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✒ トーゴフ村を観光 2


──*──*──*── 飲食店


 昼食ランチどきだから飲食店は大勢の人で賑わっている。

 ≪ 村落トーゴフ ≫の名物料理はぎんなんを使ったぎんなん料理らしい。

 メニューには色んなぎんなん料理の名前が書かれている。

 おつまみ ~ サブ料理,メイン料理とじつさま(ざま)な料理がある。

 ≪ 村落トーゴフ ≫にはぎんなんがなる銀杏いちょうの樹が沢山あるから、ぎんなんは取り放題でもとタダの0ゴルだ。


 ちなみにぎんなんには毒があって、食べ過ぎると中毒症状が出るらしい。

 ≪ 村落トーゴフ ≫では未成年(15歳未満)にはぎんなんを食べさせたらいけない事になっている。

 飲食店では成人の儀を終えた15歳以上にしかぎんなん料理を提供しない事を徹底しているようだ。


 セロ,オレ,オリバーは成人の儀を終えている15歳以上だから問題なくぎんなん料理を頼めるし、食べる事が出来るけど、ミグリは駄目らしい。

 ミグリは人間じゃないし、成人しているけど、15歳未満だからぎんなん料理は頼めないし食べれない。

 ぎんなん料理が食べれなくてガッカリしているミグリには、ぎんなん抜き料理が出される事になった。


 人間のオリバーはぎんなんの食べ過ぎに注意しないといけないからほど(ほど)で食べるのをめないといけないけど、セロとオレは人間じゃないから中毒症状なんて気にしないで食べる事が出来た。

 だけど、オレは好きになれそうにないかな~~。

 オレにはぎんなん抜き料理で十分だ。

 今度からはぎんなん抜きで頼もうと思う。


──*──*──*── 買い物


 昼食ランチを終えたら買い物だ。

 ≪ 村落 ≫だから≪ まち ≫みたいに珍しい店がある訳じゃないし、店数も少ない方だ。

 それでも、買い物は観光の楽しみでもある!

 支払いはセロがしてくれるんだから、遠慮なく買わせてもらおう!!


 4人で店を巡ってする買い物は意外に楽しい。

 セロと2人きりで買い物をするのも勿論楽しいけど、ワイワイと賑やかに買い物を楽しむのもいな。

 オリバーにとってもミグリにとっても楽しい思い出になるんじゃないかな?

 セロはどうか知らないけど、オレにとっても楽しい思い出になるのは間違いないよ!






マオ

るのからないのか分からないけど、いろ(いろ)と買っちゃったな~~ 」


オリバー・デグンス

「 はぁ~~~~楽しい買い物でしたね~~(////)

  こんなに買い物を楽しめたのは初めてかも知れないです!

  セロフィート師匠、がとう御座います! 」


ミグリ

「 セロフィート様……がとう御座います(////)」


セロフィート

「 ふふふ。

  おかねは使かってナンボです。

  折角の観光ですし、ケチらず楽しみましょう 」


マオ

「 これだけお金を落とせば、≪ 村落トーゴフ ≫も多少は豊かになるんじゃないのか? 」


セロフィート

「 毒素を抜いたぎんなんを使えば、子供も安心してぎんなんを食べる事が出来ます。

  子供向けのぎんなんスイーツも作れます。

  町お越しに一役かれるでしょう。

  ぎんなんの皮や殻も粉末にすれば、料理にも使えますし、くすりとしても使えます。

  銀杏いちょうの葉でもコサージュ,髪飾り,リースも作れますし。

  村長と≪ 村落トーゴフ ≫の発展を見据えたはなしも出来ます 」


マオ

「 また新しい商売を始める気かよ 」


セロフィート

「 売り上げの7割を≪ 村落トーゴフ ≫,3割を〈 セロッタ商会 〉にすれば、≪ 村落トーゴフ ≫は今より発展して豊かになります。

  技術を提供してガッポリしましょう 」


マオ

「 好きにしてくれ…… 」


セロフィート

「 マオ、はオリバさんとミグリさんを任せます。

  3人で行動してください。

  ワタシは村長と商売のはなしをします 」


マオ

「 分かったよ… 」


オリバー・デグンス

「 セロフィート師匠って商売もするんですか? 」


セロフィート

「 商人登録をしていれば、誰でも商売は出来ます。

  マオとワタシは〈 セロッタ商会 〉を作りました。

  オリバさんもミグリさんも、自分だけの商会を作る事が出来ます 」


オリバー・デグンス

「 …………僕は冒険者としてやって行きたいので商売人としてやって行くのは一寸ちょっと…… 」


ミグリ

「 …………商会…。

  マオちゃん……商会…むずかしい? 」


マオ

「 オレに聞くの?

  〈 セロッタ商会 〉はセロとオレの連名になってはいるけど、基本オレはノータチなんだよ。

  セロに丸投げしてるかな~~。

  セロに聞いた方がいかもな 」


 とは言っても、セロも〈 うつわ()にん(ニン)ぎょう() 〉に丸投げしてるから、セロに聞いても詳しい事は分からないかもな?


マオ

「 セロ、ミグリに説明してやれよ 」


セロフィート

「 ワタシに分かると思います? 」


マオ

「 言うと思ったよ!

  セロは思い付きで、指示するだけだもんな~~ 」


オリバー・デグンス

「 セロフィート師匠も分からないんですか? 」


セロフィート

「 マオの言うように、ワタシは指示を出すだけで、あとの事は信頼の出来る相手に任せてます 」


オリバー・デグンス

「 信頼の出来る相手に “ 丸投げしてる ” って事ですか? 」


セロフィート

「 そうです。

  任せてしまえばあとは勝手にしてくれます。

  ラクです 」


オリバー・デグンス

「 セロフィート師匠が丸投げ出来るぐらい信頼の出来る相手って、どんな人なのか気になりますね 」


マオ

「 ははは~~…… 」


 人間じゃなくて、りきや〈 (原質)(みなもと) 〉を原動力にして動く〈 うつわ()にん(ニン)ぎょう() 〉なんだよな~~。


ミグリ

「 ググも商会…作りたい 」


セロフィート

「 そうですね。

  収入源が別にあれば、冒険者として収入が無くても保険なります。

  ミグリさん、商会の名前を決めてください 」


ミグリ

「 〈 ミグリ商会 〉にする 」


オリバー・デグンス

「 まんまぁ~~ 」


セロフィート

銀杏いちょうのバラの売り上げは〈 ミグリ商会 〉にも振り分けましょう 」


マオ

いのか? 」


セロフィート

「 構いません。

  ≪ 村落トーゴフ ≫が7割,〈 セロッタ商会 〉が2割,〈 ミグリ商会 〉が1割に振り分けます 」


マオ

「 1.000ゴルの売り上げなら、700ゴルが≪ 村落トーゴフ ≫,200ゴルが〈 セロッタ商会 〉,100ゴルが〈 ミグリ商会 〉になるな。

  でもさ、それを≪ 村落トーゴフ ≫の村長が承諾するのかな? 」


セロフィート

「 〈 セロッタ商会 〉へ3割が振り込まれたあと、〈 セロッタ商会 〉から〈 ミグリ商会 〉へ1割を振り込む形になります。

  ぎんなんの毒素を完全に抜く事が出来るのは、ワタシの作るしんげんすいだけです。

  ぎんなんの毒素を抜く為だけのしんげんすいですから、ぎんなん以外に使ってもなんの効果もない井戸水です 」


マオ

ぎんなん専用すいかよ。

  いっその事、それを売っちゃえばいんじゃないのか? 」


セロフィート

「 それでもいですけど、≪ 村落トーゴフ ≫の足元を見たいでしょう? 」


マオ

まったく……い性格してんな… 」


セロフィート

「 ふふふ。

  褒められました♪ 」


マオ

「 褒めてないよ。

  いやだよ!

  ところで、ぎんなん専用すいいくらで卸すつもりだよ? 」


セロフィート

「 そうですね……。

  ワタシしか作れない貴重で稀少なみずですから、500ミリリットルで10.000ゴルでしょうか 」


マオ

「 ぼったくりもいとこだな。

  もとはタダなんだからほど(ほど)にしとけよ… 」


セロフィート

「 仕方無いですね。

  2リットルで10.000ゴルにします 」


マオ

「 1リットルで5.000ゴルかよ。

  500ミリリットルで2.500ゴルか…。

  10.000ゴルぎんなん専用すいに使って、飲食店は元が取れるのか? 」


セロフィート

「 知った事ですか。

  ぎんなんの毒素を抜けるみずが存在する事が凄いのです。

  しんげんすい──いえ、“ ぎんなんすい ” と命名しましょう。

  ぎんなんすいに1晩浸けたぎんなんならば、いくら食べても中毒にはなりません。

  こんな画期的で凄いぎんなんすいが欲しがられない事はないです。

  元を取れるように工夫するのが料理人の腕の見せどころではないです? 」


マオ

もっともらしい事をそれっぽく言うなよ… 」


セロフィート

「 本来ならば、1リットルを50.000ゴルおろしたい所をマオにめんじて安くするのですから、感謝してください 」


マオ

「 ぼったくりBARバーみたいな事しなくていよ! 」

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