ドレス選び
「グレース様、お世話になります、ショーと申します。本日はよろしくお願いします。」
「しょ、ショウさん。よろしくお願いします。」
「ショーさん。グレース様をよろしくお願いします。
ではグレース様。コチラにおかけ下さい、お茶と季節に合ったお菓子をお持ちいたします。お茶はハーブティーと紅茶、コーヒーとココアがありますがいかが致しましょう。」
「は、はひ…お。おすすめで…」
「かしこまりました。ではココアの…アイス。でよろしいでしょうか?」
「は、はいっ」
これまた高そうな椅子にテーブル!重厚感!という言葉にピッタリな風格ある椅子に座ると、その弾力に目が飛びそう。
柔らかすぎず固すぎない。これが高い椅子…!?しかも出してもらったココアとお菓子が高い味がした…!
「ではグレース様。本日はどのようなドレスをご希望ですか?」
「えっと…どんなのがありますかね?」
「そうですね。
今の流行ですと、Aラインと言って。ウエストラインが高く、ウエストから裾までストレートに広がるデザインが好まれてるので、シンプルなものもお出しできますが、フリルや蝶にリボン。もしくは刺繍を施してデザインしたものも、大変人気です。」
「刺繍…」
「はい。大きな花柄や蝶の妖精、オリンフィアの刺繍ですね。オーダメイドですと時間がかかりますが、やはり予約してでもほしい方は多くいらっしゃいます。」
オリンフィアはこの国の国旗にもいる人型ぬいぐるみにアゲハ蝶の羽を持った妖精の事。
私ん家で飛び回るトンボの羽を持った体が細長いの比べると可愛さが段違いの存在。(トンボの妖精は足長・腕長・首長すぎて若干キモい)
まあ刺繍に時間費やしたくないし、出来たやつないの?と聞くと、快く元からあるドレスを沢山持ってきてくれた。
Aラインのドレスってこんなにも種類あるものになるのかと感心する。話された刺繍のデザインはどれも凝ったものばかりで、刺繍や小物を見せたいが為にAラインが流行ったんだとわかった。
刺繍のデザインを見ると、貰っていた着物を思い出す。
あの着物の花柄がとても美しかった。
確か⋯柄は⋯
「椿っぽいの、ある⋯!」
他の花も混ざってはいたが、それらしいきれいなドレスがあったのに気がついた。
アイツがそれに反応するか分からないが、とりあえず。あの着物を気に入ったのだとアピールするだけでも違うだろう。
「試着しても?」
「はい。ではコチラに。そのドレスに合った靴も持ってきますね!」
靴のオーダメイドはすぐにでも出来るとの事で、サンプル用の靴を履き。ドレスを着てみた⋯
私じゃないくらい。自分が華やかなお嬢様になった気分だ⋯!




