前へ目次 次へ 8/10 8話 とろ、トロ、吐露 葵先輩視点 熱く焼け焦げるような気持ち。 他の誰か――ましてや男と談笑してた。 あぁやっぱり無理なんだ。私の早とちりだったんだ。 私が入る余地なんて―― 私の心臓を何度も何度も突き刺した。 でも――どうしてもこの想いだけは伝えたくて手紙を渡した。 我ながら古臭い方法だと思う。 彼女は怯えているようで、怖がっているようで。 それを見ると自然と口に出ていた。 「あなたが……好きなの」 強く強く抱きしめられた。涙が互いの頬を濡らした。