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心残り

静寂のフロアーに木霊したのは、寂しいとの叫び。

16歳の本心、常に明るく前向きに努力をしてきた輝ける心。

そして最後のありがとうは、聴いている全員の心を揺り動かす程の強さで響いた。


「ユリカ・・」ユリさんが優しい薔薇で微笑んだ、ユリカも爽やかに微笑みで返した。

全員でTVルームに戻った、ユリカがマリアを抱いていた。

『マダム、マミを今夜ユリカの店のカウンターに立たせる、ユリカの許可は貰ったから』とマダムに真顔で話した。

「そう来るか、うんうん・・良い考えかもな」とマダムは笑顔で返してくれた。

『明日か明後日にリアンの店にも立たせる、俺に夜でしてやれる事はそれ位だから』と笑顔で言った。

「それが頼める、あなたが凄いよ、マミは絶対喜ぶよ」ハルカが私に微笑んだ。

『ハルカの分のOKも貰ったよ』とハルカにニヤで返した。

「えっ」とハルカがユリカを見た。

「勉強になるかは別だけど、私はいつでもいいよ」とユリカが爽やかに微笑んだ。


「ユリカありがとう、どんなに2人の勉強になるか」とユリさんが薔薇で微笑んだ。

「ユリカさん、ありがとうございます、よろしくお願いします」とハルカが笑顔で頭を下げた。

「エースの考えは、ハルカとマミの性格じゃ、17歳の壁で研究する事が出来ないって思ってるよ」とハルカを見て。

「レンちゃんとかは、すぐに見に来ようと思えば、一人ででも来るでしょ」とレンに微笑んだ。

「もちろん、でもカウンターに立って見るのは世界が違うかも」とレンが真顔で返した。

「いつでもどうぞ、見てみたいなら、私はOKよそのままの服装でいいわよ」とユリカが優しく微笑んだ。

レンは嬉しそうに、微笑んで頷いた。


「私とリアン、真逆と言われている、その本当の意味を感じて欲しい」とユリカが微笑んだ、ハルカとレンが笑顔で頷いた。

「リアンもOKするかしら?」とユリさんがユリカに聞いた。

「今のリアンはエースの頼みなら、教えてと言われたら喜んで教えるでしょうね、それが心配の種です」とユリカが爽やかニヤで、ユリさんに返した。

「蘭という足枷がなかったら、危なかったね~情熱の女は」とユリさんが悪戯っ子で、私に微笑んだ。

『ユリ、又やきもちだね~』とニヤで返した。

「はい、私だけ階段抱っこの権利貰えなかったから」と薔薇でニヤ返しされた。

『仕方ない、特別に10回分授与します』と微笑んで返した、ユリさんも嬉しそうに薔薇で微笑んだ。

そのときマリアが私に駆けてきて、私が抱き上げた。

「もち~」とユリさんをマリアが見て、天使全開で微笑んだ。

「マリア的には、母親のユリ姉さんが1番危険と判断しましたね」とユリカがユリさんにニヤをして。

「まぁ、マリア・・よく分ったね~」とユリさんがマリアに微笑んで、皆で笑っていた。


ユリカと私が、2人で食事に出かけた。

靴屋の前をユリカがニヤで腕を組んで歩いた、蘭が満開ニヤでユリカに手を振った。

ユリカも爽やかニヤで手を振っていた。

ユリカが行ったことが無いと言った、思い出の【四海楼】に連れて行った。

「美味しいね、ここで家出初日泣きながら一人で食べたんだ~」とユリカがニヤで言った。

『泣いてないよ、希望に満ち溢れていた、ここまでは』と笑顔で返した。

マーボー豆腐と八宝菜と炒飯を、ユリカも美味しそうに、笑顔でかなり食べた。

四海楼を出て、腕を組んでサクラさんの店に寄った。

カスミがユリカを見て嬉しそうに寄って来た、輝く可愛い笑顔で頭を下げた。


「カスミちゃん、可愛くなったね~驚いた」とユリカも爽やか笑顔で返した。

「ユリカ!・・おはよう」とサクラさんも驚いて出てきて、3人で楽しそうに話していた。

私は離れた椅子に座ってその光景を見ていた、美しい3人をお客のOL2人組みが笑顔で見ていた。

サクラさんとカスミに挨拶をして、ユリカのビルまで送って、エレべーター前で手を振って別れた。

PGに帰ろうとすると、手を繋がれた。

「見るなよ、昨夜の抱っこ気持ち良かったけど、今は少し恥ずかしいから」と隣でマミが言った。

『恥ずかしがり屋さんだな、マミも』と前を向いて言った。

「今日の昼の研修は?先生」とマミが私に微笑んだ。

『さぼり方の勉強、マミ映画何が見たい?』と微笑んで返した、マミは明るい笑顔になった。

「笑わない、絶対笑わないって約束してくれる」とマミが可愛く私に囁いた。

『絶対に笑わない、約束します』と真顔で返した。

「カッコーの巣の上で」とマミが真顔で私を見た。

『なぜそれを笑うの、俺も見たかったよ、話題の問題作』と微笑んで返した。


一度TVルームにマミと寄った、マダムとユリさんとマリアがいた。

マミがマリアを抱いて、私の横に座った。

『それとねマミ、今夜の俺の研修は・・マミがユリカの店のカウンターに立つだから』と隣のマミに微笑んだ。

「本当に!うれし~」とマミが私に明るい笑顔で、返してくれた。

『だから、マミっぽい服で夜はここに来てね、明日か明後日はリアンの店に立ってもらうよ』と笑顔で返した。

「ありがとう、エースにしか出来ない事を、してくれるんだね」と笑顔を絶やさぬマミが言った。

『それしか出来ないから、後はどう感じるかはマミ次第やし、俺は座って側にいるから』と真顔で返した。

「うん、頑張ってみるね・・大ママには気を付けてね」と最後にニヤを出した、私はウルで返した。

「梶谷・望月の同席話、大ママは何て言っちょった?」とマダムがマミに笑顔で聞いた。

「信じられない、エースは貰うって笑ってましたよ」とマミが笑顔で返した。

『俺が同席させた訳じゃないよ』とウル継続でマミに言った。

「あら、あなたが同席させたのよ、あなたと望月さんを感じて、梶谷さんが招いたのよ」とユリさんが薔薇で微笑んだ。

「そうだろうな、そうでないと同席はありえない」とマダムも笑顔を私に向けた。

「大ママの信じられないは、本気だったよ」とマミも微笑んだ。

『また伝説を作ってしまった』と微笑んで返して、3人の笑顔を見ていた。


マミと2人で手を繋いで、PGを後にして映画館に向かった。

靴屋の前で蘭が目敏く見つけて、歩み寄った。

「蘭姉さん、お借りします」とマミが蘭に笑顔で頭を下げた。

「どうぞどうぞ、マミの専用ボタンを右胸に作ったから」と満開で微笑んだ。

「本当ですか、嬉しい~、いざという時は押してみます」と可愛い笑顔で蘭に言った、蘭は満開で微笑んでいた。

蘭に手を振って別れた、蘭が最後に満開睨みで私を見た。

1時45分上映の【カッコーの巣の上で】をマミと手を繋いだまま観た。

私は引き込まれて観ていた、ジャック・ニコルソンに感情移入して。

難しい内容を必死に考えて、字幕を読みながら入っていた。


「難しかったけど、面白かったね」とマミが映画館を出ながら微笑んだ。

『うん、面白かった、俺、アメリカ~行くな多分』とマミに笑顔で返した。

「行きそうね~、蘭姉さんと離れるよ」とマミがニヤで言った。

『連れて行くさ、蘭と離れる選択は俺には無いよ』と微笑んで返した、マミも嬉しそうに微笑んで頷いた。

水槽の喫茶店に入り、マミがアイスコーヒー私がレモンスカッシュを頼んだ。

「ちょっと、水槽多すぎて気持ち悪いね」とマミが微笑んだ。

『俺も最初からそう思った、魚は海か川にいるもんだよね』と笑顔で返した。

「私のお父さん、板前だから、魚はまな板に乗ってるもんだと思ってるかも」と可愛く笑った。

『お父さん、板前さんなんだ~素敵だね』と微笑んで返した。

「青島の○○ホテルの板前だよ」と有名ホテルの名前を出して、微笑んだ。

『お母さんは?』と笑顔で聞いた。

「パートで同じ所に行ってるよ、昼間客室掃除に」と微笑んで返した。

『マミ姉さんは兄弟は?』と笑顔を意識して聞いた。

「弟が一人、あなたの2つ上だよ」とマミも笑顔が絶えなかった。

《なぜ大ママの所に来たのだろう、でも焦って聞いたら駄目だな》と思って微笑んでいた。


「聞きたい光線が出てるよ」とマミがニヤして私を見た。

『聞きたいな~、そんな普通の家庭の子が、なぜ17で大ママの所にいるのかが』と真顔で聞いた。

「私大ママの姪っ子なのよ、大ママが私の父の妹」と笑顔で言って、少し真顔に戻し。


「私、高校を一ヶ月で挫折して、不登校になって部屋に閉じ篭もってたの。

 そんな生活をしてたら、大ママが私の部屋に来て。

 遊んでるなら店を手伝えって言われて、強引に引っ張って魅宴に連れていかれたの。

 最初は嫌々やってたけど、ケイに会って変ったの。

 ケイの必死でやる姿を見て、私は何をやってるのかって思った。

 それから必死でやって、この世界で生きようと思うようになったのよ」


マミは最後は笑顔で締めた、私も笑顔で頷いた。

『俺もケイには勇気を貰ったよ、それと取組む姿勢に影響を受けた』と微笑んで返した。

「凄いよね~、私ケイに会わなかったら、どうなっていたのか分らないよ」とマミが真顔で言った。

『お父さんもお母さんも賛成してるの?』と笑顔で聞いた。

「うん、お父さんは妹の言う事だから、お母さんも大ママと仲良しだからね」と可愛く笑った。

『じゃあ、今のデビュー前のマミの心残りは、高校の挫折なんだ』と真顔で突っ込んだ。

マミが私を真剣な目で見た、私の好きなマミの瞳の淡い光が強まった。

マミが私の右の胸を押した、私は黙って真顔で頷いた。


「私、親友と一緒に○高校に進学したの、汽車で南宮崎駅まで乗って通学してたの。

 その親友が入学2週間目に、一年先輩の地元の高校生に、青島駅を出た所で乱暴されたの。

 その子は部活をしていて、帰りは一人だったのよ。

 でも被害届を出したら、その子がまだ傷つくって事になって。

 その先輩の家も地元の有志で、親も金を詰まれて示談にしたのよ。

 その子は福岡の親戚の家に移って、今は福岡で高校生をしてるよ。

 私はどうしてもそれが許せなくて、その先輩の顔も見たくなくて、不登校になった。

 今でも許せない、どうしても許せないの。

 その気持ちがまだ抜けないのよ、それだけが心残りなの」


真顔で真剣な目でマミは語った。

『そっか~、それは許せないね・・許したらいけないね』と私も真顔で言って。

『きちんとそいつに、マミのケジメをつけに行こうよ』と真顔のまま言った。

「言えるかな、私が」とマミが淡い炎を強めて言った。

『言えるよ、魅宴のマミだろ・・女帝の秘蔵子だろ』と強めに言った。

「手を出さないって、約束してくれる?」と私に真顔で囁いた。

『俺はPGのエースだよ、手なんか出さないよ』と微笑んで返した。

「OK金曜日の12時、宮崎駅に集合でいい?」とマミも笑顔で言った。

『もちろん、水着持って来いよ、サーフィン教えてやるから』と笑顔で返した。

「楽しみになってきた~」とマミが可愛く笑った、覚悟を決めた表情が少し遠くに感じた。

マミと手を繋ぎ、魅宴のビルで手を振って別れた。


ユリカのビルを見上げた、空には青空が広がっていた。

《ユリカ、今夜会えるね、俺の横にずっといていいよ~、後で行くね~》と囁いてPGに戻った。

TVルームを開けると、マダムとユリさんとミチルがいた。

『ミチルママ、おはようございます』と笑顔で頭を下げた。

「エースがママを付けるな、母親みたいな響きになるから」とミチルが艶やかに笑った。

『そうだね、ミチル・・俺に会いたくなったのかい』と大人っぽく言いながら、横に座った。

「そうなの、愛人話進めようと思って・・今、蘭の所に寄ってきたのよ」と艶やかニヤを出した。

『何の許可もらいに?まさかその関係だけ貸してっとか』とニヤニヤで返した。

「それも言っとけば良かった、夕食に貸してって言っただけ」と楽しそうに笑った。

『それはラッキー、ご馳走になります』と笑顔で返した。

「肉?魚?」と楽しそうなミチルが聞いた。

『ミチルには遠慮しないでよさそうだから、寿司』とニヤで言った。

「了解、食べたことも無い、美味い寿司食べさせてやるよ・・この前のお礼に」と艶やかに微笑んだ。

マダムもユリさんも、この会話を笑顔で聞いていた。


「ミチルの所ね、今度のお祭り・・ホノカちゃんって子を出して、勝ちにくるそうよ」とユリさんが薔薇で私に微笑んだ。

『わちゃー、最強のライバルやホノカちゃん、歳はいくつなの?』とミチルに笑顔で聞いた。

「もうすぐ20歳だからOKだって、PGから凄いのが出るって昨夜リアンが来て、ホノカの前で話したから」と楽しそうに笑い。

「そうしたら、ホノカに火が点いて、出るって言い出したよ・・リアンの作戦みたいだったよ」とミチルが艶やかに微笑んだ。

『リアンは本当に、蘭が可愛いんだな~』と微笑んで返して。

『ミチル、今夜蘭とカスミの2人、仕事終わりに連れて行っていい?』と笑顔で聞いた。

「もちろん、楽しみだね~、ホノカにもかなりプラスになる出会いなんだろ?」とミチルも笑顔で返してきた。

『多分、同じ歳だし、仲良くなれると思うよ・・さすがリアンだよ』と微笑んで返した。


「ユリ、この子ちょうだい」とミチルがユリさんに妖艶ニヤを出した。

「それだけは出来ません、PGのエースだからね」と私が初めて見る、薔薇のニヤで微笑んで返した。

「いいよね~PG、噂以上ですねマダム、四天女が1つになってる感じがして」とミチルがマダムに微笑んだ。

「お前も入ってるじゃないか、ワシは今でも自分では、五天女だと思っちょるよ」とマダムが言って。

「お前が出会った、そのホノカを見に祭りに行くよ」とマダムが笑顔でミチルに返した。

「ありがとう、マダム」とミチルも笑顔で頭を下げた、マダムとユリさんの優しい笑顔があった。

ミチルが来てくれたのが、私は嬉しかった。

そして蘭に会いに行ってくれたことが嬉しくて、ミチルの笑顔を見ていた。

マリアの寝息を感じながら・・・。


リアンのホノカへの誘いの意味を感じていた。


私はそこまで感じなかった、それを聞いて分った。


カスミに足りない者、そして多分ホノカにも足りない者。


その後、カスミとホノカはお互いに刺激しあう、互いに輝きを増すために。


この2人は友達と言うより、戦友という感じだった。


圧倒的な存在感のある、仲間になっていく。


【銀河の奇跡 カスミとホノカ】その称号が始まる夜が近づいていた。


リアンが描いたシナリオ通りに、蘭がNO1の頃の気持ちに、帰れる日も迫っていた。


カスミの光の速さの成長が始まる・・輝きを追い越して。



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