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復興後の街

オルネラが出かける準備を終えて家の前に出るとノアがドラゴンになりオルネラが自分の背に乗りやすいように準備する


「ノア…行くの?自分が壊した街に行くとかバカなの?」


「あれはアイツらが悪いんだもん!僕はオルネラと一緒がいい!僕も行く!!」


駄々こねるのを見てめんどくさくなったオルネラ連れていくことにした。


「近くの森に飛んで、そこから先は姉弟の旅人風にするから」


「わかったぁ!オルネラ乗って乗って!」


「はぁ…」


絵本やたくさんの書籍でオルネラの姿が出ていて、本物だと思われなくても似ているだけで周りに騒がれるので、人がいる所に行く時はオルネラは変装しているのだ。


2人は街近くの森に降りてオルネラの魔法で変装する。2人は美男美女のため変装してもかなり目立ってはいる。


「ノアは名前バレてないからいいけど、私は人のいる所ではルネだから忘れないでね」


「オ…ルネだね!わかったぁ」


先が思いやられると思いながら、二人で街に向かう。

街につくと本当に復興が終わっているようで、ドラゴンに襲われた跡はなく、より大きな街に変わっていた。


それほど周りの人に注目されないのはオルネラの認識阻害魔法のおかげだろう。周りからは何となく若い2人が居るくらいの認識ができる程度で、後で思い出そうとしてもどんな顔や服装をしていたのか思い出せないようにする魔法だ。


街に入るための列に並んでいると前の行商人に声をかけられた。


「若いのに二人で旅してるのかい?」


「そうだよー!ね!オ……ルネ?」

元気よくノアが答えた


「はぁ…」

オルネラは小さくため息をつきながら頷く。


「ここはいい街だよ〜ドラゴンの襲来で壊滅寸前だったが、あの大帝国の英雄王様が気に入って下さりすごく発展したんだ!」


「大帝国…?英雄王…?」

ノアはよく分からなかったようで首を傾げる


「この世界で1番大きい国の1番偉い人がこの街を気に入ってくれて、力を貸してくれてるんだよ。なんでも英雄王様の命の恩人である魔女様との出会いの地なんだとか…」

行商人は子供にもわかるように分かりやすく説明してくれた。


「へーそうなんだ!あっ、おじさん!美味しいパン屋を知ってるー?」

ノアは興味のない話だったので、パン屋の話をし始めた。


「パン屋…?私も行商で訪れるだけだから、街の全てのパン屋を把握していなくてねぇ…門番に聞いてみるといい」

行商人はどのパン屋か分からないようだった。


そうこうしている内に順番が来た。

行商人のおじさんは別れを告げて先に審査に行った。


「次の者!前へ」

門番である鎧を着た兵士が私たちを呼んだ。


「あいつ偉そうオ…ルネ!僕が殴り飛ばそうか?」


「いいから黙って大人しくしてて…じゃないと…」

オルネラは殴りに行こうとしたノアの手を取り殺意のこもった目をノアに向ける。

ノアは殺意よりもオルネラと手を繋げる事が嬉しくて他のことが気にならなくなったようだ。


「通行証とこの街に何をしに来たのか教えてくれ」

門番が言う


「はい…街には観光」

通行証はさっき行商人に見せて貰ったやつを魔法で偽造しておいたのでそれを出す。


「若いのに2人旅とは……観光楽しんでくれ」

門番が怪しんでジロジロ見ていたが、急に通してくれた。オルネラが魔法をかけたのだろう


「パン屋どこかな〜」

オルネラは楽しそうに歩き出す。

ノアは手を繋いだまま嬉しそうにオルネラについて行く


街の広場に着くと屋台やお店が沢山並んでいた。

見た事ないお菓子などもあり、オルネラは片っ端から購入して亜空間にしまっていくのだ。

オルネラが使っているお金はたまに気分で街や人を助けた時に勝手に押し付けられたお金だ。


「オ…ルネ!あっちからパンの匂いがするよ!」

ノアはドラゴンなので嗅覚が人より鋭い


「なんだと!早く行こう!」

ノアについてパン屋に向かう


だが、そこは菓子パンが有名なパン屋でお目当てのパン屋ではなかった。


「昔、世界一柔らかいと言われるパン屋があったと思うんだけど知らない?」

菓子パンを買いながらパン屋に尋ねるオルネラ


「あぁ…噂なら聞いたよ!ドラゴンの被害を受けて店は続けられなくなったけど美味しいからこの街の領主さんのお抱えになったって話だ」


「なん…だと…じゃああのパンはもう食べれないのか…」


「昔は街のみんなにも配ってくれてたらしいけど、最近は領主さんしか食べれないんじゃないかねぇ…最近復興が終わって息子に代替わりしたんだが…もう酷くてねぇ…おっとこれ以上は…忙しいんだから帰っとくれ」

パン屋から追い出される。

もう食べれないことを知って落ち込むオルネラ…



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