前へ目次 次へ 9/10 9話 通じ合う心 優希ちゃん視点 怖かった。 ーー愛想が尽きた ーー気のせいだった ーー思い違いだった 葵先輩から直接そう告げられるのが怖かった。 でも告げられた言葉はその真逆で 一瞬、信じられなかった。 涙を堪えきれず先輩に抱きつくと 優しく彼女も抱きしめてくれた。 二人とも泣きながら 私たちの揺れ動く心が 唇を自然と引き寄せあった。 ここが社内だったことなんて関係ない。 通りがかりの嬌声なんて聞こえない。 目の前にいる愛しい人 それが私のすべてなのだから。