Ⅱー9
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今日も今日とてデバッグ作業を続けていると、ルクトさんから連絡が入りました。
『海原さん、調子はどうだい?』
「おかげさまで楽しくやっております。前置きは良いので要件は何でしょうか」
『いや、スプリンガーが造った世界に付いて続報』
「あー、確か、世界がスプリンガーさんのエネルギーだけで満ちていたら造った所で意味が無いから色々と細工をした結果造られるのが遅れて居た奴、ですか? 何が有ったのでしょうか?」
『ああ、ある程度完成したってさ』
「へぇ……それは良い事ですね」
『興味無いのか?』
「魔法や異能が有りの世界で星レベルの存在のバックアップを無くすと考えるとむしろ環境悪化しますし」
『ハハッ、その対価が星レベルの存在の体液塗れに成る事だとしても?』
「魔法や異能とかの戦闘が有りの世界でそれを気にして使わない事で自衛も出来なかったら馬鹿じゃないですか」
『……セクハラ発言に成るが、すまん、言わせてくれ。……絶対な安全を与えるから性行為をしまくろうとか言われて認めるのか?海原さんは』
「……そう言う訳じゃ無いです。例えば呼吸に性的な意味を持てと言われても毎秒やっている事ですし」
『……だとしても水中で口移しに空気を分けて貰う様な物じゃないか?』
「毎秒やっている事に性的な意味が有ったのだよとか言われても、それに性的な価値を認めたら負けじゃないですか。それを認めたらエロ的な解釈で言うならあんたの責めじゃ私は全然感じないの。残念でした。と言えなく成りませんかね?」
『エロ本的な作話的にはその後解らされる奴だが、……価値を認めたら状況がむしろ悪くなるので認めない、か……まあ、何の力も使わずに自分の通常の呼吸だけで性的な興奮を感じるか?……とか言われたらアレか』
「そう言う事ですね」
『じゃあ、現地に見に行かなくて良い?』
「観光したら気に入る事も有るかも知れませんが、今はまだ別に行かなくて良いですね」
『そうか。……じゃあ此処からは仕事の話をしよう』
「……ちゃんとやって居ますよ」
『いや、君に天使の力を獲得させた理由の方で、そのスプリンガーが造った世界の次元的な意味での警備員やって貰おうかと』
「……断っても良いですか?」
『駄目。只シフトは過密じゃ無くて良い。君達に天使の力を与えた後、そのデータを参考に百人を越えるくらいの人数に天使の力を与えられたから』
「……世界の警備員としては人数少ないですね」
『成功率が十分の一なのだから、千人以上に働き掛けて掻き集めたのだが』
「……それでシフトさほど入れなくて大丈夫なのですか?」
『数を補える系の奴が数人居るからそいつらの護衛をしてくれればいい』
「……解りました。そう言う事ならたまに行く事にします」
『じゃあそう言う事で。……来て貰うよ』
すると私はいきなり別の場所に転移していました。……どうやら件の世界と世界の間の場所の次元、的な感じの場所、ですかね。辺りを見回すと殺風景な軍事基地で夜の様に暗い空には綺麗なオーロラが大量に満ちていました。……さて、此処からが本番……と言う事で良いのでしょう。頑張って行きますか……。