表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
36/56

✒ 皆が羨む億万長者だぉ★ 2


──*──*──*── ギルド街


──*──*──*── 冒険者ギルド


 セロが飲食店の個室で一体いくらの金額を支払ったのかは知らないけど、〈 サムシンググレート 〉の財産は減ったりしない。

 金貨は〈 (原質)(みなもと) 〉でいくらでも構成してしまえるから、どんなに出費をして貧乏になる事がないし、困らないんだ。

 おカネに不自由しなくてもいし暮らしって素晴らしいよな!!


 受け付けカウンターに並ぶ前に、4人で壁に貼られている依頼書を確認する。

 セロが依頼書を剥がして、オリバー用とミグリ用に仕分ける。

 オリバーとミグリはべつ(べつ)の受付嬢に依頼書を手渡す事になった。

 オリバーにはオレ付いて、ミグリにはセロが付く。

 それ(ぞれ)べつ(べつ)の受付嬢に依頼書と必要な依頼品を受け付けカウンターの上に提出する。


 オリバーを担当するのは若い受付嬢で、か無駄に色っぽい。

 両胸が楕円形のスイカみたいにデカくて、バユンバユンと上下に動く。

 オリバーは自然に胸へ目が行くのか釘付けみたいだから、オレはオリバーが鼻を伸ばしそうになるたびしりを指でギュッと捻らないといけなかった。


 受付嬢はワザとなのか、これ見よがしに自慢のデカ乳をアピールしてる。

 素手でさわったら吸い付くように柔らかそうだけど、冒険者が受付嬢の胸をさわったりしたら完全にアウトだ。

 冒険者登録を消される事は無いけど、厳しい懲罰と謹慎処分を受ける事になって、なんヵ月かは冒険者として活動を中止されて出来なくなる。

 女に無縁そうな冒険者を狙ってハニートラップでも仕掛けるつもりなのかも知れない。


 見習い冒険者のオリバーが狙われるてターゲットにされるには、それなりの理由があるんだと思う。

 多くの依頼,課題のかず(かず)を達成していて大量の硬貨の入ったゼニぶくろを受け取っている事が原因かも知れない。

 受付嬢達同士で冒険者達の情報交換をしているんじゃないかな。


 実際に〈 サムシンググレート 〉はカネを持ってるし、実際にセロも受付嬢達からチェックされていて、猛アプローチや猛アタックを受けていた時期があった。

 セロは一切相手にしてなかったけどな~~。

 だかオレにアプローチやアタックをしてる受付嬢は1人もなかった!

 今でもないけどなっ!!

 オレはハニートラップする価値もない男って事なのか?


 そんな事は置いといてだ、オリバーは受付嬢から依頼を達成した分のゼニぶくろを受け取った。

 次は冒険者ギルドが出している課題を達成した分のレアアイテム,ドロップアイテム,素材を提出して、報酬と冒険者レベルを上げる()を貰う番だ。

 課題になっている項目に合わせた達成品を受け付けカウンターの上につぎ(つぎ)に提出していく。


 胸デカ受付嬢の目の色が変わって行くのが手に取るように分かるのは、オレの気の所為でも無ければ、見間違えでも無いだろう。

 オリバーの身が心配だ。

 一人前の冒険者になる迄に、師匠のオレが悪いヤツからオリバーを守ってらないとな!


 課題を達成した分の報酬を受付嬢から受け取って、()も貰えた。

 今回の課題の達成で、オリバーの冒険者レベルが1から2へ上がった。

 ()100個を集めのは大変だけど、ランクの高い怪物モンスターから得られる素材,ドロップアイテム,レアアイテムの評価は高い。

 通常では貰える()は5個だけど、ランクの高い怪物モンスターから得られる素材,ドロップアイテム,レアアイテムなら()の数は増えるし、状態がければ10個以上の()も貰えるんだ。

 今回は前回より頑張ったし、予想以上に早く冒険者レベルが上がってオリバーも喜んでいる。

 冒険者ランクが上がるには()りないけど、次に依頼をいくつか達成させる事が出来たならオリバーの冒険者ランクはFに上がる事だろう。


マオ

「 オリバ、冒険者レベルが上がってかったな!

  この調子で冒険者ランクも上げよう! 」


オリバー・デグンス

「 はいっ!

  報酬も沢山貰えましたし、これでセロフィート師匠への借金も返せます!! 」


マオ

「 そうだな。

  冒険者はなにかと出費が多いから、無駄使いしないように気を付けないとな! 」


オリバー・デグンス

「 そう……ですよね? 」


マオ

お姉さん(受付嬢)の胸を見るな!

  捕まるぞ! 」


オリバー・デグンス

「 …………はい… 」


マオ

「 ミグリは──だ、終わりそうにないな。

  オリバは帳簿を付けないとな。

  オレは依頼書を見てるよ 」


オリバー・デグンス

「 あ、はい… 」


 オリバーは自由に使える椅子に腰をろして座ると、魔法マジックの鞄(バック)の中から帳簿とペンを取り出してテーブルの上に置く。

 帳簿を広げると受付嬢から受け取ったレシートを見ながら空欄に記入を始める。


 オレはオリバーを意識しながら壁に貼られている依頼書を確認する事にした。

 冒険者ランクの低い依頼書は1枚も無い。

 セロが剥がしちゃったからな~~。

 壁に貼られている依頼書は冒険者ランクの高い依頼書だけだ。


マオ

「 護衛の依頼書が多いみたいだな。

  そう言えば──、≪ サテサンザ ≫へてから1度も護衛の依頼を受けた事なかったな~~ 」


 〈 サムシンググレート 〉で依頼を受ければ、オリバとミグリを同伴させれるし、経験を積ませる事も出来るだろう。

 ≪ サテサンザ ≫から遠い≪ 里 ≫≪ 町 ≫≪ 街 ≫へ行く護衛は受けれないけど、≪ サテサンザ ≫周辺の≪ 集落 ≫≪ 部落 ≫≪ 村落 ≫へ行く護衛なら受けれそうだな。

 セロに相談してみよう。


マオ

ほかにはなにか──い゛ぃ゛っ?!

  あの……依頼は── 」


 オレが見付けた依頼書は捜索願いの依頼書だった。

 依頼主は同じ冒険者だ。

 冒険者が冒険者の捜索願いの依頼書を書いて掲示板に貼る事は珍しい事じゃない。

 パーティメンバーを募集する時なんかは、受付嬢から依頼書を貰って、自分達で依頼内容を書いて貼るんだ。

 ギルドマスターのチェックが入らないから、ギルド承認のスタンプは付かない。

 ギルド承認のスタンプが付いていない依頼に関しては、揉め事が起きてもギルド側は一切介入してくれないから、冒険者同士の自己責任で解決する事になる。

 問題が起こり易くて面倒な事になり易いから、可能な限りギルド承認のスタンプが付いていない依頼は受けない方がいんだ。


 森へ入ったきり戻ってない冒険者7名の捜索願いの依頼か。

 7名って数が、妙に引っ掛かるんだよな~~。

 あの冒険者達の名前は知らないけど、男が4名,女が3名……類似してるんだよなぁ~~。

 これは関わらない方がい依頼かも知れないな。


マオ

ほかにないかな~~? 」


 オレはギルド承認のスタンプの付いてない依頼書は見なかった事にして、ほかの依頼書を探す事にした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ