表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/4

走馬灯

なんだ、何が起きた。


意識ははっきりしている、人の声のような、アクリル板で遮られているように、ぼやけた声が頭の中に反響してうるさい。

確か、さっきまでスマホを見ていた、そうだ帰りの連絡を入れようとしていた。スマホはどこに行っただろうか。

視界が真っ暗であることに気づくのと、体の感覚がないことに気づいたのは同時だった。

「……っっぁ」

何かがおかしい、異常であることを叫ぼうとしても喉は小さな破裂音を漏らすばかりだった。

「——ッ!!———しろ!!————ッ!!」

運ばれているのか、揺さぶられているのか、誰か近くにいるようだ。

そんな誰かの想いを嘲笑うように、脳味噌が役立たずになっていく、あたまが、まわらなくなって、いく。




全てを失った直後、触られたような気がした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ