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Ⅱー1

 私の名前は海原毛布うなばらもうふ。とあるコロニーで、実際に効力の有る様に特殊な力でされたパワーストーンを貰い、ジュエリービーストと呼ばれている一員として活動しています。まあ、私は三下ですけどね。貰ったパワーストーンもアンバー、つまり琥珀で、やれる事なんてゲームで考えるならいわゆるヒーラー。

 それでも趣味のサバゲーをやる分には怪我や体力を回復出来て大助かりして居ますけど、強い人は本当に強いですから、少し羨ましい気もします。只、ネイトさんみたいに力を得た結果、膨大な責任を負わされるパターンも有るので、強い力も考え物では有りますね。


 このコロニーには見た目を変える極光役者と言う媒体が有ります。それで私は茶髪ロングヘアで猫耳の巨乳スレンダー巫女の姿を使って居るのですが、本当最高ですね。……只、極光役者は武器転用出来る事も有って、無制限で使うには色々と問題が有り、結構な枚数の契約書へのサインが必要なのです。其処辺りの事情は一先ず置いて置くとして、そんな私はパワーストーンを私にくれた、鉱唱こうしょうルクト様から来る様に言われた為、あるビルのレクリエーションルームに行くと、五十人くらいの美男美女(多分極光役者で皆がそう見せているだけ)が集まって居て、何故こんなに集められたのかと思った所でルクト様がマイクで喋り出しました。


『わざわざ集まってくれてありがとう。今日は追加でパワーストーンを渡したくて集まって貰った。パワーストーンの種類はセラフィナイトだ。一つずつ取りに来てくれ』


 言われるまま私達はそのパワーストーンを受け取ると、ルクト様は説明を再開します。


『今回君達にこのセラフィナイトを受け取って貰った理由だが、ちょっと高次元への接続が出来る奴を増やしたくてね。使い方をレクチャーするから、よく聞け』


 するとルクト様はセラフィナイトの使い方を一通り私達にレクチャーして来ました。セラフィナイトは天使の石と呼ばれる石で、ルクト様の能力により高次元への接続や天使との交信に使える様に調整されたそうで、セラフィナイトで天使と交信し、力を受け取って、振るう事が出来る様に調整されたそうです。


 ……此処で言う天使と呼ばれる存在が実際に天使かどうかはともかくとして、セラフィナイトで高次元へ自分を接続し、高次元の力をセラフィナイトの力を介して自分に定着させる、とか出来たらかなり強く成れそうです。それで皆練習を始めた為、私も練習を始める事にしました。そして暫く経った頃、皆が体の不調を訴え始めました。……恐らく高次元の力を自分の身体全体に定着させる行程で、身体に拒絶反応かアレルギー反応辺りが出ているのだと思われます。対策として私はアンバーで自分を回復しながら更に続行して居たら、私の中から声が聞こえて来ました。


〔吾輩を呼んだのは君かね?〕


 私はルクト様がテレパスでもして来たか確認を取るとしていないと言われます。


〔返答は頭の中で考えるだけで宜しい〕

〔な、なんでしょうか〕

〔だから吾輩を呼んだのは君かと聞いている〕

〔力を沢山自分に入れたのは確かに私ですけど〕

〔なら、宜しい契約と行こうか。我が名はザフキエル。座天使である〕

〔座天使、ですか。サンダルフォンとかミカエルとか、じゃ無く〕

〔……座天使は物理的な肉体を持つ中では最高位な訳だが、不満なら帰ろうか?〕

〔いえいえ、そう言う事ではないですよ。契約を始めましょうか。何を対価にすれば宜しいですか?〕

〔たまに汝の身体を使わせろ〕

〔エロ系の事は勘弁ですよ?〕

〔いや、汝の居る世界で吾輩が活動する上での媒体に成ってくれればそれで宜しい〕

〔それくらいなら、……ですが、エロ系は許可していませんからね?〕

〔宜しい。じゃあ力を与えるとしよう〕


 そして私に力が追加で流れ込んで来ました。これは、セフィロトの木のビナー、つまり理解の力、ですか。……は? ザフキエルは旧約聖書の生命の木の力の内の一つの守護天使? ……まあ、得た力が理解力や解析力に補正が付くとかだったら武力的には其処まで強くない、ですかね。


〔武力的には期待出来そうに無いですね〕

〔軍師系とかサポート系の奴に武力を求めるのは欲張り過ぎじゃ無かろうか〕

〔まあ、それはそうなのですけど〕

〔とは言え位は座天使なのだし、天使としては武力的にも中堅の上澄みくらいは有るぞ?上位陣の武力特化の奴には単独では当然勝てぬが、大抵の天使を単体で敵に回しても味方の足手まといに成らぬ程度は有るはずだ〕

〔なら、よかったです。少し他と話しても良いですか?〕

〔ああ、良かろう〕


 それでルクト様に結果を伝えると。


『ふむ、ザフキエル、か。大当たりではないが、当たりの部類と言って差し支えは無い、か。よし、ちょっと場所を移すから成功者だけ付いてこい』


 そして私を含め五人程がルクト様に付いて移動すると、改めてルクト様は話し始めます。


『成功者は参加者の十分の一、か。思ったより適合者は少なかったな。まあ、それはともかくとして、君等に今回のセラフィナイトで天使と交信して貰った理由を話そう。一言で言えば、次元干渉系が敵にある程度居る様なので対策用、だ。好待遇してやるから有事にはお願い、ね?』


 ……あ、これ、やらかした奴ですね。失敗する側に居れば良かった奴です。その後私は何をやらされるのかと戦々恐々としていたら、


『海原さん、君は理解力や解析力向上能力的な物を得た、と言う認識で良いのだよね?』

「はい、何も鍛錬をしていない状態での判断では有りますが」

『それでサバゲーが好き、と』

「……今その話は必要ですか?」

『給料は出すからXRのテスターとかスタッフとかやりまくって能力を伸ばしなよ』


 XRクロスリアリティそれはVR(仮想現実)・AR(拡張現実)・MR(複合現実)・SR(代替現実)を複合した物です。速い話アトラクションの調整役と運用役をやる際についでに能力を伸ばせ、と言う事な様です。ですが、それはそれとして。


「遊びが仕事に出来る、と?」

『仕事は仕事だよ。後者はともかくとして、前者はバランス調整の過程でクソゲーやヌルゲーも繰り返してプレイして難易度の調整をする仕事、と考えると、ゲームプレイが楽しいだけでは終わらないと思うし』

「……やらせてください」

『じゃあクラフトライト社に出張している部署に栄転して貰うよ。今日後の時間は荷物整理とかに当てると良いだろう』

「解りました」


 そして私はクラフトライト社のXR部署に栄転させられる事に成りました。


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