Ⅱー１８
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さて、スプリンガーさんの世界に付いては此処では触れないにしても、……二つの世界以外の世界に行くと普通に殺される、か。……エアデーさんに力を貰ったのは判断ミスですかね、これは。
いや、しかし、推しを具現化して一緒に居られる……事を捨てろ？ ……嫌ですが、そもそもそれにどうこう言える事も命あっての物ですし。……でも幻力で出せる奴で能力的な駆動を出来る様にしたら全能を使役出来ますよね？
…………理解の能力に頼れば多分それのやり方は掴めます。……でもそれをやったら力を貰った理由を達成出来なく成りますし……。エアデーさんにコンタクト取りたいですね……。……けど、コンタクトを取るために頼めそうな相手がエアデーさんの嫁？ うん、無理ゲーですね。……ですが一応ティソーナさんに聞くだけ聞いて見ますか……。
「……で、私の夫から貰った力の説明を私に聞くワケ？ふざけているワケ？それともそれがヤバイとすら解らないワケ？」
「は、は、は、やっぱり、不味い、ですよね？」
「……ルクトさんとの取り決めの件が有るから触りは教えるワケ。それ以上は自分でやれ、な、ワケ」
「ありがとうございます。それと、ごめんなさい」
そしてティソーナさんにチュートリアルを受けさせて貰い、基礎を把握します。
……現状の理解度だけだと、幻力で出す奴の能力は自分が原理を理解出来ている物のみ。……とは言えエネルギーをどうこうして操る程度の事は大体既に解って居るので、搦め手相手以外は現状でもそれなりにやれますね。それと概念系とかも追々は使わせたいですね。……ちょっと書類漁ってみますか。
データを色々と漁って居ると、魔法回路の移植の情報が有りました。基本的に適正が有るか無いかの個人差が酷く、やる前に検査を受ける事が勧められて居ますね。能力で答えを……。ああ、そうか、エネルギーに依る重度なアレルギー反応が出るエネルギー生成器官を自分に植え付けたらエネルギー生成をするたびにアレルギー反応が出て地獄か。天使周りの独特な話、と言う訳じゃ無い様ですね。……移植も考えますかね？
〔駄目に決まって居るだろ？〕
〔……ザフキエルさん、そんな殺生な……〕
〔吾輩の力を使わないでわざわざ別の力を得に行くとかそりゃ止めるわ〕
〔……そうは言いますがね……〕
〔あのなぁ……ならこう言うが、それに手を出すのはエアデーさんとの契約に差し障るぞ。水霧さんが理論体系造った奴だからな〕
〔……おうふ、……ちゃんと幻力の習熟に戻ります〕
〔それで宜しい〕
〔はは、は……〕
