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⭕ トーゴフ村を観光 1


──*──*──*── 翌日


 前日の夜は酒場で一悶着あったけど、今日きょう事を忘れて、買い物を楽しむぞ!!

 セロとオリバー,ミグリの4人で≪ 村落トーゴフ ≫の店を見て回る。


 ≪ 村落トーゴフ ≫は黄色い銀杏いちょうの葉が綺麗で、風に吹かれてハラハラと舞いながら地面に落ちて作られる黄色い絨毯カーペットは綺麗で見惚れてしまう────。

 観光名物と言っても過言じゃないかも知れない。

 オリバーもミグリも銀杏いちょうの葉を見るのは初めてみたいだ。

 色が綺麗な銀杏いちょうの葉を拾い集めたセロは、なにを思ったのかミグリの為にバラの花を作って見せた。

 魔法マジックでコーティングした銀杏いちょうのバラをセロがミグリの紫色の髪に差と、ミグリは嬉しそうに笑顔を見せる。


マオ

「 セロ、器用だな~~ 」


セロフィート

「 ふふふ。

  マオも作ってみます? 」


マオ

「 オレに作れるかな? 」


オリバー・デグンス

「 僕も作ってみたいです!

  教えてください、セロフィート師匠! 」


ミグリ

「 ググも作る!

  作りたい! 」


セロフィート

「 はいはい。

  みんなで作りましょう 」


 銀杏いちょうの葉は枝から落ちてる葉を使うからタダだ。

 セロに作り方を教わりながらバラの花を作っていると、近くで遊んでい子供達がワラワラと寄ってた。

 子供達も銀杏いちょうの葉でバラを作りたいみたいだ。

 セロは集まってた子供達にも惜しみ無くバラの花の作り方を教える。


 まるで「 のセロだよ! 」って思うぐらい、セロが別人みたいだ。

 オレの知ってるセロじゃないぃ~~~~!!

 でも、まぁ……子供達と一緒に銀杏いちょうの葉でバラを作ってるオリバーもミグリも楽しそうだし、ワイワイと賑やかだし、なごんでるし……悪くないかもな。


 




セロフィート

「 マオ、どうしました?

  楽しくなさそうですね 」


マオ

「 えっ?

  あ……そんな訳ないだろ!

  楽しいよ!

  く作れないだけで…… 」


 そう、オレは銀杏いちょうの葉でバラを作るのに苦戦していた。

 簡単そうに見えるのにく作れないんだ。


オリバー・デグンス

「 マオ師匠って意外と不器用なんですね。

  僕は作れましたよ~~!

  これで6つ目です♪ 」


マオ

「 …………なかなかいじゃんかよ。

  でもさ、葉の色は綺麗じゃないな 」


オリバー・デグンス

「 マオ師匠、分かってないなぁ~~。

  綺麗じゃない葉が混ざってるからいんじゃないですか!

  誰かに売る訳じゃないんですから、僕のはコレでいんですよ 」


マオ

「 ミグリのバラは、どんな感じなんだ? 」


ミグリ

「 うん、4つ目! 」


 ミグリもく作れている。

 葉の枚数がオリバーより多いように見える。


ミグリ

「 ブーケを作る! 」


マオ

「 そうか。

  じょうに作れてるな。

  ミグリも器用だよな~~ 」


 ミグリは張り切っている。

 銀杏いちょうの葉でバラを作る遊びが気にったみたいだ。


 セロは子供達が作ったバラの花にコーティング魔法マジックを掛けている。


セロフィート

「 出来ました。

  これで1ヵ月は長持ちします 」


子供

「 わぁっ(////)

  がとう、吟遊詩人のお兄さん! 」


セロフィート

「 どう致しまして 」


 セロに魔法マジックでコーティングしてもらった黄色いバラを大事そうに両手の上に乗せている子供達は嬉しそうに帰って行く。

 もうぐ正午だからだろう。


マオ

「 セロ、今日きょう優しいな 」


セロフィート

「 はい?

  ワタシはも優しいでしょう? 」


 セロは笑顔でオレの右ほほをツンツンしてる。

 く黄色いバラを作れないオレを面白がってるみたいだ。


セロフィート

「 丁寧に作り方を教えているのに、どうしてマオは作れません? 」


マオ

「 それはオレが聞きたいぐらいだよ! 」


ミグリ

「 ──マオちゃん!

  ググの作ったのあげる!

  元気…出して 」


マオ

「 ミグリ……。

  がとな~~。

  でも……なんで “ マオちゃん ” なんだ?

  さっき迄は “ マオ様 ” だったのに── 」


ミグリ

「 あっ…… 」


セロフィート

「 ふふふ。

  ミグリさんなりにマオと仲良くなりたいのでしょう。

  いではないですか 」


オリバー・デグンス

「 あはは!

  そうですよ~~。

  子供達がマオ師匠の事を “ マオちゃん ” って呼んでましたもんね~~ 」


マオ

「 オリバ、お前は呼ぶなよ。

  師匠として、オレの立場がなくなるからな!」


オリバー・デグンス

「 マオ師匠ぉ~~。

  ミグリはくて僕は駄目なんですか?

  酷いですよぉ~~ 」


マオ

「 面白がってんな! 」


オリバー・デグンス

「 あっ、分かっちゃいましたか? 」


マオ

「 分かるよ!

  さっきからニヤニヤしっぱなしだろうが!! 」


セロフィート

「 そろそろ昼食ランチを食べに行きましょう 」


 ミグリがオレにくれた黄色いバラにコーティング魔法マジックを掛けたセロは、オレの胸元に黄色いバラを付けてくれた。


セロフィート

「 似合いますよ、マオ 」


マオ

「 なんかコサージュみたいだな 」


オリバー・デグンス

「 セロフィート師匠!

  僕の胸にも付けてくれませんか? 」


セロフィート

「 貸してください 」


 セロはオリバーから黄色いバラを受け取ると、コーティング魔法マジックを掛けてから、オリバーの胸元に黄色いバラを付ける。


セロフィート

「 オリバさんも似合います 」


マオ

「 なら、次はセロの番だな!

  セロは~~、髪飾りにしよう!

  長い髪を結んで、花飾りふうに付けるんだ! 」


 セロの長い髪を3列に分けたら、1列ずつ三つ編みにする。

 3本の三つ編みが出来たら、1本の三つ編みを作る為に編み込む。

 三つ編みがように紐でしっかり結んだら、紐の上からリボンをちょう(ちょ)結びする。

 リボンの中心にセロがコーティング魔法マジックほどこした黄色いバラを付けたら──、完成だぁ!!


マオ

「 どうだよ、セロ!

  幸せの黄色いリボンと銀杏いちょうの葉で作った黄色いバラの花飾りは!

  真っ白なセロに黄色いリボンと黄色いバラは目立つだろ~~! 」 


セロフィート

がとう、マオ。

  これはい宣伝になります 」


マオ

「 うん?

  宣伝??

  どゆことだよ? 」


セロフィート

「 ふふふ(////)

  さぁさぁ、昼食ランチを食べに行きましょう 」


 セロにうながされて、銀杏いちょうの樹から離れる。

 4人で御揃いの黄色いバラを付けて歩くのって、一寸ちょっと恥ずかしいけど、こういうのもたまにはいかもな(///)


 ミグリから “ マオちゃん ” って呼ばれる事になったのは、流石にせないけど……。

 大人ないかな??

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