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Ⅱー34



シャトラーさんが去った後、思うのは、一見するだけじゃ極熱の化身(の眷族)弱くない? と言う事。

まあ、実際は小手調べされただけなのですし、光熱線に付いても熱の解放に指向性を付けただけの物。……つまり先の私がした説明から考えると、やられた事はシャトラーさんからすれば初歩的な事です。まあ、まともにくらえば死ぬ程度の威力は有る奴でしたけども。

極熱の化身に付いて能力で調べると、色々と能力派生が有る様ですが、ザックリ言うと、熱が命なので、熱を集めて熱を使い色々やる能力。

……実際炎熱無効化能力とかぶつけたら余裕で攻略出来そうな要約の能力ですよね。オプションがえげつない様ですけど、其方は言ったら切りが無いので。其処でミアさんが話し掛けて来ました。


「手間取らせてごめん、ね?」

「いえ、それは問題無いのですが、……何故シャトラーさんと私が戦う流れに成ったのですかね?」

「純粋な興味じゃ無いかな、多分、ね」

「興味を惹かれる様な事でも私がしましたか?」

「う、うーん、戦力調査の線も有るよね?」

「……洒落に成らない事を言いますね。只、その割には本当に小手調べだけで終わりましたが……」

「……小手調べでもなんでも無く、とりあえず見せ札見せとくか、の、流れが理由なら、重力神様が来た時にもまた戦わされるかもだからちょっと情報共有しておこう、ね?」

「は、はーい、解りました」


重力様の情報を開示して貰いました。


重力神様の世界名は【ディメンション・レルム】……意味は次元領域、ですか。世界の性質は膨大な量のブラックホールにより世界全体が歪みまくって居る世界……失敗作みたいな世界ですね。要は小型ブラックホールが世界中に大量に有る様な世界って事ですから。

普通の奴には住みにくい事この上無いですが、重力神様とその眷族さん達は空間の歪みに寄り発生するエネルギーで強くなれる為、彼等に取ってはレベリング天国な様です……。

……普通の奴でも使える様に世界中を概念的に根本的に整地出来るなら、もう宇宙をテラフォーミングした方が手っ取り早いレベルな世界。

身内には都合が良く、略奪者には旨味が無い世界、か。その性質上、惑星規模のブラックホールを当てられても普通に脱出してくる、と。理不尽ですね。まあ、自分の力や自分の専門にまつわる力や現象をくらった所で死なない、と言う奴は創作では腐るほど居ますから言うほど珍しくも無いですけど。

……いや、それにしたって色々と可笑しいか。


只、一応理屈としては単純ですよ。重力で物を引っ張るエネルギーが発生したらそれを食う。……つまり、重力エネルギーを水車とか滑車とかの動力扱いにして行動出来るので、重力エネルギーの影響を無視出来る。その結果として惑星規模のブラックホールからも脱出が出来る、か。理論上の限界は有るだろうにせよ、ちょっとした重力場くらいなら只のバフですね、これは。

……重ね重ね言いますが、自分の専門の力にまつわる物では死なないと言う奴は創作では沢山居ます。だからこの話で理不尽なのは重力影響下なら何処でも常時のレベリングと自己バフが可能と言う事。……インチキにも程が無いですかね?

ゴリ押しではない通常の攻略には重力エネルギーの無い場所で戦うのは大前提だと思いますが、そうした所で単にバフが無いだけで戦闘力が無くなった訳じゃ無いですし。


「ついでに言っておくと、大抵の奴にはゴミだけど、自分達には価値が有る物……と言う形式を取る事で、わざわざ奪いに来る奴を減らす事が目的、……って事は解るよ、ね?」

「まあ、はい。ですが、それは逆に言えば類似能力を持つ奴には価値が有る世界と言う事なので、そう言う奴等は構わず来ますよね」

「はい、話を理解していませんね。それでも万能で最強で最高に至れり尽くせりな世界を造った際に奪いに来る有象無象の量に比べればマシな量しか来ないだろう……と言う理由の構築だから、ね」

「……ああ、そう言う。ですが、事情があるとは言え出来る物を敢えてしないと言うのも正直アレですよね」

「とは言え有象無象の雑魚が最強で最高に万能な世界を持つ、なんて奪う前提の奴からしたら格好の的、だから、ね」

「……それをルド様が実際に昔無名の頃に造って色々と騒乱をやらかした、ですしね」

「……その際にルド様が色々とヤバイ奴等は掃討済みとは言え、似た事を私達にやれるかと言われると、ね……」

「ルド様が比類無き無敵かと言われると、メビウス様とかエイリアス様とかの同格も居ますし……それに、水霧様の披露宴か何かに、ヤバイ奴を送り付けた元凶もまだ解って居ませんし」


その際の映像記録を見るに鉄砲玉の奴は使った能力に付いて認識が間違って居た様に見えるし、故に今まで使った事が有るようにも見えない。……つまり能力を貰いたてで特攻して来た様に見えるのです。


「考えすぎで済むならそれに越した事は無いけど、理屈に不備が有ったとは言え、只の先兵に理論値無限の奴を出してくる奴、ですし、ね」

「つまり理論値無限を使い捨てるレベルの元凶が居る可能性が有ると言う事ですが、杞憂で済めば良いのですけど」

「作者に都合の良い結果を造る世界なら、議論ではなく、決め付けが優先される。そうなる様に造るから、ね」

「……創作活動に対して身も蓋もない事を言っていませんか?」

「競技や討論みたいに実際にやりとりした結果だけを遵守する人しか居ない訳じゃ無いから、他所の世界では極論理屈なんてゴミ、ね」

「……最早理論武装の全否定ですか」

「と言うか敵対者の理屈なんて尊重する必要有る?」

「戦争にもルールは有りますよ。……破る奴も居ますが」

「理論上絶対有り得ないが有り得る。何故なら相手の世界では前提条件が違うって言う、ね」

「……議論として成り立たない事を言いますね?」

「戦力を数値化したとして考えると、この世界で一億の力を持とうが、敵には例えば一兆の力を持つ奴が雑魚の世界を用意される」

「滅茶苦茶ですよ」

「いや、そう言う前提として世界が造られていると言うだけだもの、ね」

「……どんな努力も無駄だと?」

「創作に置いて後出しジャンケンで既存より強い物を造るのは簡単。何故なら既存の最強の上位互換を造れば良いだけだし、ね」

「……そんな理屈なんて、少し設定弄れる人なら誰でも出来る理屈ですよね?」

「まあ、只のコピペ野郎だから恥とか著作権とか色々と問題が有るけど、造るだけなら簡単と言う話ね」

「……それ、馬鹿な奴の気分次第でヤバイ奴が送り込まれると言う事では?」

「とは言え立場を入れ換えた物も可能だからね?」

「いや、実力とか色々と限界有りますよね?」

「ポイントは前提条件が違う事、負けるわけが無い都合の良い前提条件を用意してから勝てば良い、ね」

「作者の忖度酷すぎませんか?」

「そもそも敵もしている事ですし、それとも殺し合いで手加減しろと敵に頼めと?」

「……」

「戦闘力描写が伴って居ない事が有りなら戦闘力の数値化はメタ創作的には愚行。莫大な数値の差を引っ繰り返す事を出来るシステムにしないなら、ね」

「まあ、メタ創作的には戦闘力百とか千とかでやっている時に千億とか千京とか出されても何ら可笑しくは無いですしね……」

「まあ、それはともかく、重力神と因子神からの使い対策も考えよう、ね?」

「ですが、シャトラーさんからの要求は要するに世界を展開する上で此方の領分を侵害するな、したら命は保証しないぞ、です。重力神の使いは似た感じの事をおっしゃって来そうな訳ですが、因子神からの使い側は正直読めないですね。……因子神って基礎技能に他者の能力学習も有りますよね?排他的に成るのは損過ぎて…」

「能力習得にデメリットが有る奴も構わず習得しているらしいね」

「……能力で調べたら、生命体としては群体形式だから、だとか」

「と、言うと?」

「精神汚染とかのデメリットを最小単位で処理出来る様に因子結晶一つ一つを個人扱いして、それを束ねる……で良い……のですかね。能力の所有状態で仕様は結構変わる様ですが」

「……能力に宿る意志とかは昔から有る概念だけど、一人への統合ではなく、群体形式にして、御す、ね……常人ならキャパシティ的な意味でぶっ壊れそうな解法だよね」

「そもそも因子神の成り立ちが因子結晶に宿る意志が物理的に具現化した物、らしいのでして、生物としての成り立ち自体違うから出来る事ですね」

「それ、有り? 到底信じられないけど、ね」

「普通の人間にはほぼ無理な解法で有る事は確かです。ザックリと言うと存在としての仕組みからして違うので、実現する上でのハードルが違うからかと」

「いや、だからそんな事有り? と言う話よね?」

「因子結晶を大量に取り込む事で起きる諸問題を、取り込む方式を工夫する事で最小化する、と言うと普通に聞こえますが」

「……因子結晶一つ一つを一個人扱い出来る状態にしないと成らない以上、知った所で少なくとも大量な能力強奪犯には到底出来そうに無いわね」

「それはともかく、対応どうします?」

「重力神は同じ対応で問題無し。因子神は所有技能の都合上で新しい事をやる奴を邪魔する必要は無いから、来ないまで有る、ね」

「重力神はともかく、因子神の対応はもっと詰めませんか?」

「必要無いかな。基本的な部分は同じ対応で良いし、ね」

「……大丈夫なのですかね?」

「大丈夫、大丈夫」

「……」


対策に動く事に成りましたが、……完璧に極熱神と同じ流れに成ったら私戦わされますよね? ……少し情報調べて置きますか。



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