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青春

その時期の大切さをいつ気付くのだろう、悩んでも苦しんでもいい。

外に出よう、光降り注ぐ場所へ。

細胞が沸き立つ時期ならなら、出会いも冒険も宝になる。


真夏のの潮風が全開の汽車の窓から流れ込み、最高の気分だった。

『どんな水着買ったの?』私は海を見てるケイにニヤニヤで聞いた。

「私は少し恥ずかしかったんだけど、赤いビキニにしろって、母さんが」と照れた。

『それは楽しみだ』とニッで返した。

「でも、タオルも何もないよ?」と聞いた。

『俺、こうみえてもサーファーだから、任せなさい』と笑顔で返した。

「本気で行く気なんだ」とハルカも笑った。

『時間少しだけど、もうすぐクラゲちゃんが出る時期だから、今しかないしね赤いビキニ』と笑顔で返した。


青島で降りて、ケイと手を繋いで小さなサーフショップに行った。

『カネさんこんちは』と店主の、金田という色黒のオヤジに声をかけた。

「おう、久しいな」とそこだけ目立つ白い歯を見せて笑った。

『旅行者用のバスタオル2つ貸して』と笑顔で言った。

「デートか」と珍しいそうに店内を見ている、ケイを見て笑った。

『まぁね』とVサインを出した。

「いいな~、あんな可愛い子と」と言いながら、バスタオルをくれた。


私は裏の倉庫の自分専用のBOXから海パンを出して、振向くとケイが笑っていた。

『なに?』と言って聞くと。

「あなた本当に中1」と笑顔で聞いた。

『この位で驚いてたら、ビーチ行ったら笑い転げるよ』と笑顔で返した。

ビーチに歩きながら、チャリでサーフィンしに来る、唯一の男伝説を話していた。


ケイの着替えを待ちながら。

海の家のトオル君に、パラソルとチェアーの、空いている中で1番いい場所を借りた。

ケイが恥ずかしそうに出てきた、私は見惚れていた。

その予想以上のプロポーションの良さに。

若さのためか少し顔がふっくらしていたので、その無駄の無い体に驚いていた。


「お前、こないだ凄い美人を抱っこしてたろ、で今日はこんなに可愛い子を」とトオル君が私に、肘打ちした。

『俺は幸せもんだ』とトオル君に笑顔で返した。

「もう、あんまりジロジロ見ないでよ」とハルカは照れていた。


2人でパラソルの下のチェアーに寝転び、夏の気分を満喫していた。

「やっぱり、気持ちいいね」とハルカが私を見て微笑んだ。

『海はいいんだよ、水着だし』と微笑んで返した。

「しかし、中1の体かね」とハルカが笑った。

『ブルース・リーが目標だからね』と胸を動かして見せた。

「お願い、なんか気持ち悪い」と楽しそうに笑いながら目を逸らせた。

『気持ち悪いって』と言って泣き真似をした。


『ケイは泳げるの?』と聞いた。

「漁師の子だからね」と笑顔で返した。

『それで、ジョーズか』とニッで返した。

「その話はやめて、海が怖くなりそう」と微笑んだ。

『入るの?』と聞いた。

「顔焼きたくないし、この方が気持ちいい」と嬉しそうに言った。

「あなたはどうぞ」と笑顔で言った。

『海水浴場で、海には入らん』と笑顔で返した。

「さすが、チャリサーファー」とニッで返された。


監視員のマー君が来た。

「お前、こないだのお姫様抱っこ、すげー噂になってるぞ」と笑顔で言った。

『暇な人が多いんだ』と笑顔で返した。

「あの女は誰だって、もっぱらの噂だし」とケイを見て。

「今日はこんな可愛い子と、どうなってるんや」と笑った、ケイは恥ずかしそうに喜んでた。


『この前の人は芸能人、街で声かけた』とニヤを出し。

『この子はケイ、今の彼女』とニッを出した。

「今度、少し分けてくれ」と笑いながら、監視小屋に帰って行った。

「さすが、カスミ姉さんね」とケイが私を見て笑った。

『明日からは、あの赤いビキニは誰だって噂になるよ』と笑顔で返した。

4時が過ぎた頃、シャワーをしてタオルを返し、宮崎に着いたのが5時過ぎだった。


「どうするの?」とケイが聞いた。

『とりあえず映画館行ってみよう』と笑顔で返した。

「今日行くの!」とケイが驚いた。

『折角のマダムの行為を無駄にはできん』と笑顔で返した、ケイも笑って手を繋いで映画館に行った。

その日の最後の上映に間に合った。

ケイが手を強く握って恐々見てるのが可愛かった、ケイの髪から潮の香りがした。


映画が終わって、ケイが行ってみたいと言った、水槽に囲まれた喫茶店でカレーを食べた。

『楽しかった?』と笑顔で聞いてみた。

「うん、とっても楽しかった、ありがとう」と輝く笑顔で返してくれた。

PGに入ったのが、9時を過ぎていた。

ケイがマダムに挨拶して、準備に行った。

私はマリアを抱いていた、サクラさんは休みだった。


「ほれ、ボーナス」とマダムが1万円を出した。

『えっ』とマダムを見た。

「ケイのあの笑顔のボーナスや、金使ったんやろ」と笑顔で言った。

『ありがとう、遠慮なく』と言って受け取った。

「今度、ユリといる時に今日のこと聞かせてくれ」と笑顔のまま言った。

『1つだけ、最後にありがとう、お父さんって言ったよ』と笑顔で言うと。

「ケイ・・よかったの~」と俯いて呟いた。


私はマリアがいつもと変わらないのを確認して、指定席に座った。

お客は4組来ていた、蘭は接客中で私を確認し微かに微笑んだ。

「昨日は本当にありがとう」と後ろから声がした、ウミが笑顔で立っていた。

『ご飯食べたみたいですね』と笑顔で返した。

「うん、元気でたよ」と微笑んだ、可愛い笑顔だった。

『今度体重測定するから』と笑顔で返した。

「やったー、また抱っこしてくれるの」と微笑んだ。

『その方法が一番正確だからね』と微笑んで返した。

ウミの後姿を見ながら、マリアの魔法はやっぱ強力だと思っていた。


ケイも制服に着替えフロアーに出てきた、客は順調に入ってきて熱が上がりだした。

10時少し前に満席になった、情熱のフロアーは踊り子の独壇場になっていた。

「楽しかったみたいやね~」と蘭が笑顔で立っていた。

『まぁ、普通かな』とニッで返した。

「あ~、なんで毎日がこんなに楽しいんだろう」と満開で笑った。

「報告会を、終了後開催するから」とニッで戦場に帰った。

『報告会って』とその背中に呟いた。

それからが目が廻る忙しさで、入口に入店待ちの客がかなりの人数になっていた。


私はサインが少し分るようになり、楽しくて蘭やユメ・ウミに出して遊んでいた。

「明日からやるよ」と声がして振り返ると、美冬が笑顔で立っていた。

『すいません、マダムの業務命令で』と微笑んで返した。

「昨日のあれ、ちょっと感動したよ」と微笑んだ。

『惚れるなよ、美冬』とわざと呼捨てにしてニヤで返した。

「生意気~」と笑いながら戦線復帰した、《普通だよな~》と思っていた。


マダムがカステラを持ってきてくれ、食べているとユメが来た。

「本当にウミの事ありがとう、乗り越えられると思ってなかった」と言った目は潤んでいた。

『昨夜のは全て、マリアの力ですよ』と笑顔で返した。

「そうだけど、ありがとう」と笑顔になった。

その背中を見て、友達想いで素敵な子だと思っていた。


その日も終焉まで、熱が下がらず。

完全燃焼の舞台が幕を降ろした時には、7人衆は座っていた。

「ハルカちゃーん、カモ~ン」と元気な蘭が呼んで。

「は~い」とハルカが明るく飛んできた。

カスミが不敵を浮かべ、私を手招きした。


「報告よろしく」と蘭がカスミに笑顔で言った。

「はい、4時間位手を繋いで、青島で水着見せて」と言うと。

「ビキニかい?」とカスミが突っ込んだ。

「はい、赤い可愛いビキニ」とハルカも笑顔で返した。

「それで」と蘭が私をニヤニヤ光線で見ながら言った。

「映画のジョーズと水槽の喫茶店」とハルカが蘭に微笑んだ。

「特殊な事は?」と蘭が笑顔で聞いた。


「蘭姉さん胸ピク見たことあります?」とハルカが楽しそうに聞いた。

『あっ』と私が言った時には、全員ニヤで私を見ていた。

「見せてね」と蘭が楽しそうに微笑んだ。

「毎日楽しいですな~」とカスミも私に、不敵全開で微笑んだ。

『ここで?』と恐々聞いた。

「私は帰ってからでもいいけど」と蘭がニヤで皆を見た。

「そんなことしたら、お前ユリさんに怒られるぞ、輪を乱したって」とカスミがニッとした。


「そうですよ」と後ろから薔薇の声がした、「私もそのピクが見たいわ」とユリさんが現れた。

『しょうがないな~ユリさんまで来たんなら』と私はTシャツを脱いで。

胸ピクを見せていた。

「なんか気持ち悪いでしょ」とハルカが言い。

「あら、素敵じゃない」とユリさんが薔薇のニヤをした。

「あ~、もうおしまい」と急に蘭が私の前に立ち、皆に向かって舌を出した。

「案外、けちだな」とカスミが蘭を見て笑い。

「本当に」とユリさんも笑って、皆が笑った。

「だって、私の専用ピクよ」と蘭がニヤして、爆笑を取った。


女性が引き上げたので、TVルームに行くと又マリアが起きていた。

「チャー」と言って駆けてきて、抱き上げた。

『マリア、寝てなかったね』と笑顔で言うと。

「うみ」と天使を振り撒いた、。

『そっか~、ウミに会いたいのか』と言って出ると、蘭が帰ってくるところだった。

『マリアがうみって呼ぶんだよ』と笑顔で言ったら。

「OK呼んでくるよ、昨日の場所で待ってて」と微笑んで呼びに行った。


私は小窓の所で、マリアにサインを教えていた。

「マリアちゃん」明るいウミの声だった。

「うみ」と言ってマリアは駆け寄った。

ウミがそっと抱き上げて、それは嬉しそうにマリアを抱いていた。

目は潤んでいたが涙は無かった。


5分程で安心したのか、マリアはウミの腕の中で眠っていた。

その寝顔をウミが優しく見ていた。

「ありがとう、寝かせてあげて」と微笑んだ、ウミからマリアを受け取った。

『ちょくちょくTVルーム覗いてよ、マリアうみうみって言ってるからね』と言うと。

「うん」と明るく可愛い笑顔で答えた。


TVルームに帰ると。


ハルカがマダムとユリさんと蘭と松さんに、楽しそうに報告していた。


ハルカの輝く笑顔と、4人の優しい笑顔を見ていた、天使を抱いたまま。


腕の中の天使は寝息をたてている。


その小さな体に宿る、想像もつかない何かを秘めて。


しかしマリアの驚きは第一幕だった。


その後、産まれてきた意味さえも感じさせる成長を遂げる。


1冊目の10年日記には収まらない、長い期間の成長だった。


いつの日か、私に書くことが出来るだろうか。


その現実のファンタジーの世界が・・・。






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