表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/56

⭕ コポルトを狩ろう!


──*──*──*── コポルトの生息地


マオ

がコポルトの生息地か。

  岩場だな。

  足場が悪いから足元に注意しながら戦う必要があるな 」


オリバー・テグンス

「 コポルトを狩るのは初めてなんです。

  く倒せるかな… 」


マオ

「 心配するなよ!

  オレがるだろ。

  コボルトより動きの遅いコポルトなんて余裕だ! 」


 そんな訳で足場の悪い地形でコポルト狩りを開始した。






オリバー・テグンス

「 ──い゛ぃ゛っ!?

  コポルトって意外と素早い!?

  マオ師匠、動きが遅いなんて嘘かないでくださいよ!!

  めっちゃ素早いじゃないですか!! 」


マオ

「 はぁ?

  なに言ってんだよ。

  十分遅いだろ?

  コボルトはコレより素早いんだぞ。

  オリバ、まさか──、亀並みに “ 遅い ” なんて思ってないよな? 」


オリバー・テグンス

「 バリバリ思ってました! 」


マオ

「 胸張って自信まん(まん)に言うな!

  この程度で “ 早い ” なんて言ってたら先が思いやられるなぁ…。

  セロ、どうする? 」


セロフィート

「 マオがコポルトを弱らせて、オリバさんにトドメを刺してもらいましょう。

  オリバさんには正しい剣の持ち方,正しい剣の扱い方,正しい剣術の基本と基礎を身に付けてもらいましょう。

  けんの応用が出来るようになってから再度、怪物モンスター退治の依頼を受けるとしましょう 」


マオ

「 剣を使う前に基礎体力を付ける必要があるだろ?

  身体からだ作りは一石二鳥にはだろ… 」


セロフィート

しながあります。

  肉体強化の手助けをしてくれるサプリメントを食前に飲んでもらいましょう 」


マオ

「 セロぉ~~!

  オリバにドーピングさせる気かよ… 」


セロフィート

「 人聞きの悪い事を言わないでください。

  サプリメントはドーピング剤とは違います 」


マオ

「 セロが作ったくすりだろ? 」


セロフィート

くすりではなくサプリメントです 」


マオ

「 同じだろ~~! 」


セロフィート

「 違います。

  サプリメントは健康をおぎなう栄養剤──、栄養食品です 」


マオ

「 “ 剤 ” って付いてる時点でアウトだろ… 」


セロフィート

「 食事に混ぜて食べるプロテインにします? 」


マオ

「 オリバをやくけにすんなっての! 」


セロフィート

「 プロテインもくすりではないです。

  手軽に摂取し易くする為にプロテインを凝縮した物がサプリメントです 」


マオ

「 …………怪し過ぎるぅ!! 」


セロフィート

「 怪しくないです。

  ワタシがじかに作ったプロテインサプリメントです。

  健全な安全食品ですよ 」


マオ

「 オリバに変なもん食わすなよ… 」


セロフィート

「 大丈夫です。

  身体からだに異常をきたさない程度に調整します 」


マオ

「 そういう問題じゃないんだけど!? 」


オリバー・テグンス

「 あ、あのぉ~~?

  師匠達、僕を差し置いてなんの話をしてるんですか? 」


マオ

「 オリバの事だよ。

  コポルトも満足に倒せないんじゃ、先が思いやられるからな。

  セロと作戦会議してたんだ 」


オリバー・テグンス

「 作戦会議ですか? 」


セロフィート

「 コポルトはマオが弱らせます。

  オリバさんは弱って動きがまったコポルトにトドメを刺してください 」


オリバー・テグンス

「 分かりました!

  マオ師匠、お願いします!! 」


マオ

「 オリバには1人でコブリンとコポルトを10体ずつ倒せるようになってもらうからな!

  冒険者の最低ラインだって事を肝にめいじろよ 」


オリバー・テグンス

「 マジですかぁ~~~~ 」


マオ

「 ほら、コポルトを倒すぞ!

  準備しろ 」


オリバー・テグンス

「 は~~~い… 」


マオ

「 オリバ、気合を入れろよ!

  そんなんじゃぐ死ぬぞ!

  無駄にしたいのかぁ? 」


セロフィート

「 マオ、あおり過ぎです。

  オリバさんにもペースがあります。

  オリバさんに合った訓練計画を立てましょう 」


マオ

「 セロ…… 」


 セロはオリバーに甘いなぁ。

 オレにはスパルタなのにぃ!!

 せない。











マオ

「 ──よし、今ので10体目だ!

  オリバ──、どうだ。

  トドメは刺せたか? 」


オリバー・テグンス

「 ──はぁ…はぁ……はぁ…はぁ……はぁ…はぁ……な……なんとか…… 」


 オリバーは両肩で大きく息をしている。

 棍棒で叩いてフラフラしているコポルトにトドメを刺すだけの作業なのに、消耗が激しくて酷く疲れているみたいだ。

 いくらなんでも疲れ過ぎだろぉ!!


マオ

「 軟弱者だなぁ~~。

  やっぱ、剣を握る前に基礎体力を付けさせるべきだな~~ 」


セロフィート

「 マオはラオインダさんからような訓練を受けてました? 」


マオ

「 剣を握る前に基礎体力と肉体作りがメインだったな。

  ラオインダはオレが子供だからって手加減も妥協もしてくれなかったよ。

  オレの目標が守護衛士だったからな 」


セロフィート

「 ではマオがラオインダさんから受けた訓練を参考にして、オリバさんに合わせた訓練計画を立てるとしましょう 」


マオ

「 コポルトも倒せたし、日が暮れる前に≪ サテサンザ ≫へ戻れそうだな 」


セロフィート

「 オリバさん、マオと一緒にランニングしながら≪ サテサンザ ≫を目指してください 」


オリバー・テグンス

「 はい?

  ランニング……ですか?? 」


セロフィート

「 ランニングです♪

  途中で歩くいたりまったりするのは禁止です。

  真面目にランニングしてください 」


オリバー・テグンス

「 えぇ~~~!?

  ランニングって……僕、コポルトを倒して疲れてるんですけど!? 」


セロフィート

「 オリバさんはワタシに口ごたえの出来る立場ではない事を自覚してください。

  ワタシはマオの師匠です。

  マオより強いワタシに口ごたえをするなら、最低でも1人でドラゴンを討伐出来る実力者になってください 」


オリバー・テグンス

「 ひ…1人でドラゴンを討伐…… 」


セロフィート

「 マオなら1人でもドラゴン100体は軽いです。

  ですね、マオ 」


マオ

「 ははは……。

  オリバ、1人でドラゴン退治は最終目標にすればいよ 」


セロフィート

「 ドラゴンを倒せたら間違いなく女性にモテます。

  望まなくてもハーレムを作れます 」


オリバー・テグンス

「 ハーレム…… 」


セロフィート

「 ランニングはハーレムへ近付く為の近道です。

  近道をしたくないです? 」


オリバー・テグンス

「 近道……。

  近道、したいです!!

  僕、ハーレム目指してランニングしますっ!! 」


セロフィート

「 その意気です、オリバさん 」


 セロの口車に乗せられたオリバーは、セロの言うとおりに≪ サテサンザ ≫を目指してランニングをする事になった。

 オレもランニングをしないといけないを受ける羽目になったけどな!!


マオ

「 セロはランニングするのか? 」


セロフィート

「 ワタシはしません。

  疲れる事をわざ(わざ)するわけないでしょう 」


マオ

「 そうだったな。

  セロだもんな…… 」


 コポルトの生息地を離れて、オレはオリバーとともにランニングをしながら≪ サテサンザ ≫を目指した。

 オリバーはもつれそうな足を懸命に動かして走る。

 体力が無いなりに頑張ってると思う。

 掛け声を「 ハーレム 」にしている効果かも知れない。

 はっきり言って「 ハーレム 」って言いながらランニングするのは恥ずかしい。

 こんなの誰かに見られたら──って思うとゾッとする。

 オレ、貧乏クジを引いてばっかりな気がするぅ……。

◎ 訂正しました。

  プロテインサプリ ─→ プロテインサプリメント

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ