エピローグ
五日後。
マコトたちが、林仲の村に到着した。
そして、マコトが簡潔な言葉を述べて部隊の解散を告げると、部下たちが不服そうな表情を浮かべていた。
まあ、出発したときと同じように、素晴らしい演説が聞きたいのだろう。
だが、演説をすると、俺の精神が持たないのだ。
「みんな、お疲れ様。家に帰って、ゆっくりしてくれ」
そう言い残して、マコトが逃げるように自室に向かった。
そして、自室に入ると、出迎えてくれたヒミコが微笑んだ。
「マコト様、お疲れ様です」
おもえば、俺はヒミコを助けるために、戦い始めたんだ…………
ヒミコを強引に抱きしめて、マコトが呟いた。
「……ヒミコ……俺は少し疲れたよ……」
しばしの沈黙の後、ヒミコが微笑んでくれた。
「疲れたなら、いくらでも私に甘えてください」
そうだな。
俺は少し休んでもいいのかもしれない。
それからの二週間。
俺は最低限の仕事だけをこなして、残りはひたすらヒミコとエッチなことをして過ごした。
いや、大きいオッパイは素晴らしい!
挟んだり摘んだりと、色々な方法で楽しめる。
このままヒミコのオッパイを弄りながら、生涯を終えてもいい。
そんなアホなことを考えていると、俺の結婚相手であるエクレアさんが、寄り親の下からやってきた。
そろそろ、ちゃんとしなくてはいけないことは解っていた。
だが、ヒミコのオッパイの魅力に抗うのは、大変に困難なのだ。
『3Pでもしないか?』などと、不埒なことを考えていると、エクレアが俺の頬を強く叩いた。
そして、エクレアが泣きながら叫んだ。
「凄く大変な戦いだったことは、ハクビシンから聞きました!
時には、休息も必要でしょう!
でも、そろそろ立ち直ってください!」
俺のために、真剣に怒ってくれる女の子がいた。
そうだな。
俺は、この世界で生きていくと決めたんだ。
そして、この子たちを守っていくと決めたんだ。
いつまでも、このままでは駄目だ。
大きく頷いた後、マコトが強い口調で宣言した。
「心配かけて、ごめん。ちゃんとするよ!」
こちらの瞳を覗き込んでいた、エクレアがニッコリと微笑んでくれた。
「はい」
ちなみに、俺を甘やかしてくれたヒミコは、エクレアに凄く怒られた。
なんというか、家庭内の序列が決定した一日であった。
第二部 隣村消滅編 完
あとがき
異世界に転生したので、生き残るために建国することにした!
第二部、領主奮闘編(隣村消滅編)を、最後まで読んでくれてありがとうございます
第二部の名称は、敵によって、隣村が消滅させられた。
そして、主人公の手によって、隣村を消滅させた。
ダブル・ミーニング(ネーミング)になっています。
てか、主人公が加害者になる話をかいてみたくて書きました。
当初の予定では、第二部は林仲の村の近くに金が出て、隣国が攻めてくる展開でした。
ですが、あまり面白くなかったので、こんなシンドイ展開になりました。
まあ、軽い話もいいんだけど、たまには重い話もいいんじゃないかな
それでは、引き続き第三部をお楽しみください




