キスの伝言
心の中にいる・・もう一人の自分はね、寂しく暗い部屋で一人で遊んでいるの。
心が外に遊びに行くと辛いから、差別の目で見られて、かわいそうと言われるより。
一人でいるの・・。
かわいそうと言わせたら、その人達が辛いと思って。
差別の目にさせると、その人達が辛いと思って。
シオンの心を見て、他の人が辛いなら、一人で遊ぶよ・・シオンは皆が好きだから。
【詩音語録】
熱の高いフロアーは、笑顔の女優と、その笑顔が感染した観客達の世界だった。
シオンはサインを出しながら、ニコちゃんで楽しそうに笑っていた。
PGの女性はその時点で、シオンを認めていた、必ずフロアーに出てくると確信していた。
シオンの才能に直に触れ、それを受入れる容量を、全員が余裕で持っていた。
そして見た事もない、楽しい何かの始まりに、心躍られるように輝いていた。
「完全復活を梶谷さんに頂きましたよ、本当にありがとう」ユリさんが私の所に来て、最高の薔薇で笑った。
『うん、俺も嬉しかったよ、ミチルの笑顔も、ユリさんの・・その笑顔も』と言って笑顔で返した。
「いよいよ、仕事中に私を泣かせる、挑戦を始めるんですね・・負けませんよ」と薔薇で微笑んで、フロアーに戻った。
ユリさんが私の所に来た時、常にそうなる、女性達の視線の集中に気付きながら、立ち上がり。
ユリさんの背中にサインを出した、【ユリ】【No】【1】【OK】と出して、笑った。
女性全員が笑顔で【了解】を返してきた、シオンもニコちゃんで【了解】を出した。
蘭の嬉しそうな、満開の笑顔を見ていた、散ることのない永遠の満開を。
可愛いニコちゃんとフロアーを見ていた、終焉前のフロアーを。
『シオン、疲れたね、初日からシオンには驚いたよ、凄いね~シオンは』と笑顔で言った。
「そうだった、嬉しい~、シオン明日も頑張ります」と可愛く微笑んだ。
『ねぇシオン、明日から少しずつ、先生に英会話教えて』とウルで頼んだ。
「前向きでよろしい、シオン先生は厳しいですよ~」と少し威張った。
『頑張ります、シオン先生』と微笑んで返した。
その時終演を迎えた、終礼のメンバーが揃った、シオンと10番に歩いた。
「今夜は自信たっぷりだね~」とシオンを座らせながら、蘭が満開で微笑んだ。
『報告します、今日はユリカを抱っこして、ミチルをユリカスペシャル、以上です』とニヤを出した。
「キスは0かい?」と蘭がニヤで返してきた。
『キスなんて、しません』と威張って見せた。
「良い子だね~・・でも私から報告があります、私は明日から旅に出ます、君は若草公園の自分のベッドで寝るように」と全開満開ニヤで言った。
私はあまりの事に頭が真白になり、理解できないで蘭を見ていた。
「分ったのかい?」と蘭がニヤ継続で言った、私はウルウルで首を横に振った。
シオン以外はニヤをしていた、シオンはウルウルをしてくれていた。
「靴屋の慰安旅行なんだよ、仕方ないだろう」と満開ニヤ継続で言った、私はウルウルで首を振るしかなかった。
「仕方ないね~、誰か泊めてくれるか聞いてみるから、その中から選べよ」と最強満開ニヤできた。
『あっ!』と私が言った時には遅かった。
「家無き子、泊めてあげる人~」と蘭が満開で手を上げた。
「は~い」と案の定、全員手が上げた、シオンまで、私はウルウルで見ていた。
「まさか、私じゃないなんて事、ないだろうね~」とカスミが最強不敵を出した。
「年長者の私に、恥をかかせないだろうね~」とナギサが最強華やかニヤで続いた。
「私達は、4人でサービスするわよ~ん」と美冬が代表で言って、四季が睨んでいた。
「私達は川の字になって、寝てあげるよ~ん」とウミが言って、ユメとニヤニヤした。
「私は久美子の着替えも、覗かせてあげるわよ~ん」とレンが久々の魔女ニヤを出して。
「私はいやらしいホテルに、連れて行ってあげるわよ~ん」とハルカがニヤして。
「シオンは、ずっと覚悟したままだよ」とニコちゃんで微笑んだ。
「シオンのが、1番危ないな」とカスミがシオンに不敵を出した、シオンは真顔で不敵の研究をしていた。
蘭はその可愛いシオンを見て、満開になって、私を見た。
「さっ、どうするんだい・・誰かを指名せよ」と蘭が満開ニヤで言った。
「亀裂が残らないように、慎重に選べよ」とカスミが不敵で言って、全員がニヤで見た。
『ん~とね、ん~とね・・・・ユリカ!』と笑顔で言った。
今までで1番強い波動が来て、私はニヤニヤしていた。
「その手があったか~」とカスミが悔しがり。
「それは何も言えん・・特に私は」とナギサが微笑み、全員が笑顔で黙った。
「よし」と蘭が満開で微笑んだ。
「蘭、もしかして、誘惑防護策だったのか!」とナギサが突っ込んだ。
「何の事かしら~」と蘭が満開で控え室に走った、全員が笑顔で追いかけて、終了になった。
私はシオンと腕を組んで、ローズに向かった。
横を歩くシオンはニコちゃんだったが、少し疲れの影が出ていた。
ローズのビルの入口が見えたときに、シオンを抱き上げた、シオンは最強ニコちゃんで微笑んだ。
『大サービス、シオンが頑張ったから』と微笑んだ、シオンは腕を私の首に回し、強くしがみついた。
「先生、出会ってくれてありがとうね、シオン本当に嬉しいよ」と私の耳元に囁いた。
『シオン・・ありがとう・・・目を閉じて充電しなさい』と優しく囁いて返した。
シオンが静かになってきた、ローズのビルのエレベーターを待っていると。
「どんな感じで、感じるの?」とユリカの声が後から聞こえた。
『ユリカ・・俺、嬉しくて、暖かい何かが波みたいに、何回か来るんだ』と微笑んで返した。
「声とかは聞こえないのね、波だけなのね」と爽やかに微笑んだ。
『うん、でもユリカだとは感じるよ、香りがする、微かにだけど』とニコちゃんになって返した。
ユリカがエレベーターの、最上階のボタンを押した。
「嬉しいような、複雑な気分ね・・まぁ返答しか分らないなら・・良いかな~」と爽やかニヤをした。
『俺なんて、ユリカが常に感じてくれるのが、嬉しいのに』とウルウルで言った、ユリカは爽やかニヤ継続中だった。
「私は大人の美しい女性よ、色々考えるのよ・・男なんて泊めれないから~」と最強爽やかニヤで言って、ローズの扉に走った。
私は眠っているシオンを抱いて、ウルウルで後を続いた。
ユリカがローズを覗き、振向いて手招きをした、爽やかニヤ継続中だった。
ローズはBOXに1組と、カウンターに2人組みがいるだけだった。
私はシオンを、奥のBOXのソファーに優しく寝かせて、リアンが持って来たタオルケットをかけた。
シオンの可愛い寝顔に絶え切れず、額にキスをして立ち上がった。
『シオン、初日から頑張ったよ、俺PGに対して最高のホームランを打ったよ』とリアンに微笑んだ。
「シオンが、フロアー出れると、エースは本気で思ってるんだね?」と獄炎を強めて真顔で言った。
『リアン、もう自分の幸せを追っていいよ、シオンは絶対に出来る』と腕を組んだユリカと笑顔でリアンを見た。
「泣いていいわよ・・リアン」とユリカが爽やかニヤを出した。
「ユリカ、そのニヤはまさか、キス・・リードしたのかい?」と獄炎ニカで言った。
「まだよ、でも明日の夜、エース私の家にお泊りだから・・もう諦めてね」と最強爽やかニヤ二ヤで歩きはじめた。
「ユリカ・・待って・・ユリカ、どういう事なのかな・・ユリカ」というリアンの声を聞きながらローズを後にした。
エレベーターで私はニコちゃんで、ユリカを見ていた。
「そんなに、嬉しいの?・・蘭が怒るわよ~」と爽やかニヤで言った。
『分ってるくせに、蘭がユリカを選んだのを・・ユリカ、ありがとう』と真顔で言った。
「もう、目は閉じないよ・・すぐ調子に乗るんだから」と言って腕を強く組んだ。
「私の胸も慣れたのね、シオンのように罪じゃないのね」と爽やかウルできた。
『ユリカ違うよ、俺はユリカに対しては、ユリカのずっと側にいたいから。
基本的にその方向の感情は、まだ切ってるだけだよ。
ユリカが次のステップに上がるまでは、その部分だけ切れるんだ。
ユリカが教えてくれたんだよ、その切り方を。
あの初めてユリカを抱っこした日の、2度目の抱っこで自然に出来たよ。
人を大切に想うっていう、その意味が分かったような気がするよ。
羊水の揺り篭に揺られて、母の子守唄を聞いて、それを感じたよ。
ありがとうユリカ・・それが無かったら俺は、蘭を求めていたよ』
最後は微笑んでユリカを見た、ユリカは真顔で私を見ていた。
「目は閉じないよ・・でも嬉しい、完璧な同調」と爽やかに笑った。
ユリカのビルのエレベーター前で、ユリカに手を振って別れて、ニコちゃんでTVルームに戻った。
全員揃っていて、私がマリアを抱き上げた。
「問題は、ユリカ姉さんが泊めてくれるかだね~」と蘭が満開ニヤで言った。
「それは大問題ですね、さすがのエースでも、難しいでしょうね」とユリさんが悪戯っ子を出した。
「やっぱり家に来て、味噌汁作ってくれ」とカスミが不敵に微笑んだ。
『君達は何も分ってないね、もうOK頂きました~』とニヤニヤで返した。
「信じられません、ユリカですよ・・男性を泊めるのよ」とユリさんが薔薇で蘭を見た。
「ユリさん、驚くのはこれからかも、奴は添い寝するかもですよ」と満開ニヤを出した。
「ユリカ姉さんの、あれ以上の変化って・・怖い」とカスミがウルを出した。
「カスミちゃんだめよ、常に不敵じゃないと・・マリアが完璧に覚えられないわよ」とユリさんが、悪戯っ子で言った。
「お前、ユリさんにもなんか、魔法かけたのか」とカスミが慌てて私に不敵を出した。
「かけてもらいました、ミチルとシオンで」と薔薇で微笑んで、私の頬にキスをしてくれた。
私はニコニコちゃんになって、少し照れていた。
「隊長、ユリさんの時だけ、奴は反応が全然違いますよ」とカスミが蘭に不敵を出した。
「だから、普通ならマリアがいるから、ユリさんに頼むんだけど」とカスミを見て。
「今夜の笑顔を見て、今回はユリさんに防護線を張ったのよ、危険な匂いがして」と蘭が満開ニヤでユリさんに言った。
「もう、蘭は鋭いから、いけないわね~・・正解です」とユリさんが薔薇で返して、2人が楽しそうに笑っていた。
ユリさんとマリアとカスミに手を振って別れて、蘭とタクシーに乗った。
蘭が私の肩に乗って、ご機嫌満開でニヤニヤしていた。
『ご機嫌だね、蘭』と囁いた。
「ユリさんの、あの笑顔を見ればね、屋上にあんたが迎えに行った時と、同じ笑顔だったから」と最強満開ニヤで言った。
『あの夜、ユリさん震えて泣いてて、俺は最愛の人に、教えてもらったばかりだったから。
泣いてる女を抱きしめた、そしたらユリさんが、この後は?って聞くから。
優しくキスをするって言ったら、ユリさんが優しく浅い、キスしてくれたよ。
俺の大切な思い出です』
そう笑顔で囁いた、蘭は満開で微笑んだ。
「やっぱり、さすがユリさん」とニヤニヤしながら、瞳を閉じた。
私は蘭の香りに包まれながら、窓の外を見ていた、夜空に星が瞬いていた。
大きな要塞の入道雲が流れていた、世界は広いのだと感じていた。
私は自分で話して、気付いていた、あのユリさんのキスが変化の始まりだったと。
あのキスが教えてくれたと、常識など無意味だと。
《原作者・・聞いてる?・・少し話をしようよ。
あなたなら知ってるんだろ、リンダの探す鍵は存在するの?
どうして言語を別々に作ったの、統一は無理な話なの?
肌の色は進化の過程の出来事だろうけど、どうして色のイメージを作ったの?
宗教って何の為に作ったの?
どうして人は豊になりたいの?それが楽しい事なのか分らない。
でも1つだけ分ったよ、どうして子供時代があるのか。
未熟な心が存在しないと、人類は滅びるんだね。
未熟な時代の反省が、どこかに残るんだね、俺は人より沢山残すよ。
今を生きるよ、あんたが未来をどんなに書いても、それは無駄だよ関係ないよ。
俺は未熟なガキだから・・反抗期の子供だから、あんたに従うか分らんよ。
あんたの思い通りには、絶対にならないよ。
策略で無敗の、最後の挑戦者だからね。
いつかリンダと蘭と旅に出て、見せてやるよ。
あんたが想像力の無い者だと・・必ず教えてやるよ、見てろよずっと。
あんたの浅知恵で隠したその鍵を、俺が必ず探し出すから》
心に囁いて、気持ちが落ち着くのを感じた。
国道10号線を北上するタクシーの、窓に映った自分の顔を見て。
最強不敵を出してみた、子供である事実には、逆らえないと弱い不敵が言っていた。
私は子供の時代を楽しもうと思っていた、薔薇の教えだから信じてみようと。
天空の要塞が流れる空に、想いを馳せていた。
《リンダ、絶対に無理するなよ・・俺が届くまで待ってて、必ず行くから》と囁いた。
窓に映る私は、あの夜のユリさんの嗚咽を聞いて、落ち込んだ顔と外見は変らなかった。
しかし気持ちは全く違うことを確認して、変化を感じていた夏の夜空に。
タクシーが着き、蘭を抱き上げた、満開で微笑んだ。
『明日寂しいから、明日の朝も抱っこするから』と微笑んだ。
「当然・・そして今夜は、ユリさんキス黙っていた罰を与える・・背中合わせで」と満開で言った。
『はい、がんばります』と微笑んで部屋に入った。
蘭が化粧を落として、パジャマで戻ってきた。
「朝、シャワーちゃんとしてる?臭いの嫌だよ」と満開ニヤをした。
『朝のお仕事してから、ちゃんとしてます・・イザという時の為に』とニヤで返した。
「イザね~、今夜がイザかもよ~」と満開ニヤニヤを出した。
『蘭も負けず嫌いだね、意地悪No2とられたのが、そんなに悔しいの』とニヤで返した。
「えっ、取られたの・・私のNo2」と満開で微笑んだ。
『最近ユリカ・・意地悪娘』とウルウルで言った。
「まずいな、明日でまた差がつけられる、しかしカスミのポイントは、永遠の憧れやね~」と満開で笑って、電気を消して私を引っ張った。
「今夜から、カウント無しに挑戦する・・ユリカ姉さんに追いつかれないように」と言って私の腕に入って来た。
『見上げるなよ、緊張するから』と私の胸に顔を付ける蘭に囁いた。
「離すなよ、明日が寂しいから・・酔えないし、眠れないかも」と囁いて静かになった。
私は蘭を抱きしめて、蘭の香りを楽しんでいた。
蘭の寝息を感じて、額にキスをして、眠りに落ちた。
私はこの頃から、原作者に心で語りかける事で、自分を落ち着かせる事が出来るようになる。
そうする事で、ユリカの波動を感じるから。
私の稚拙な文章力や表現力では、このユリカの波動は、悔しいが上手く表現できない。
私はこの現象は、今でも特殊な事と思っていない。
練習して泳げるようになった時と、同じ程度の事だと感じている。
この波動はそのままだった、声が聞こえたりという事には、ならなかった。
だから圧倒的ユリカがいたから、全く特殊と感じなかったのだろう。
この物語は実話ですが。
読み手の皆様の感じ方で良いと、私は思っています。
ファンタジーと思われても、ミステリーと思われても、私は嬉しい。
今後もっと不可思議な者が、登場するのだから。
私にはノンフィクションだから、素敵な経験が出来たと確信できる。
夜が深さを増していて、分岐点を過ぎた、朝に移行する分岐点を。
怖がりな幼い姉弟のように、抱き合って眠る、私と蘭は夢の中にいた。
緑の瞳の輝きは、要塞の雲の上を飛んでいた、羽田に向かって。
知りたがりの、好奇心で創られた、最新型・・月光を浴びて輝くグリーン。
微笑みかけられると、我を忘れる、理想という言葉でしか表現出来ない容姿。
鍵を探し求める者、リンダの使者・・月光の雫・・溢れだす感情。
距離を無意味にするその力・・その名は・・月のマチルダ。
私はどこかで逃げていた、歳の差という現実から。
薔薇が居なかったら、やはり苦しさに負けていただろう。
薔薇は常に私を見ていた、そして私の未熟な想像を、常に超えた判断をした。
その心は正解を求めていなかった、踏出す気持ちにこだわっていた。
【今まで】などの基準を簡単に捨てる、人の心に全てを託す。
憧れを越える存在、愛されたいと望む・・唯一無二の女神。
あの屋上の短いキス・・忘れる事が出来なかったよ・・今でも。
キスが教えた、あの優しいキスが・・追って良いのだと。
覚悟があるなら、常識など無意味だと。
ありがとう・・百合・・教えてくれて。
薔薇の香り・・受入れる心・・真実の瞳。
理解されない者達の、救いの女神・・情のユリ。
マリアを産んでくれて、ありがとう・・・。