夜の中で落ちる僕
夜の中で落ちる僕
やけに手の冷たさが異常な精神を逆なでる
知らない裏道を見つけては
どこにも行けないと嘆く
色落ちした真っ暗を
明日のことも考えないまま
落ちていく
たとえ静かな独りぼっちが終わりを迎えていようとも
乾いた 爆竹が爆ぜるみたいに
もうどうでもいいこと
手を離せばそれで
難しい理屈はいらなくなる
落ちていく
落ちていく
落ちていく
夜の中で落ちる僕は
きっと高層ビルの光で浮き彫りになるだろう
看取られている
そう間違った捉え方で
どんどん下へと
死んで逝く