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Ⅱー31



 翌日、提携先の会社、……と言うか、シェイプクリエーターズ社があるものを発表しました。……テーブルトークロールプレイングゲーム、つまりTRPGに、チャットボットと画像生成AIとAIアニメ生成と作文AIを組み合わせて、TRPGでやれる事を豪華にした物、です。

 名をジェネレーティブテーブルトークロールプレイングゲームつまり頭文字を取ってGTRPGだそうです。……頭文字だけなのに長いですね。要素マシマシなので仕方ないのですが。


 ……具体的には画像生成AIでTRPGのキャラを即席作成し、それをAIでアニメーション化した物を使い、そのキャラをAIが動かして即席作成したシナリオで遊ぶ(行動は逐一コマンド入力とダイスロールに拠り決定する)ゲーム……AIがやばいシナリオを造った所を配信したらアレなので、生配信業界は敬遠しそうな内容では有りますが、何度だって遊び尽くせそうでは有ります。


 作文AIはガチガチにMODを組めば生成される文章をかなり特定の方向に誘導出来るらしいけど、……それでも生放送には向かないですよね。生放送を諦めるなら、動画で編集してから出す分には問題無いですけど。

 ……ただ、テーブルトーク要素が機械への入力に変わって居るので、演じる事が文章入力に変わっているし、テーブルトークと言うには少し微妙かな?


 文章入力的な意味で自動生成のシナリオへの介入度合いが高いだけだと作文AI単体でも出来る為、色々と追加要素をブチ込んで豪華にしては居ますけど、ヤバイ事を出力されたらアレなので生放送に向かない上、演じる要素が減っている為色々と厳しい気がします。チャットボットに事前に一通り質問をしておいて、問題無い内容しか返さない奴だけ生放送で再度質問するとか工夫すれば行ける気もしますけど。……それに創作でよく有るゲームの中に入って自由に行動するゲーム、からはワンランク下がります。

 まあ、既存技術の組合せでやれる物では有りますから、何時出て来ても可笑しくは無い物では有ったのですが、当然没入感は下がりますし、介入度合いが低い物ならノベルゲーとかで事足りる為、シナリオへの可能な介入度合いはかなり高くして貰わないと困りますがね。

 ……ちなみに余談としては脳波で機械をコントロール、は、只の創作ではなく既に現実に技術としてなら一応存在はするそうです。まあ当然頭の中に脳波を拾う為の機械を埋め込むとか、したいかと言われるとアレですね。……脳への器具埋め込み手術が事故ったらへたしたらそのまま植物人間化まで有りそうだし……。


 話を戻し纏めますが、GTRPGは生配信事業には向かないし、創作なんかでは上位互換も存在するし、没入感的な意味でTRPGファンからもそっぽ向かれそう。

 ……それでも利点を挙げるなら、何度だって新しいシナリオで遊び尽くせそうな事。故に造られるシナリオが刺さる人にはとことん刺さりそう。

万人受けは諸問題からされそうに無いですが、熱狂的ファンはそれなりに造れそう……と言う感じ、ですかね。


 機能ややれる事を制限すれば既に有る? それはそう。……と言うか、ローグライクゲーム的な手法が他でも今までやられて無いとも思えないし。……自由度を上げた形で何とかしているっぽいですが、どうなるのですかね?


「結局何がやりたかったのですかね?」

「既存技術の自由度を上げた物がやりたいって奴に、妥協すれば既に現実に有るって言って批判する事は身も蓋もないワケ」

「自由度を上げた結果生配信事業には向かない物が生成される可能性が出るとかアレですけど」

「只、いわゆる不思議のダンジョン宜しく、テンプレートを一通り用意して置いて、それらを特定の条件下でランダムにミックスした物を遊ぶ、……に、要素を沢山追加しただけの物、だと、わざわざこの方式でやる意味無いワケ」

「まあ、内容はともかくとして、それだと後追いゲームでよく有りますしね。テンプレートをベースに出るキャラを変更したり、グラフィックを良くしたりして、追加要素を出してオリジナルとして出すって奴」

「例えば元ネタのシステムは好きでもグラフィックは嫌いって層なら引き込めるから、ちゃんとガチでやれば顧客は着いてくるワケ」

「今回の方式での売りってランダムに任せる範囲が他より広い事……だと思うのですが、完全に無秩序にしたらシナリオが破綻する気がするのですよね。ちゃんと設定せず雑に作文AIを触るとシナリオが矛盾している物が出るとかよく有りますし」

「TRPG風アドベンチャーゲーム、とかは既に有るけど、……売りの自由度を上げすぎるとゲームとして破綻するとか難儀な話なワケ」

「とは言え、自由度を上げすぎた結果、作者が想定していない解法を出されてシナリオが破綻……とか成ったらアレですし、それを作話AIで補う形なのでしょうね」


 画像生成AIと一言で言っても、初期に比べるとかなりやり易い形に変わってきて居ます。……まあ、この話の場合、いわゆるAIアバターの技術を発展させた物を使うと考えられます。

 詳しく調べて行くと、プレーヤーアバター決めすらダイスロールで行うとか書いてありますね。

 つまり、性別とか、年齢とか、身長、とか、持っているスキルは何だとか、ステータスはどんな感じかとか、そう言う要素を全部ダイスロールで決めて、それを画像生成AIへの注文書扱いにして、出来た画像を元にAIアバターを造り、それでGTRPGを遊ぶ。

 ……と言う事な様です。……普通に嫌いな見た目でゲーム開始とかもやらされそうですね。一応やり直しも可能では有る様ですが。

あ、いや、シナリオの枠組み側もダイスロール、ですか?

 作品のジャンルとか、作品の傾向とか、様々な分類分け全てがダイスロール、と……。うん、自分に合わないジャンルの奴も普通に引き当てそう。一応制限も可能では有る様ですが、それでガチガチに制限したらダイスロールの意味が無いですよね。

 ……しかし、事前に全部のパターンのシナリオを用意して置いて……とかは無理ゲーなレベルです。まあ、自由度はかなり高い様ですが、企業としてアウトな内容のシナリオが自動生成される問題はどう解決したのですかね……?

 シェイプクリエーターズ社から媒体を貸して貰うと、VR方式や投影タイプのAR方式の物が渡されました。……つまりこれって、小型の劇場でアバターが演目やって居るのを見ろって感じですかね?

更に詳しく調べます。……なるほど。


「つまり、シナリオ一本を先に丸ごと全部生成して、検閲をクリアした場合にのみゲームを開始出来るってワケね」

「……開始迄に少し時間が掛かりそうなのは置いておくとしても、ハッカーに検閲機構を外されそうな気配がプンプンするのですが」

「それを言うなら画像生成AIだってローカルでやれば生成画像に規制無しでやれるらしいし、それは考えても仕方ないワケ」

「……とりあえず遊んで様子見してみますか」

「じゃあ他の人も数人呼んで、やってみるワケ」


 そして、一つのシナリオを最後まで遊び、感想としては、


「検閲機構がかなり高性能ですね、人間の手直しが無かったはずなのにシナリオとして破綻がほぼ有りませんでした。僅かな粗を気にしない人なら十分実用に耐えますね」

「検閲機構がシナリオの調整役、と言う事だと、検閲機構を排除したらシナリオ側が破綻しそうなワケ」

「……なるほど、検閲とシナリオ調整を同じ機構でやって居るから、検閲機構を排除しにくく成っている、と。……まあ、ハッカーは普通に排除しても成立させて来そうでは有りますが、素人が説明無しにやれるレベルは超えていそうですね」

「……しかし、小型リアルタイムAR劇場、かぁ、それは思い付かなかったワケ」

「一応結構昔から食玩にもARライブを見せるステージキットは有るそうですよ。まあ、不勉強で詳しくは知らない為、他にも有るかも知れませんし、それは携帯端末依存でARライブ自体は録画映像ですが」

「ふーむ、劇場とかグラウンドとかで広いスペース確保してやったらヤバイ奴が出来そうなワケ」

「それをプロがやるには検閲機構が上手く働いてくれる前提なので、リスクが怖いですが、だからとそれを気にしないで良い素人がやるには参加人数増やして分担させないと掛かる費用がキツイですね」

「……検閲機構が超絶ハイクオリティになって貰わないとプロが使うにはキツイ事はどうにか成らないワケ?」

「身内だけでワイワイやる分には既に十分なクオリティでは有ります。商業利用は事故が怖いですが」

「商売に使えたら面白そうなワケだけど、事故が怖い、かぁ……」

「生配信に拘らなければやりようは結構有りますけどね」

「とは言っても生配信での宣伝効果を最初から切り捨てるのもね……」


 其処でシェイプクリエーターズ社から追加の情報が来ました。


「ダイスロールコロシアム?何?それ」

「ダイスロールの結果を元に生成したキャラをARで戦わせるゲーム、なワケ」

「……運ゲー要素が強いですね」

「ちょっとやってみよう、そしたら解るワケ」


 そしてティソーナさんとダイスロールコロシアムでバトルをする事にしました。



GTRPGやりたい(迫真)


まあ、これが高クオリティで出来る様に成ったらシナリオライターは商売あがったりなので、反発凄そうだが。

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