サッカーワールドカップ ブラジルを倒して歴史を刻め!!
いよいよ決勝トーナメント、ノックアウトステージが始まりますね!!
我らが日本代表は、サッカー王国ブラジル代表と激突します。
周囲の反応は……ブラジルが強いと思っている人が多いみたいですが、私の素直な感覚としては、贔屓目なしで五分五分というところです。
三苫選手と南野選手がいれば七割方日本が勝てる、どころか優勝を狙えると思っていたんですが、残念ながら二人ともいません。残された久保選手も怪我で出場できるか微妙ですし、無理して出たとしても万全からは遠いでしょう。
つまり日本は飛車角落ちで戦わなければならない状況なわけです。
これがどれほど絶望的な状況なのか、他の強豪国に例えるとわかりやすいです。
例えば今回優勝候補筆頭のフランスを日本の状況に当てはめてみると――――
キリアン・エムバペ (三笘の枠:左サイドの絶対的スピードキング)
マイケル・オリーセ (南野の枠:攻撃のリンクマンで創造性の怪物)
ウスマヌ・デンベレ (久保の枠:右サイドの変幻自在なゲームメイカー)
この三人が居ないわけです。正直、この三人が居ないフランスなんてほぼ怖くないです。もちろん弱くはないですが、エムバペの快足と、オリーセの頭脳、デンベレの突破力を同時に奪われたわけで、ただの主力の不在ではなく、攻撃の戦術そのものが消滅し、ただの凡庸なチームへと弱体化させられる絶望そのものです。つまりフランスの圧倒的な個の破壊力と戦術の軸が同時に失われるわけで、日本がグループステージで戦ったオランダはもちろん、スウェーデンよりも怖くありません。
では世界で最も市場価値が高いといわれているイングランド代表だったらどうでしょうか?
アンソニー・ゴードン (三笘の枠:爆発的な推進力で左サイドを切り裂く)
ジュード・ベリンガム (南野の枠:得点力とカリスマ性を持つトップ下)
ブカヨ・サカ (久保の枠:右サイドを完全に支配する絶対的エース)
この至宝たちがまとめて居なくなったら? 全然怖くないです。普通に勝てます。
では世界王者アルゼンチン代表ならどうでしょう?
リオネル・メッシ (久保の枠:右サイドからすべてを支配する、世界の王)
ラウタロ・マルティネス (南野の枠:前線で泥臭く身体を張り、泥臭くゴールを狩る絶対的エース)
ニコ・パス (三笘の枠:左サイドからメッシの負担を減らす超新星)
いかに世界王者といえども、この三人が居なければ攻撃のロジックと決定力が消失し、凡庸なチームに成り下がります。世界トップクラスの強豪国でもこの有様です。
現代サッカーにおいて、一対一で止められない選手というのは貴重です。二人で止めに行けば、その分他の選手にスペースが生じてチャンスになり、それだけで優位になれるだけでなく、戦術の幅も広がるからです。
例えば、三苫を単独で抑えられる選手はまず存在しませんから、相手チームは必ず二人、もしくは三人を対三苫に割かなければなりません。仮にそれによって無力化されたとしても、相手チームの攻撃力と守備力の圧力は確実に下がるのです。ワンマンチームなら、たとえばチュニジア戦のハンニバル選手さえ無力化すれば相手に攻撃の手段はほぼありませんが、日本代表は、どこからでもどの選手でも変わらないクオリティと攻撃のバリエーションがあります。
つまり――――相手チームにとっては、三苫という止められない選手が居る上に、全員守備、全員攻撃が出来る日本代表は、まさしく悪夢のようなチームだったのです。
例えば、前半は中村選手で後半に三苫選手を投入すれば、まったくタイプの違うチームとなり、相手は対応しきれなくなって必ず綻びが出ます。そして――――今の日本代表はそういう一瞬の隙を絶対に見逃さずカウンターで仕留める技術と連携があります。
日本が決定力不足、というのは一昔前の認識で、今の日本代表の決定率は世界でも高い方です。
たらればを言っても仕方ないことですが、三苫と南野がいれば、高い確率でグループステージは全勝で一位通過していたと思います。優勝も十分狙えたでしょう。
そういう意味で、飛車角落ちの中、チームの一体感を高めながら、ある程度体力を温存して二位通過出来たというのは、ベストではありませんが、十分に良い結果だったと思います。
現在、ヨーロッパリーグには日本人選手が130人以上在籍しています。これは世界の一流国並みの数字です。前回のワールドカップ時点では56人でしたので、倍以上に増えていることになります。
あまり意識されていない部分なのですが、たとえば独ブンデスリーガであれば、ドイツ人を使う方が日本人を使うよりもあらゆる点で合理的です。それでも日本人選手が使われるのは、リーグの平均レベルを超える力を持った勝つための外人部隊、助っ人外国人だからです。
ただでさえ言語や文化、人種差別、地元優遇、外国人枠などの高いハードルがあってなお、それでもチームを牽引する選手たちは、技術はもちろん、メンタルも含めて兼ね備えている戦士たちです。
そして――――そんな選手が日本には100人を軽く超えるほどひしめいています。日本代表はそんな屈強な戦士の中から選ばれたまさに精鋭。日本は個の力が劣るから、と言われていたのは過去の話です。
個の力を備え、連携もとれるのが今の日本代表です、弱いわけがない。
サッカーは必ずしも強い方が勝つわけではないですが、少なくとも持っている力は世界でも十位以内に入ります。
残念ながら決勝トーナメント初戦で最大の壁が立ちはだかりますが、ここで勝てれば優勝も見えて来るでしょう。
森保監督は正直こういう大会向きの監督ではありません。
短期決戦で勝たせるタイプの戦術家でもなければ、モチベーターでもない。
ですが、じっくりと基礎を固めて日本サッカー全体の平均値を積み上げるような構築型の監督です。短期間では結果は出ませんし、実際に何も残せないかもしれません。今回ブラジルに負ければ過去最低成績で終戦です。間違いなく過去最高の戦力を有しながらの成績としては到底容認できないとは思います。
ですが、すでに日本サッカー協会は、森保監督の続投を示唆しています。目の前の結果に一喜一憂することなく、着実に積み上げてゆくという強い意志表示です。過去の失敗も成功もすべてを糧にして頂上を目指す。日本代表はもうその段階まで来ています。
ブラジルは日本にとってサッカーを教えてくれた師匠の様な国です。多くの名選手や監督、若き才能が日本でプレーし、貢献してくれました。
ワールドカップの決勝トーナメント初戦という、世界中が注目する最高の舞台で、真っ向勝負で勝利して感謝を伝えて欲しいです。
勝っても負けても得るものしかない、そんな試合が目前に迫っています。
どんな歴史を刻むのか、どんな試合を見せてくれるのか、今からワクワクが止まりません。
願わくば、これが最後の試合となりませんように。頑張れ日本代表!!
あ……そういえばブラジル戦、ようやくアウェイユニフォームが見られるんですよね!! めっちゃカッコイイから楽しみです。




