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その12

 忠司さんはどこかへ出かけて行った。のり子さんによると最近流行っている海外アイドルのコンサートへ、警備員兼ボディガードとして呼ばれて行ったのだそうだ。彼は元警官で武術の心得もあるので、何もできないオレが行くより適任だろう。それよりも。

 「占い師田山澄子の目的?いきなり何を言い出すのよ。どういう意味?」

 のり子さんは突如言われて混乱している様子。オレが言いたいのは、どうして占い師なんて職業を選んだのかってことです。世の中には他にもたくさん仕事はあるのに。

 「それはアタシの知ったことじゃないわよ、それこそ本人に聞くべきね。おおかた元々占いの素養があって何かのご縁で占いの館に雇われることになったとか、きっとそんなところよ。」

 そうですよね、きっとタイミング良く占い師募集!なんていう求人にでも応募したのかな。落ち込むオレを哀れに思ったのか、のり子さんが続けて声をかけてくれる。

 「でもミステリー小説なんかだと、こういう関係のない情報から意外と確信にたどり着いたりするものだし、調べてみるのもアリかもしれないわね。もう仕事として請けてるわけだから堂々と調査できるし、今日はアタシも雅樹くんも依頼を受けてない。アタシがお留守番しておくから、気になるならその占いの館に行ってみたら?たとえハズレだったとしても、何もしないよりは有益だと思うわよ。」

 その言葉に励まされ、オレはとりあえず占いの館へ行ってみることにした。



 占いの館はその神秘的なイメージを大切にしているのか、18時~入館開始だ。入ってみると左手にすぐカウンター越しの受け付けがあり、入口からまっすぐ伸びる通路には左右に3つずつ小部屋と突き当りのドアにも1つの小部屋で計7部屋あるようだ。通路自体は広く人が4人くらい横並びになっても歩けそうで、各部屋の前には順番待ち用だろう小さい椅子も用意されていた。

 受け付けで料金の説明を聞くとそのまま占い師の指名に入る。1枚のボードパネルに男女の占い師がそれぞれ合わせて7人表示され、顔写真の下に『タロット占い』『姓名判断』などそれぞれの占いの手法も表示されている。オレは何も調べずに来たため、誰に頼もうか悩んでしまう。



 占いの館は昨今の占いブームもあって意外と客入りが良く、オレの後ろにすでに3人の受付待ちができてしまっていた。オレは決めたらまた列に並びますと言い一度抜けることにした。

 どうしよう、せっかくお金を出して占うなら美人の占い師がいいな。いやでもどうせなら当たる人を選ぶべきか?そもそもどの占いが一番効果があるんだろう?決めきれずにいるとのり子さんからメールが届いた。

 『どう調子は?そろそろ占いの館についた頃かしら。田山澄子のことなにか分かったら、アタシと八重島さんにも教えてちょうだいね。』



 そうだオレは占いをしに来たのではない、田山澄子の情報を聞くために来たのだ。本来の目的を忘れるところだった。

 オレがそうして並んでる間にも客が入ってきたようで、通路を見るともう部屋の前の椅子に座っている人までいる。制服姿の学生やスーツ姿の中年のサラリーマン、20代くらいのカップルなど客層もさまざまだ。そして勝手に薄暗い館内をイメージして来たが、人の顔をハッキリ判別できるくらいには明るかった。



 ちょうど受け付けのところに人がいなくなったので、オレは待ちが少ないタロットが得意な男性の占い師を指名することにした。


 いつも閲覧・評価ありがとうございます。感想・誤字の指摘などありましたらよろしくお願いいたします。

 ※この話は一部フィクションです。



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