流星のセリカ
流れが停滞している川面を見ていた、河口が近く、海の満ちる時が来ていた。
水鳥が川面を悠々と泳ぎ、小船から投げ網漁をしていた。
その当時、大淀川もまだまだ美しかった、水面の輝きも青空も輝いていた。
3人が女性らしい話で盛り上がってきたので、私はシャワーを借りた。
ユリカの家のシャワーは温度調節も、水量も申し分なく、シャワーを楽しんでいた。
私はケンメリに常時置いていた、着替えを持って来ていたので。
それに着替えて、リビングに戻った、3人の笑顔と笑い声が溢れていた。
真ん中でマリアも笑顔で、プリンを食べていた、私はソファーに笑顔で座った。
「洗濯物、置いて帰って良いのに、私が洗ってあげるから」とユリカが爽やかニヤで言った。
『駄目~、色んな経験を急いですると、俺の寂しい時も早くなるから』とニヤで返した。
「その時は、私とカスミとシオンだけじゃ無理だから、マチルダも来てね」と蘭が満開で微笑んだ。
「もちろん、リンダと2人で来ますよ」と輝くニヤで返した、蘭も満開ニヤで頷いた。
『楽しんでるね・・蘭とマチルダ、プラス1点』とウルで言った。
「私とユリカ姉さんの差は?」と蘭が楽しそうに満開で聞いた。
『6点差で、蘭が3位』と笑顔で返した。
「カスミがまた、独走状態に成りつつあるのね」とユリカが微笑んだ。
「カスミの愛情表現は、紙一重ですから・・エースで試してるんでしょうね~」とマチルダも楽しげだった。
「それでも、【永遠の憧れ】なんて呼ぶんだから、よっぽどカスミが可愛いのよね~」と蘭が満開ニヤをした。
「カスミは暫くはエースから離れられないよ、さぁ教えて・・カスミと青島に行った時に、カスミに提示した解答を」とユリカが爽やかに微笑んだ。
「そうだよね~、私もそれは聞いてない、カスミは完全に乗り越えたから・・もう話してくれるよね」と蘭も満開で微笑んだ、マチルダも輝く興味津々光線を出した。
『カスミとの、下着姿の衝撃の出会いの時に感じた、ハルカに感想を聞かれたから。
心が戦闘態勢に入った、そうしないと生き残れないと感じた、と言ったんだ。
それほど迫力のある容姿だったと、答えたんだよ。
そして偶然を装って来た、カスミとドライブしたんだよ、冗談を言いながら。
そしてカスミにも聞かれた、ハルカに言った感想を、そして教えたんだ。
もちろんその時は、カスミの男性恐怖症なんて知らなかったし。
でもカスミの輝きが、拒絶を示してると思ってた。
そしたらカスミが、近寄り難いって事なのかと聞いてきた。
俺は正直に感じたままを、言葉にして伝えたんだ。
良い銃は鉄とは思えない、妖しい光で輝くらしいと。
作り手が精度を追求して、辿り着いた時に妖しい輝きも身に付くんだと。
でも銃の精度って、結局殺傷能力とかだから、妖しく光るんじゃないかって。
それと同じ妖しい輝きをカスミに感じたから、戦闘態勢って言葉が浮かんだと。
それでカスミが考えたから、俺はその妖しい輝きは悪い事じゃ無いと言ったんだ。
その妖しい輝きは突きつけてると、本気なのかって突きつけてるんだと。
だから中途半端な男じゃ、カスミの内面には挑戦出来ないじゃないかって。
そして、カスミを青島で抱き上げた、沢山の若者達の前で、俺は自慢したんだよ。
カスミを、その若者達に、若者にも届いてない俺の、子供染みた考えだった。
でもそれが、俺とカスミの距離を縮めたんだね。
その時の経験が、ユリカとナギサの時に役立ったよ。
カスミの強い意志が教えてくれたから、外側の輝きに惑わされるなとね』
3人の笑顔を見ながら、笑顔で締めた。
「なるほどね~、それで内面の光にこだわったんだね・・カスミ」と蘭が満開で微笑んだ。
「それを経ての、天神土下座なら・・カスミは離れられないね」とユリカが爽やかに笑った。
「そして称号でしょ、銀河の奇跡・・永遠の憧れ・・カスミの奴、幸せすぎですね~」とマチルダが微笑んだ。
カスミの話で私は気分が上昇してきた、ユリカも蘭もそれが狙いだったのだろう。
4時を少し過ぎた時に、ケンメリで出かけた、蘭は靴屋の駐車場に止めた。
3人がPGに行くと言うので、私は別れて花屋にマリアを抱いて出かけた。
花屋には知恵さんと、店主のトキ婆さんがいた、トキ婆さんがシワシワ笑顔でマリアを抱いた。
「今日は何を、17本にするの?」と知恵さんがニヤで言った。
『イメージはピンクの薔薇、淡いのがいいんだけど・・蕾で』と微笑んだ。
「了解、良いのがあるよ」と言って見せてくれた、私も笑顔で頷いた。
『後で取りに来るよ、おいくら?』と笑顔で聞いた、千恵さんがまた格安にしてくれた。
トキ婆さんと、千恵さんに礼を言って、PGに向かった。
通りを歩いていると、薬局から見た顔が出てきた、悪戯な原作者を感じた。
『いけないな~、2000GTちゃん・・避妊具そんなに買い込んで』と笑顔で声をかけた。
「もう、びっくりした~・・2000GTなんて名前付けないよ、セリカだよ」と微笑んだ。
その時初めて瞳の光を見た、輝きの移動の早さに驚いた、早すぎてかなりの長さの尾を引いた。
『セリカ・・可愛いね~、もしかしてNO1とか』と笑顔で返した。
「ありがとう、でもそこまでは無いよ・・頑張ってるんだけどね」と笑った、濃い茶の瞳の中で光が発せられ、それがキラキラと尾を引いて流れる。
そしてユリカと同じぐらいの小さな体だったが、存在感が凄かった。
小さな顔の作りも、少女の香りが強く残り、笑顔になる時の唇の動きが可愛かった。
ホノカとはまた違う可愛さだった、そして何よりその固さに驚いていた。
何も寄せ付けない、心の防御壁のような存在を、瞳の中に感じていた。
『それで、体調悪いの?・・無理したら駄目だよ』と店の方に歩き出した、セリカの横に並んで微笑んだ。
「包帯買っただけだよ・・少し怪我しちゃって」と私を見ながら、私に抱かれ眠ってるマリアを見ていた。
最高の笑顔をマリアに向けて微笑んだ、至近距離のセリカの可愛さに圧倒されていた。
「可愛いね~、良いな~子供欲しいな~」と笑顔で言った、光が増していた、その輝きの速さに息を飲んだ。
『俺、未経験だから、優しく教えてね』とニヤで返した。
セリカは声を出して、楽しそうに笑った、その時手首の包帯が見えた。
私はビルの下で、セリカの腕の包帯の上を掴み、エレベーターに乗って最上階を押した。
『セリカ・・怪我したって・・どうして、何でなの?・・教えてセリカ』とセリカに詰め寄った。
「関係ないでしょ・・私はPGじゃないんだよ」と緊張気味にセリカが答えた。
『関係なくないよ、俺はセリカと話して、そして今、セリカの事を知りたい・・辛いことは話さないで良いから』と優しく囁いた。
セリカと私はマリアを挟んで、至近距離で見つめ合っていた、不思議とセリカの拒絶を感じなかった。
その時エレベーターが開き、セリカが慌てて頭を下げた、リアンとシオンが立っていた。
私はリアンにマリアを預けた、リアンが状況を感じて、私に店の鍵を貸してくれた。
笑顔のリアンと心配げなシオンを、セリカと見送って、セリカの手を引いて、ローズに入った。
セリカを奥のBOXに座らせた、セリカは窓からの眺めを見ていた、落ち着いてる顔だった。
私はジュースを2本出して、BOXのセリカの前に笑顔で座った。
「噂以上のおせっかいなんだね・・私が可愛いからかな?」と可愛く微笑んだ。
『うん、セリカが可愛いからが1番で、将来の楽しみを作り上げるのに、必要だと感じたから』と笑顔で返した。
「私があなたの・・将来の楽しみ?」と真顔で返してきた、可愛かった、そして光が流れ続けた。
『流星だねセリカ・・素敵だね輝きが流れる、早すぎて尾を引いてるね・・流星のセリカ』と笑顔で言った。
「ふ~ん、初めて言われたよ・・嬉しいもんだね、いつか称号にUPするかしら」と楽しそうに笑った。
『セリカ次第だね・・心の防御壁が、固すぎる感じがするから・・それは守ってるの?セリカ』と真顔で言った。
「いいわ・・実はゴールドのママと、リョウ姉さんが仲が良くて。
あなたの事を聞いていたの、リョウ姉さんの変化に驚いて、銀河の奇跡に感動して。
ママも凄くあなたに興味を持ってるよ、私もだけどね。
挑戦させてあげるよ、私はセリカ・・とっても難しいよ」
可愛く微笑んだ、その時瞳の深さが変った、茶の部分が黒く変化した。
私は立ち上がり、セリカの横に屈んで、セリカを笑顔で見た。
『じゃあ、俺のやり方で・・役得です』と微笑んで、優しくセリカを抱き上げた。
セリカは自然に、私の首に腕を回して、笑顔で抱き上げられた。
私は不思議な重みを感じていた、感覚的にはユリカと同じ程度の重さと思っていた。
だがセリカは体重じゃない、体の中心点に違和感のある重みがあった。
『ねぇ、セリカ・・自分で重くないの、その鋼鉄製の心の防護服』と間近のセリカに真顔で言った。
「自分で作ったんだけど、脱ぎ方が分らないのよ」とセリカも真顔で答えた。
『恋愛は・・きちんと出来るの?セリカ』と意識して笑顔で聞いた。
「きちんとは・・無理なの、自分を隠してしまう・・まぁ大概の男は体目当てだから、それで良いみたいだけど」と真顔で答えた。
『ねぇ、セリカ・・辛いなら目を閉じて、俺もやめるから・・なぜ自分を傷つけるの?』と窓の外を見て聞いた。
「止まらないの・・衝動が襲って来るの・・自分でも理解出来ないものなの」と虚空を睨んで言った。
『セリカ、目を閉じて・・絶対に俺はセリカを傷つけないから、信じてね、セリカ』とセリカの目を見て微笑んだ。
セリカも可愛く微笑んで、頷いて瞳を閉じた。
私はソファーにセリカを抱いたまま座り、引き寄せてセリカの左腕を取った。
セリカは微かに震えたが、閉じた目に力が入ってないので続けた。
私は手首の包帯を、ゆっくりと解いた、そして現れた手首を見て凍った。
細い傷が、数えれるだけで7本入っていたのだ、私は優しくその傷に指を這わせた。
その時にセリカが、震えた、そして映像が流れた。
セリカが全裸で、浴室で泣きながら、剃刀を手首に当てていた。
洗面所の鏡で、泣いている自分を睨みながら、そして叫んだ鏡に向かって。
【あんたなんか、大嫌い!】と叫んで、手首に剃刀を這わせた、真赤な鮮血が滴った。
そしてセリカは湯の張った浴槽に、飛び込んで腕だけを出して、瞳をを閉じた。
『セリカ、今日はここまでにしようね・・辛かったね、でも自分をあんたって呼んだら駄目だよ』とセリカを抱きしめて、耳元に囁いた。
その時セリカの腕に力が入った、大きく震えて泣いていた、私は強く抱きしめた切なくて。
セリカの震えが治まるまで、強く抱いて温度で伝えた。
【もういいんだよセリカ、大丈夫だよセリカ】と優しく伝えていた。
セリカが静かになって、寝息を感じた、嬉しくて顔を見た。
安らかで可愛い寝顔に安心した、そして考えていた、どうして自分が嫌いなのかと。
心の防護服を自分で作り、そしてそれを、脱げないと言った時の瞳を感じていた。
《焦ったらいけないね、ユリカ・・セリカ、本当は、自分が大好きなんだね》と心で囁いた、強い波動が返ってきた。
私はただセリカの手首を握り、抱いていた、可愛いセリカを見ていた、何も考えずに。
「ありがとう、本当に気持ち良いね・・最後まで付き合ってくれるの?」と暫くして、瞳を閉じたままセリカが言った。
『もちろん、俺が出来る事は全部させてね・・そして約束してセリカ、その間は絶対に自分を傷つけないと』と優しく耳元に囁いた。
「約束するよ、エースが私を見ててくれる内は、大丈夫な気がするよ」と微笑んで、目を開けた。
『よし、約束の儀式をします・・誓いの儀式』とニヤニヤで言ってみた。
「可愛い事も、言えるのね」と輝きを走らせて、瞳を閉じた。
私は少し緊張して、セリカを引き寄せて、唇を浅く重ねて伝えた。
《セリカ、本当の笑顔の道を2人で探しに行こうね》と伝えた、セリカも唇で伝えてきた。
《私にも、その道がまだどこかに有るのかな~?》と感じた。
私は唇を離し、セリカを見つめた、瞳を開けたセリカの瞳に光が走った。
『セリカ・・必ずあるよ、心配ないよ』と笑顔で言葉で伝えた。
「うん、有るよね・・きっと」と笑った、その圧倒的可愛さに触れて、私は嬉しかった。
ジュースの空き瓶と、グラスを片付けて、セリカに手を出した。
セリカが笑顔で立ち上がり、腕を組んで来た、私も笑顔でセリカを見ていた。
エレベーターに乗って、3階と1階を押した。
『近い内に、セリカの仕事を見に行くよ、指名して・・でも入れてくれるかな?』と笑顔で聞いた。
「あなた案外自分の事分ってないのね、PGのエースを入れない店なんて、無いでしょ」と可愛く微笑んだ。
『良かった~、じゃあ行くね・・セリカに逢いたいから』と笑顔で言った。
「絶対だよ~、楽しみにしてるから・・凄い自慢になるし、流星のセリカって指名してね」と微笑んだ、輝きが光速で流れた。
『了解・・絶対無理するなよ、流星のセリカ』と微笑んだ時に3階に止まった、笑顔のセリカと手を振って別れた。
PGに向かっていると、女神の団体が歩いて来た、私は笑顔で立ち止まった。
ユリさん、リアン、ユリカ、蘭、ナギサ、マチルダ、カスミ、シオン、レン、ハルカの集団だった。
怖いほどの迫力があった、夜街関係者が、遠巻きに見ていた。
「本当に、すぐにどっかに消えるんだから」と蘭が私に満開で微笑んだ。
『場所どこなの?』と笑顔で聞いた。
「○○屋だよ・・どうしたの?」と蘭が満開で聞いた。
『皇帝に着替えてくる、先に行っといて』と笑顔で返して、走ってPGに向かった。
「そっか~、ミサキのデビューか」とカスミが笑顔で言った、私は右手を上げて走っていた。
TVルームには、マダムと松さんと3人娘が、伊勢海老の味噌汁を食べていた。
『お味はどうでしょう?』と笑顔で聞いた、全員が笑顔で見た。
「最高じゃよ、美味いよ」とマダムが微笑んだ。
「なぁ、エース一度だけ言わせてな、本当にユリとマリアをありがとう」と松さんが真顔で言った、私は笑顔で頷いてロッカーに行った。
皇帝に着替えて、出かけようとした、エミが最高の笑顔で言った。
「美味しかったよ、また何か作ってね」とエミが少女の輝きで微笑んだ。
「私も~」とミサが笑顔で言って、「わたちも~」とマリアも天使全開で言った。
『了解、今夜も良い子にしとくように~』と笑顔で返した。
「は~い」と言う3人娘の元気な声に見送られ、通りに出て足早に歩いた。
店の入口で、突然後から腕を組まれた、ミチルだった。
『なんか、会う度に綺麗になるね、ミチル』と部屋に案内されながら、笑顔で言った。
「嬉しいね~、五天女だから、気合が入ってるんだよ、最近は」と妖艶に微笑んだ。
部屋を開けると、荘厳な景色が広がった、その迫力に少し押された。
大きなテーブルに先ほどの、メンバーが笑顔で座っていた。
ミチルをユリさんが隣に誘い、私は蘭とマチルダの間に座った。
「4人揃うと、やっぱり迫力がありますね~」とカスミが微笑んだ。
「マシンガン構えて、死ぬ気でおいでって言うほうが、迫力あるよ」とミチルがカスミに妖艶ニヤを出した。
「あれは必死のアドリブでした、前のリョウとホノカが、あそこまでやると思わなかったから」と輝きニヤで返した。
「多分、ホノカも前のリョウが、カモーン・チェリーボーイって言うとは、思ってなかったよね」とリアンが獄炎ニカで言った。
「それを受けての、いや~ん恥ずかしいだから・・ホノカもやりますね~」とユリカが爽やかニヤで言った。
「結局、全員エースに対しての、コメントに聞こえますね~」とマチルダがカスミに輝きニヤを出した。
「裏で3人で話したの、ぶっ潰そうって、こんなイベントなんかって、勝敗は誰が1番エースを楽しませたかで決めようって、危なかったよ」とカスミが不敵を出した。
「結局、今回は引き分けですね・・エースは銀河の奇跡の称号を贈ったのだから」とユリさんが薔薇で微笑んだ、カスミも笑顔で頷いた。
「ユリ、料理が揃う前に、1つ相談があるんだけど」とミチルが真顔で言った。
「怖いわね~、ミチルのその顔は・・何かしら?」と薔薇で微笑んだ。
「ホノカが称号を貰って、本気でやろうと決めたみたいで、私も嬉しくて。
クラブも経験させてやりたいんだよ、あの子の将来の為にも。
週に2日で良いから、預かってくれないかね、PGで」
ミチルは真剣にユリさんに言った、ユリさんも薔薇で微笑んだ。
「ホノカちゃんを1番知ってる、エースどうかしら?」と私に薔薇で微笑んだ。
『最高でしょう、ホノカなら・・ただ気合入れなおさないと、お客が流れますよ~』とニヤで返した。
「ミチル、決定ですね、曜日を決めて、ホノカちゃんを私の所に来させて」と薔薇で微笑んだ。
「ありがとう、ユリ・・ありがとうエース」とミチルが微笑んだ。
「くそ~、そのニヤは・・もしかして計算通りなのか」とカスミが私に全開不敵を出した。
『まさか・・でも楽しそうだね、カスミ』とニヤニヤで返した、カスミが笑顔で頷いた。
「本当にカスミが可愛いんだね・・少し嫉妬したよ、カスミ」とマチルダが輝きながら微笑んだ。
「そっか~、してして、嫉妬」とカスミが不敵を出した。
「や~めた、エースブロンドの方が可愛いって、言ったもん」と輝き不敵で返した。
「私とユリカ姉さんを差し置いて、何の争いしてるのかな~」と蘭が満開ニヤで言った。
「その脅しは怖すぎます」とカスミがウルをして、マチルダもウルウルをした。
全員の笑顔があった、そして強力なメンバーの加入が決まった。
ホノカの真の実力に、9人衆の目の色が変る、その迫力の有るホンワカ・ホノカに触れて。
最高の季節が間近に迫っていた、最強のメンバーが奏でる、最高の時が。
ミチルは3年後、ホノカに店を譲り、結婚して引退をする。
ホノカは23歳で、一国一城のオーナーママになる、それもトップのビルの最上階の。
それから5年、常にトップを走り続ける、ジンに見守られて。
リアンのローズリップに、一歩も引けを取らなかった。
私が強く絡んだ中で、若手で唯一その心に入らなかった、ホノカ。
本当に芯の強い女性だった、そして素晴らしい心の処理能力を持っていた。
自分の分析が完璧に出来ていた、そして視野が広かった。
優しさが溢れ出す感じで、側にいるだけで楽しかった。
あの時の私の腕を掴んだ、ホノカの顔は忘れられない。
美しく可愛く輝いて、そして圧倒的に瞳が優しかった。
ホノカ・・君が称号【銀河の奇跡】を大切にしてくれたのが、何よりも嬉しかったよ。
ホノカが、ジンに遠慮して、私に入らなかったの?って聞いたよね。
違うよホノカ・・ホノカは俺には、絶対的憧れだったんだよ。
だから入ろうとも思わなかった、大切な存在だったから。
心の芯がブレない人だったから・・ずっと憧れていたかったんだよ。
今でも・・憧れてるよ・・銀河の奇跡の3人は・・大切な存在です。
カスミとホノカとリョウと・・マチルダが・・輝いてるよ。
今でも・・・あの夜街の夜空の下で・・・。