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窓際魔導士の溜息  作者: 桐条
1/11

プロローグ

初投稿です。右も左もわからず、とりあえずと見切り発車。

拙いかもしれませんが、よろしくお願いします。

 不意に感じた肌寒さに、思わず身じろぎをする。


 太陽が雲に隠されたのかな。私は薄手のワンピース一枚。夏といっても、日がなかったら肌寒くもなるだろう。


 そう思い体を起こそうとするが、叶わない。体が異常に重いことに気付く。

 ならばと瞼を開こうとするが、同様に酷く重い。声も、発せられない。


 途端自身の状況を知ることが出来ないことに恐怖を覚える。


 私は、私はどうしたんだっけ。ああ、そうだ。土手を呑気に歩いてて、滑って河原へ転がり落ちたんだ。いい歳して、恥ずかしい。


 思い出し、少し落ち着く。さわさわと、風に吹かれて草が音を鳴らす。

 肌寒いが夏とは思えない日差しの柔らかさと、暖かい風が心地よくて微睡みそうだ。



 駄目だ、死ぬかも。


 土手を歩いてたのは真昼だ。心地良さはたぶん夕方だからだろう。かなりの時間が経っている。

 そこに動かない体とこの眠気。最期に向かってるとしか思えない。

 なんて情けない死に方だ。私らしいけど。


 今まで感じたことのない穏やかさに、ゆるゆると死を受け入れていく自分を感じる。





 遠くなりゆく意識の片隅で、草を踏みしめる音が聞こえた気がした。


投稿できてるのか不安。

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