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【10-Ⅱ】《時系列12巻》  作者: 西ノ宮祐二
【11】《時系列13巻》
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13ー23(白菊雪華視点)



 私達の主人が色々やった結果、此方の拠点に再度電子獣達が攻めて来ました。

……それだけなら普通に処理すれば済むのですが、


「……絨毯爆撃の形式で電磁砲を撃ち込んで来ないでくださいよ」

「お母さん、恐らく電子獣は電子をループさせて増幅し、余剰電力を攻撃に使って居るようよ」

「……月夜ちゃん、どうしてそう思うの?」

「電子獣を構成するはずの発電所を抑えている量が少ないのに電力をガンガン使って居るから」

「…………その理屈だと一度電力を全部潰せば幾ら強い個体が居ても意味ないですよね」

「それが出来るなら苦労はしない検案の話だけど、ルド様なら世界の仕様を変えれば実現出来たと思う」

「……それが出来るならそもそもこんな話には成ってない、ですか」

「うん。ルド様が生きているか死んでいるか事実は解らないけど、少なくとも建前上はそれが出来ない状況に成ったから始めたのだろうし」

「気取った言い方をすれば、電子防御領域を突破出来ていないのは皮肉な気がしますね」

「あ、電子獣対策のシールドってそう言う名前だったの?」

「はい。……まあ、具体的には電子に対して様々な電子を流して反発力を与えて侵入を防ぐのと、物理的な物を磁石化させてコイルガン的に飛ばして弾くバリア、ですね」

「その説明だと対物は磁石化が遅れたらむしろ凸の加速検案に成らない?」

「それは個別対応と言う感じで」

「雷速に対応出来ているのだし、それ以下の速度で対処をすり抜けるとか時間停止とか転移とかのインチキ無しには無理そうですけど、釈然としないね」

「まあ、雷速以上のスピードとか加速無しでも十分ヤバイですから、実質意味の無いデメリットじゃないかな」

「……確かにそもそも雷速に対応出来る奴でも無いと少し更に速く成っても大した意味は無い、ですよね」

「電磁砲の絨毯爆撃をくらっている最中の時に話す話題じゃ無い気もするね」

「根幹的に発電所の掌握量が電子獣には足りていないから、一度の戦闘で使える電子量には限界が有って、その電子量以上の電子シールドの突破は限界が有る……とは言え塵も積もれば山となる的な意味で、沢山集まれば火力だけは補える様です」

「その塵はお母さんの能力で一斉制圧出来るから、前提条件上、電子獣に電子シールド破壊は不可能だよ」

「それ、フラグに聞こえますね」

「いや、条件次第じゃ突破はされるよ? 破られる条件を満たす状況だし損害は出るにしてもお母さんなら余裕で処理出来るっていうだけで」

「……なら、良いのですが……まあ、とりあえず他に対処任せて様子見しますか」

「だね。出突っ張りじゃ疲れちゃうよ。……お父さんも休んで欲しいけど」

「……立場的に休めないですね」

「……倒れるのだけは勘弁して欲しいね」


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