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プロローグ

前の作品に手を出したいけど、進まない。ごめんなさい。リハビリとして何処かで見たことある話を書いていく。


ツッコミ大歓迎。


矛盾あっても気にしないで、いや気にしたらツッコミしてくれ。受け流すから。

 外は夜のように暗かった。


それは仕方ない。なぜなら私が魔王を目覚めさせた事で太陽の光は奪われ、夏だというのに雪が降っている異常気象を作り上げたのだから。


「お父様!ごめんなさい!私はそれでもやってないのです!お父様ぁ!!」


アレだけ長かった黒髪は、ギロチンに合わせて丸坊主にされてしまった。いや、丸坊主にしては髪が乱雑だ。どうせ死ぬのだから雑でも良いのだと、処刑人は判断したのだろう。


「この悪党が!」「まだ言い逃れを言うつもり!?」

「死んでしまえっ!」「地獄に落ちろ!」


石と卵らしきものを投げられ、痛みでまともに目を開けられない。


しかし、父の隣で小さくしている美しくも可愛らしい妹が父の腕に力強くひっついていたのが見えた。


過去の私でも着ることが出来なかったお姫様が着るドレス。日本で生きていた時でさえ古着を何度も着ては、周りから「臭い」「くさい」と陰口言われていたが。まさか乙女ゲームですらみずぼらしくて汚い、服を着て行くとは思いもよらなかった。


この世界の学生になった時でしか、真っ当な服を着れなかった。どうして…?


「お姉さま…またミルクを睨んでる…!」ぐすっ

「大丈夫だミルキィ。もう姉はここからいなくなる。もう虐めてくることはない。ここにいては風邪を引いてしまうから室内に入ろう…」


父は私の最後など興味がない。

ギロチンに喉を切り裂くのを見届ける事なく妹を―――

唯一の娘だと暖かく抱きしめ、消えていった。


ゴロゴロと転がり、天地がひっくり返る感覚があった後。乙女ゲームの主人公…リヴァリーだけが私と目が合い、泣いてくれていた。


本来彼女をいじめる役だった。


彼女の攻略キャラたちにちょっかいかけては、邪魔する悪役令嬢。


だけど私が悪役令嬢に転生した事でそれをしなかった。


良き友人であろうとしたのだ。





ああ…


彼女が、いてくれて良かった…


だけどリヴァリーが、魔王を倒す責務を負わせてしまった。攻略キャラの1人が、不審な死を遂げてしまった⋯


ごめんなさい⋯


ごめんなさい⋯


リヴァリー…

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