 ありがとうなのだ」


 ふらふらして顔色が青白いとか、冷や汗びっしょりだとか、表現が細かいのはいいけど、こういう日常に近いドッキリを仕込むんじゃない。

 下手なホラーより、ビビるんですが!!


「お礼はいいですから、あんまり無茶な食べ方は、おやめ下さい」

「判ってるのだ……でも、愛紗も桃香お姉ちゃんも、忙しいからって鈴々の相手をしてくれないのだ。

 暇で仕方ないから、餅食べてるのだ」


 いや、暇=飯かよ。

 それとも……むしろ、これが本当のヤキモチか?


「あの二人は、そういえば書を読むとか……鈴々殿も、一緒になさればよかったのでは?」

「うー、鈴々は難しい字を読むと頭が痛くなってくるのだ。

 それに愛紗が、鈴々は子供だから、見ても仕方が無いっていうのだ」

「それはまた、難儀な」


 でも、そんなに年齢差あるんだっけか?


「だから、しょうがないのだ」


 いや、其処で諦めたら試合終了って安西先生も……ふーむ、なんというテンプレートな脳筋。


「それでしたら、大人になってみますか? 年を取るだけですが」

「鈴々もおっきくなれるのか?」

「どこの事を言ってるのか判りませんが、三年もすれば、それなりに大きくなるのでは?」

「鈴々は一年でバインバインになれるのだ!!」


 いや、そりゃ無理だろ。


「では、この飴玉をどうぞ。 とりあえず、一年成長します」


 永続メルモ玉(青)LV1を手渡してみる。


「見てるのだ!!」


 飴玉をパクリと。


 ……

 …………

 ………………


「「…………」」


 悲しくなるほどに変化がなかった。

 いや、髪の毛は伸びてるな。


「も、もう一年経てば大丈夫なのだ!!」

「そ、そうですね」


 パクリ。


 ……

 …………

 ………………


「な、なんか大っきくなった気がするのだ」

「一寸(約3センチ)くらいは伸びましたな」

「もう一年行けば大丈夫なのだ!!」

「そうですな!!」


 ……

 …………

 ………………


「えっつ? い、痛いのだ!! ぎゃーなのだー!!」

「な、なんですか? うわ、目に見える速度で身長が伸びてる。 うわ、すごっ!!」


 ビキビキなってるのは骨の音か?

 成長痛ってレベルじゃ、ないんではなかろうか?


「び、ビリビリするのだ」

「うわ……り、鈴々殿?」


 なんか、身長が関羽さんくらいまで伸びてないか?


「お、大っきくなったのだ?」

「ええ、大きくなりましたぞ!! 愛紗殿にも負けておりません!!」

「ほんとなのだ? え、な……なってないのだぁ!!」


 なんか悲痛な叫びで、胸をさすってますが……ああ、なるほど。


「そ、そこは、い、一寸くらいは大きくなったんでは」

「おっさんは嘘つきなのだあ!!「うぐはぁ」」


 あ、俺、飛んで、る。




 

「おっさん、大丈夫なのだ?」


 あ、へ、ああ、乙女の一撃で、ぶっ飛ばされたのか。


「ええ、なんとか大丈夫です」


 顎がガクガクしますがね。


「ごめんなさい……なのだ」

「かまいませんよ、女性の恥ずかしい事に気が回りませんでした」

「鈴々、女性なの? だ?」

「鈴々殿は立派に女性ですよ。 今の姿を見て子供だなんていう人はいませんよ」

「本当なのだ?」


 まあ、やはりスタイル的には残念ですが、ビビるくらいの大変身ではありますね。

 身長と共に手足も長く伸び、顔の幼さも顎からの線が大人びたものとなり、腰に現れた、くびれから腿にかけては、微かにふっくらとした曲線が備わりつつある。

 その姿は中性的な妖精じみて……しかし、腕白なまでのパワーは健在で、華奢といって良い姿を大きく見せる程の生気は、健康的な野生の獣を思わせる。

 赤い髪も背中に達するくらいまで伸び、髪型を整えれば、もっと印象は変わるだろうし。

 一体、これは誰の妄想の産物なのだろうか、作品上で、こういう未来の姿ってあったんだろうか?

 ぶっちゃけ、若年メンバーに興味はなかったけど、こういう変身を見せられると……すっげー気になる。

 まあ、孫尚香、袁術、璃々ちゃん辺りは、遺伝的に期待できる感じではあるのだが、陳Qさんとか、どうなっちまうんだろう。

 なぜか、はわわとあわわには、あんまり期待しない自分が居たりするんだけども。

 あと孟獲とか……うーん。


「おっさん? どうしたのだ?」


 おっとっと。


「いえ、鈴々殿に見蕩れてしまっておりました」

「ば、馬鹿なのだ。 そういうエッチなのは愛紗でも、見てればいいのだ!!」


 おや、無自覚にそういう話題を口にして、周囲を赤面させるとかなキャラクター設定だったような。

 意外と耳年増だったり?


「いえいえ、別に男だからといって、女性の胸などにばかり目が行く訳でもありませんよ」

「おっさん、愛紗のパンツ見てたのだ」

「ぶっ」


 そういや、初っ端の時、そういう事もありましたね。


「あれは見えてしまったのです。

 流石に覗き込んだりはしてませんぞ」

「怪しいのだ……」

「そ、それは仕方のないことなのですぞ!!

 胸にばかり見とれるわけではないのも嘘ではありませんが、見えてしまった物が気にならないかといわれれば、気になると言わないと嘘になるのです。

 男なんてものは、綺麗な女性相手にはどうにもならない事が多いのですよ!!」


 思わず拳を握ってしまったぜ。


「じゃあ、鈴々の事も気になるのだ」

「なりますとも!!」

「おっさん、目が怖いのだ」


 ぐっ、落ち着け俺。

 深呼吸だ……すーはーすーはー。


「よしって、ぶっ!!

 鈴々どの何をしてんですか!!」


 眼の前には、上着を脱いで、ちびTと短パンだけになった張飛さん。

 そう言ってる間にも、短パン引き下ろし蹴り飛ばして、伸びて食い込み気味になってる子供パンツが目に入る。


「汗で気持ち悪いから、水浴びでもしてくるのだ」


 いやいやいや。


「鈴々どの、大人の女性は、そう安く肌を見せるものではありませんぞ。

 それに、水浴び等せずとも、湯浴みの準備ならすぐにでも」

「風呂は嫌いなのだ」


 ガルルとばかりに威嚇してくる張飛さん。


「鈴々どの、大人の女性とは、風呂等を苦手にしていて良いものではありませんぞ!!」

「ううぅ、でも、あんまり好きじゃないのだ~」

「風呂のどこが苦手なのですかな?」

「愛紗が、熱い湯から頭を抑えつけて出してくれないのだ。

 それに、ゴシゴシされると痛いのだ」


 関羽さんェ。

 良かれと思うことが、裏目ってしまうのは良くある事ですが、関羽さん、頑固にそのまま行きそうですもんねぇ。


「鈴々どの、風呂は別に熱い湯に浸からなくても良いのですよ。

 ぬるい湯に、ゆっくり浸かることでも良いのです」

「ほんとなのだ?」

「ええ、嘘は申しません」

「ゴシゴシしないのか?」

「それは、あまり肌には良くなさそうですね」

「だったら、入ってもいいのだ……」


 よし、説得成功……。


「それはようございます」

「だから、おっちゃんも入るのだ」

「は? いや、それは」


 色々と拙いんではないでしょうか?


「だったら入らないのだ」


 むう、せっかく説得したんだし、なんとか。

 それに、アチラから言ってきたんだから、あまり気にしなくてもいいのか?


「はあ、仕方ありませんね。

 ですが、私は髪や体を洗うのは手伝いますが、さすがに一緒に湯に浸かる訳には行きませんよ。

 それから鈴々殿には、湯着を着て頂きます」

「判ったのだ」


 まあ、そんな所か。

 いくら華奢とはいえ、それなりに成長した姿なのを、ちゃんと自覚して欲しい。

 いや、まあ、後ろ姿とか、髪長いし、それなりに色気を滲ませている訳ですよ。

 本当に頼みます。


「ほらほら、湯着を着て下さい」

「一番なのだー」


 裸で走るな、飛び込むなー。

 色々と見えちゃうんですよ。


「ふわー、気持いいのだ」

「あまり熱い湯に浸かるのも疲れますからね」

「これくらいの湯なら嫌じゃないのだ」


 湯着は着てても、濡れてラインが見えるから、あんまりというか……余計に艶かしいのではないだろうか。

 ひとしきり湯に使ったあと。


「鈴々どの、髪を洗いますよ」

「目にしみないのだ?」

「上手くやりますよ。

 痒い所はありませんか?」

「気持いいのだ」

「流しますよー」




「体は自分で「頼むのだ……」仕方ありませんね」


 手拭いに泡を起こして、みずみずしい肌にそっと触れる。


「ぁん、くすぐったいのだ」

「動かないで下さい」


 ちょっと力を入れてこする。


「ひゃん」

「もぞもぞしないで下さい」


 首から背中に触れる、


「うぁ、うぅん……勝手に動いちゃうの……だ」


 手指に向かって泡を伸ばすように。


「はふ」

 

 脇から胸へ、そっと。


「ひんっ」

「すみません、痛かったですか?」

「……だいじょうぶ」


 腹から、臍の下へ……。


「ひゃん」


 そっと触れると、ビクリと跳ね。

 尻を浮かせて、腿から足先へ。

 体を洗い終わり、湯で泡を流した時には、張飛さんはクッタリと、その身を此方に任せ、ポソリと呟いた。


「……やっぱり、おっちゃん、えっちなのだ」


 まあ、しっかり堪能してしまいましたけどね。

 全部終わってから気がついたのだが、張飛さんには500ロックの指輪しか渡してなくて、何気に300ポイントほど削れていたことが判明。

 慌てて指輪を渡すついでに、バストアッパーも渡してみた。

 1カップだけ上がるアイテムだが、全体的に華奢を通り越すような細身の張飛さんが使うと、思った以上に効果が見える。


 それを見て言葉を失っている俺を見て、張飛さんはそっと。


「今度は鈴々が、おっちゃんを洗ってあげる……のだ」


 呟いた。

 どうやら、変なスイッチが入ってる時に、指輪を渡してしまったらしかった。





「で、これはどういうことでしょう?」


 なぜか白蓮さんと趙雲さんに、両腕の関節を決められつつ掴まれて、連行されているわけですが。


「其処は主殿の方が、良くご存知でしょう。

 先程、見違えるように女の顔をした張飛殿が、艶々の湯上りで通りがかりましてな」

「主殿に湯殿で色々とされてしまったそうだぞ」

「ちょ、ちょっとお待ちくださいま「「問答無用」」うそぉ」






 色々とされてしまいました。

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