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過去

あれは、オルネラが今までにないほど柔らかくて美味しいパンが食べられると聞いて話題のパン屋に行った時のことだ。


パン屋のある街についた時そこは1面火の海だった。

1匹のドラゴンが暴れ回っておりボロボロの人間たちがドラゴンと戦っているようだ。


お目当てのパン屋も燃えていることを確認したオルネラブチ切れた…


「最悪…」


今にもドラゴンに踏み潰されそうになっている人間を横目にドラゴンに魔法をぶっぱなして遠くの山にドラゴンを吹き飛ばす。


(偶然オルネラが助けた人間が、めんどくさい事になるのだがそれはまだ先の話…)


オルネラは人間を助けたつもりはなく広いところで思う存分魔法をぶっぱなしたかっただけなので、すぐに後を追いドラゴンが瀕死になるまで追撃をしまくった。

ドラゴンと戦っていた人間たちはあまりの出来事に呆然と立ち尽くす。


「お前のせいで…パンが…許さない…」

怒りに満ち溢れたオルネラが言う


「オルネラ様ー!大変申し訳ございません。どうか…どうかお許しを…」

そこにより大きなドラゴンが2頭飛んできたかと思えばオルネラと既に瀕死になっているドラゴンの間に入り平伏して謝罪をした。


「ん…?なんで邪魔するの…?理由によってはお前らも許さないよ?」

オルネラは追加の2匹にも殺意を向ける。

ドラゴンたちはオルネラの鋭い視線に震えながら答える。


「こいつは私たちの息子でして…宝物を人間どもに奪われて正気を失ったようでございます。その際にオルネラ様の邪魔をしてしまったようですみません。お詫びにこちらを…」


ドラゴンたちが人の姿に化けたあと、別の国で最近話題の洋菓子を差し出すと、オルネラものすごい速さでそれを受けとりご機嫌になる


「宝物は大事だ…許す…」

そのままパン屋の状況を再確認しに行ったっけ…

あの時半殺しにしたのが何を隠そう今目の前で朝食を食べているノアだ。


------


「あぁ…あの時の美味しいパン食べたかったなぁ…」

ご飯を食べながら目の前のノアに文句を言う


「ギクッ…オルネラ…僕、謝ったよ…それにオルネラを乗せて各地の名産買いにも行ったもん」

ノアはご飯をやめて慌てて伝える


「もう怒ってないけどさ…食べたかったなぁ…」

ご飯を食べ終えたオルネラが紅茶を飲みながら言う


「そういえば!あの街の復興がいい感じで街の活気が戻ってきたって母様が言ってた!でも…オルネラには近づかないようにって言ってた気も…なんでだっけ?………忘れた」


「なんで私が行っちゃダメなの?あのパンを食べられるチャンス!絶対行く!」

すぐに出かける準備を始めるオルネラであった


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