注文の多い喫茶店 ~政治家の場合~
疲れた政治家二人が、
登山中に、山奥で立派な喫茶店を見つける。
二人は入口の看板を見た。
「当店は、政治家の皆様を歓迎いたします。
政治家の先生方は、どなたもどうぞお入りください」
二人は喜んで店へと入る。
次の張り紙にはこうあった。
「当店は、注文の多い喫茶店ですので、どうぞご理解ください」
「なんと、こんな辺鄙なところで
なかなか流行っているのだな」
次の部屋へ進むと、また張り紙がある。
「どうぞお靴をお脱ぎください」
「おや、丁寧な店だな」
また次の部屋へ。
「どうぞ公約をお書きください」
「簡単じゃないか」
そして次の部屋へ。
「国民に夢を与える内容でお願いします」
「もちろんだ」
さらに次の張り紙。
「実現可能性は問いません」
「助かるな」
そして次の張り紙。
「どうぞ羞恥心をお脱ぎください」
「なるほど」
奥へと進んで行く二人。
「責任を負う必要もありません」
「なんて親切な店だ」
どんどんと奥へ進んで行った。
「当店では発言の整合性を確認いたしません」
「素晴らしい」
そして奥の大部屋には、 大きな鏡があった。
その前には、彼らの名が記された通知表があった。
公約達成率 8%
説明責任 12%
税金の理解度 3%
国民との距離感 測定不能
そしてその横にまた 張り紙があった。
「それでは、どうぞ
国民の皆様に召し上がられてください」
外の看板には
暖かな光が降り注いでいる。
『-山猫軒-
本日の公約オムライス
※提供するとは限りません』
End.




