✒ 森の中はデンジャラス 4
──*──*──*── キャンプ地
途中で元冒険者達の肉の塊をセロに回収してもらってからキャンプ地へ戻ると、キャンプ地は大変な事になっていた。
マオ
「 ──な゛っ……なんじゃこりゃあぁぁぁぁぁ~~~~~~!!!!
オリバぁ~~~~~~!!
どういう事か、説明しろぉ!! 」
オレが綺麗に整地してテントを張ったキャンプ地は、とんでもない状態となっていた。
汚ない!!
激しく汚ない!!
足の踏み場も無いぐらい──いや、それは言い過ぎかな?
兎に角、汚ないっ!!
セロフィート
「 これはまた……。
随分と荒らされて汚されましたね、マオ 」
マオ
「 オリバぁぁぁぁぁ!!
オレが整地したキャンプ地を汚すなんて、何考えてんだよ!!
『 清潔に保て 』って言っただろうがぁぁぁあっ!! 」
呼んでもちっとも出て来やがらないオリバーを引き摺り出す為に、オレはテントの出入り口になっている布を掴むとガバッ──と捲った。
──*──*──*── オリバーのテント
マオ
「 オリバぁ~~!!
寝てないで出て来て説明しろ!! 」
オレが掛布団を捲り取ると見ず知らずの男女が真っ裸の状態で身体を絡め合っていた。
男は1名だけど、女は3名居る。
男は勿論、オリバーじゃない。
マオ
「 誰だよ、お前等は!!
オリバのテントで何してんだ!! 」
背が高くて、引き締まった身体にバランスの良い筋肉と見事なシックスパックを持つ見知らぬ裸体の男は眠そうな顔をしていた。
ワイルドさを感じる野性的なイケメン肌黒野郎だ。
黒人じゃなくて、日焼けした肌が良い感じの小麦色に焼けている。
全裸野郎
「 あぁ~~?
ふぁぁぁあ…………。
アンタ、誰だい? 」
マオ
「 オレが、お前に聞いてんだよ!
此処は、セロとオレの弟子が使ってるテントなんだよ!
真っ裸で何してやがる、変態野郎がっ!! 」
全裸野郎
「 弟子?
あぁ……オリバーの師匠って、アンタなのか?
何だよ、未だガキじゃねぇか! 」
マオ
「 誰が “ ガキ ” だよ。
オレはな、お前等より歳上だし、人生の先輩だぞ!
敬え。
そしてテントから出てけ! 」
全裸野郎
「 オリバーには『 使って良い 』って言われてるんだ。
出て行く必要ないだろ? 」
マオ
「 弟子が良くても師匠は許さねぇよ!
真っ裸の状態で他人様から借りてるテントで寛ぐ奴が居るかよ!! 」
オレは眠っている真っ裸の女達の背中に軽く蹴りを入れると叩き起こした。
最低限の礼儀も弁えてない最低な奴等に何時までも弟子のテントを使わせている訳にはいかない。
オリバーが許したって、オレは許さないんだ!!
マオ
「 さっさとオリバのテントから出てけ!
群がる蛭の中へ投げ込むぞ!! 」
オレが声を上げて怒鳴ると、3名の女達は真っ裸の状態のまま叫びながらテントから出て行った。
マオ
「 オリバと、どんな仲かは知らないけど、最低限の礼儀も弁えれないような奴はオリバに近付くな!
出て行かないなら、お前の立派な●●●●に蛭に噛ませるぞ!! 」
全裸野郎
「 何て乱暴なガキなんだ…。
アンタの人格を疑うよ 」
マオ
「 黙れよ。
他人様のテントで女と4Pハッスルするような発情期野郎に言われる筋合いはない!! 」
オレは腰に下げている愛剣の柄を握る。
マオ
「 オレの剣で──、お前の自慢の息子を斬り落としても良いんだぞ! 」
全裸野郎
「 ──チッ、分かったよ!
たく……融通の利かない師匠さんだな!
よっこらしょ…………とぉ 」
全裸フルチン男は前を隠す素振りも見せずに堂々とオリバーのテントから出て行った。
フルチン男が全裸の女達と4Pハッスルするのに使われた敷布団と掛布団は処分しないとだな。
慈悲で彼奴等にくれてやっても構わないか…。
オレは汚なく汚れた敷布団と掛布団をオリバーのテントから出した。
──*──*──*── キャンプ地
オリバーのテントから出ると、全裸のフルチン男と全裸の女達が縄で縛られた状態で正座をさせられている。
3名共スタイルが良いし、胸もかなりデカい。
良い形の胸をしているってのが、オレでも分かる!
人間じゃないから、デカい胸を見ても、綺麗なピンク色の乳首を見ても何にも感じないけどなぁ~~~~。
それにしても4名を縄で縛ったのは誰だろう?
それに他にも知らない男女が居るしぃ!
マオ
「 セロ──、コイツ等は誰なんだ? 」
オレがオリバーのテントから追い出した4名以外の男が3名と緑色の肌をした1名が居る。
緑色の肌をした1名以外の3名は縄で縛られている。
やっぱり真っ裸でフルチン全開だ。
コイツ等も変態野郎──いや、侵入者かよ……。
セロフィート
「 彼等曰く、オリバさんの親友らしいです 」
マオ
「 オリバの親友だぁ?
バリッバリの嘘だろ。
親友じゃなくて悪友だろう!
他人様のキャンプ地で許可なく全裸で4Pパーリーするようなケダモノ共をオリバの親友とは認めないぞ!
速攻、絶縁させて面会謝絶だ!! 」
セロフィート
「 因みに此方の彼等は──、マオとワタシのテントで楽しんでました。
彼等には掘った穴の中へ入ってもらう事にしました 」
マオ
「 生き埋めにでもするのか? 」
セロフィート
「 穴の中へ入った彼等には大量の蛭をプレゼントします。
そのまま顔を出した状態で埋めます 」
マオ
「 当然の報いだな!
セロとオレのテントで何してたのか考えたくもないけど、想像は付くよ。
このっ──、腐れ外道共め!!
自分達の犯した罪の重さを思い知れ!! 」
掘った穴の中へ入れて蛭を大量投入してから、首を出したまま生き埋めか。
セロ……、慈母神様みたいに穏やかな笑顔で微笑んでるけど、怒ってくれてるんだなよな??
怒ってるから “ 蛭攻めの刑 ” と “ 生き埋めの刑 ” を執行するんだよな??
マオ
「 セロ──、オリバのテントで楽しんでたコイツ等は、どうするんだ? 」
セロフィート
「 穴の中へ入れるのは同じです。
彼等の穴には、野生のGをプレゼントします。
首を出したまま埋めます 」
マオ
「 ゲェッ?!
野生のGかよ…。
流石はセロだな。
弟子思いだな~~ 」
セロフィート
「 ワタシのマオが作ってくれたキャンプ地を荒らして汚したのです。
落とし前を付けていただかないと──でしょう? 」
マオ
「 そだな。
ところでさ、肝心のオリバとテスは何処に居るんだ? 」
セロフィート
「 オリバさんは、猿轡をされた状態で木に縛られてました。
テスさんは魔法の鞄の中に避難してました。
彼等に見付からなくて幸いでした 」
マオ
「 そっか。
オリバに猿轡をして木に縛り付けるなんて、親友のする事じゃないな!
平然と嘘吐きやがって!! 」
全く──、許せない7名だな。
それにしても何で森の中に居るんだ??
森の中へ入る依頼書は全部、剥がした筈だけど……。
◎ 訂正しました。
オリバのテント ─→ オリバーのテント
侵入者!! ─→ 変態野郎がっ!!




