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【10-Ⅱ】《時系列12巻》  作者: 西ノ宮祐二
【11】《時系列13巻》
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13ー4(一般兵士視点)



 眼前には膨大な数の電子の軍隊蟻と五、六階のビル程のデカさの軍隊蟻の化物が居た。そいつらは化け物だった。

 基本的にそいつらは雷速で動くのだ。有線ナノマシンのサポートが無ければ既に瞬殺されて居ただろう。

 電子獣共のデータ破損狙いで妨害電波をナノマシンから大量に放ち防壁にする。

 順応されれば給電に使われるので、そんなに長くも使えないし、無線充電も相手の給電に使われるから手持ちのバッテリーが尽きたら終わりなので、回数も常使いするほどは使えないが、使い捨ての盾くらいには成る。

 敵の速度が普通に雷速な以上、それに対応出来る能力持ち以外カウンター狙いでどうにかするしか無かった。

 その装備を使い切る迄にインフラを破壊する事が俺達一般兵士のミッションだった。

 そんな折、連絡が来た。は? 水霧様が電子体で今居るエリアを急襲するから攻撃するな?

 ……能力で電子の身体を造って急襲が可能? ……嫌な予感がした。……水霧様の劣化コピーが敵で出たらどうしよう。一応水霧様の類似個体がシミュレーターには居たのだよな?

 そんな事を考えて居たら水霧様が電子の身体でインフラから出力された。……ん? 軍隊蟻が笑う様な感じに口元を動かし、鳴き声を上げた。

 ……笑う要素有ったか? それに水霧様は不機嫌に成りながら身体を電子的に膨張させた。……電子で構成されているか、……アレは見た目的には水の身体、だろうか? 水霧様は電子的な水を辺りに撒き散らすとそれらを媒体にビームを撃ち始めた。……電子に光って効くのか? そう思って居たらデータの動きが阻害された。

 ……光で電子の出力を削る? ……光で基盤の色落ちをさせる感じだろうか? よく解らないが、ビームが当たれば当たる程電子獣共は動きが悪く成っていった。

 ……雷速で動く奴に光速で対抗する。まあ、そりゃ勝てるだろ、と言う話では有るが、……電子獣には絶縁体に依る攻撃しか効かないのでは無かったのだろうか? ……いや、要はデータにダイレクトアタックが出来れば良いのだ。一番簡単な方法が絶縁体の装備で攻撃する事と言うだけで有るのだろう。……とは言え、雷速で動いているはずの軍隊蟻共が無双ゲーの雑兵の様にボスへの攻撃の余波で蹴散らされていく。

 ……無茶苦茶だ、無茶苦茶だが、……あの参考データで勝てなかったらしい個体の対処はどうするつもりなのだろう。……今はまだ考えても仕方ないか。……インフラ破壊どうした物かな、味方も使える感じに成ってしまった。

 そして俺達一般兵士は撤退する事にした。


補足説明


順応云々は電子獣が成立する上で周波数的な意味で統合されている為、その周波数と違う物をぶつければ良い。但し調整したら対応可能な為、此方も周波数を変更出来ないからデータにダイレクトアタックしないとダメージに成らないのに電気系の攻撃は給電に使われる、と。

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