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Ⅱー63



 そして一週間後、ルド様が公的には死亡したと言う偽ニュースが辺りを騒がしている頃。


シミュレーターの有る場所に行ったのですが、何やらてんやわんやしている模様です。受付に行き聞いてみると、


「あ、はい、ご予約の海原さんですね?申し訳ございません。只今シミュレーターにハッキングを仕掛けている奴が居るそうでして、シミュレーターをご案内出来る状況ではございません」

「それは大丈夫なのですか?」

「大丈夫ではないですが、何とかしないと行けません。……シミュレーターには数億年単位のデータが入っていますので」

「……大げさですね」

「大げさではございません。シミュレーターの中と此方は時間の流れが違いますので」

「……数億年分の研究データにハッキングが来ている、と」

「はい。何なら戦闘シミュレーターとしても使って居るので多種多様な方々の能力データも含まれます」

「……は? それが盗られ掛けて居る、と?」

「そうなります」

「いや、ならなんで、此処で話をしているのですか」

「私に出来る事はございませんので」

「……危なそうなので、此処でお暇させて貰います」

「是非そうしてください」


 ……数億年分の研究データと戦闘シミュレーター使用者の能力データ、か。……それが敵に渡る? 洒落に成らないですね。そして建物を出ようとした所で空間上に大量の電流が流れ始めました。……電子のフィールド? ……あ、これ、ハッキングデータを電子的に辺りに物理的に拡散する気だ、これ。そう判断した私は一目散にその建物から逃げ出しました。

建物から出た所で建物の一部が崩壊し、大量なそれなりの大きさの軍隊蟻が溢れ出しました。……電子軍隊蟻、か。何故それがチョイスされたかは解りませんが、今は逃げないと。

 ……あはは、世界に電子存在の侵略、か。まるで水霧さんが体感した話の焼き直し、いや、敵がそのデータを持ってきて使って居るだけなら再利用か。……その推測が正しいなら私には対処不可能なヤバイ奴が来る事も余裕で考えられますし、そう言う奴等が本格的に出て来る前に離脱しないと真面目に殺されますし。余計な思考するのは止め止め。

 そして私は軍隊蟻が溢れる街から一目散に逃げ出しました。


 そして三日後、世界に電子存在が溢れ出し、異世界浸食型の世界が成立しました。

……さて、思ったよりヤバイ奴が出て来てしまったのですが、真面目にこれからどうするのですかね。一応電子妨害フィールドは私には出せますが、出力が足りてないし。……ルド様、真面目にこれをルド様無しで対処しろとか真面目に死ぬのですが、やらないと行けないですよね。

 そして私達はルド様無しでこれからも戦い続ける事に成りました。


……本当は此処で巻分けするところだけど、続行します。

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