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その11

 オレ達事務所のメンバー3人が例の占い師のファンクラブに入ってもう10日も経つ。しかし正直な所、まったく居場所が掴めていない。

 そもそもオレ達は他の仕事もこなしている。その合間を縫ってファンクラブの掲示板をチェックしたりインターネットやSNSで色々と検索してみるのだが、有力な情報がない。



 「困ったわねぇ~、ファンクラブの目撃情報もあれ以来更新されていないし。日本全国にファンクラブ会員がいるのにそれでも見つからないなんて、姿を隠すのがうまいわね。」

 のり子さんも連日いろいろと検索してくれてはいるのだが、やはり何も手がかりを掴めないようだ。それは忠司さんもである。

 「柳生社長に聞いたが、テレビや雑誌記者も追いかけ回しているらしいから本人もより警戒しているんじゃないか。メディア嫌いという話だし。最近またテレビやSNSでも占いがブームになりだしているだろう?そんなときに必中の占い師を出せばみんなの興味関心は釘付けになるのは間違いないから、みんな水面下で探しまくっているんだろうな。」

 そうだ、オレまた良いこと思いつきましたよ。IFCの女社長って昔から田山澄子と飲み友達だったんですよね?仲が良いなら実は居場所を知っていたりして?

 しかし忠司さんは静かに首を振る。

 「もちろん聞いたさ。だが居場所に関する情報は、友人である柳生社長にすら絶対に教えてくれないそうだ。むしろ居場所がわかったら教えてちょうだいと逆にお願いされたくらいだよ。」

 ダメか…悪くないと思ったんだけどな。オレはソファー席に並んで座るのり子さんをチラリと見ると、彼女のスマホの画面には何やら女性の画像がたくさん並んでいる。覗き見するオレに気づいたのり子さんは怪訝な表情になる。

 「ちょっとイヤね~、人のスマホの画面覗くなんてプライバシー侵害よ?まぁいいわ、何してるか聞きたいんでしょう?田山澄子の姿を目に焼き付けておこうと思ってね。万が一見かけても、顔が分からなかったら本人かどうか判別できないでしょう?」

 そりゃそうだ。オレも一緒に見せてもらうと、田山澄子なる占い師は結構美人なようである。顔立ちは小顔で垂れ目、パッと見は小動物のような印象だ。しかし目元と口元の右側にそれぞれほくろがあり、それがなんだか色っぽさを感じさせる。よく見るとどの画像も太ももまでスリットの入ったドレスや脇の見えるノースリーブなど、服装も女性の魅力を引き立たせるものばかりである。

 「この人、とくに若い頃は男が放っておかなかったんじゃないかしら?美人がこんなフェロモン強調するような服装していたら、少なくとも声をかけてくる男はいるわよね。」



 うーん、最新の画像を見ても妙齢の熟女という感じで不思議な魅力があると思う。きっとこのくらいの年齢に魅力を感じる人が彼女を見たら、一発で夢中になってしまいそうな気がする。この人って今何歳なんですか?

 「検索してみたら50歳らしいわよ。最近はあんまり聞かない言葉だけど、美魔女ってこういう人のことを言うんだわねきっと。」



 だけどただ闇雲に居場所を検索していても埒が明かない、違う方面から攻めてみるのはどうだろう。例えば…目的?


 いつも閲覧・評価ありがとうございます。感想・誤字の指摘などありましたらよろしくお願いいたします。

 ※この話はすべてフィクションであり、実在の人物・地名・事件・建物その他とは一切関係ありません。


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 ※この話は一部フィクションです。



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