⭕ 森の中はデンジャラス 2
──*──*──*── 5日後
──*──*──*── 森の中
森の中へ入って、野営キャンプを始めた日から5日が経った。
森の中に生息している昆虫,昆虫以外の様々な虫,生物は何故か大きくなっている。
蛭はスリッパ並みに大きいし、蚊は湯呑み並みに大きい。
蚯蚓は蛇みたいに太くて長いし……。
こんな異常過ぎる森の中で、採取なんて出来る筈がない。
森の中で生態調査をしてくれているセロに教えてもらったけど、どうやら森の中の生態系が狂っているらしい。
一体誰がどうやって生態系を狂わせてるんだか。
虫が苦手なオリバーは、すっかり戦意喪失していて使い物にならない。
動物や獣相手なら戦えるのに、虫類を前にしたら腰が引けてしまって話にならないし戦力外だ!!
マオ
「 ──セロ、どうするよ。
もう5日も森の中に居るし、そろそろ≪ 町 ≫に戻るか? 」
セロフィート
「 そうですね…。
達成している依頼書もありますし、課題も達成出来てます。
一旦、戻るとしましょう 」
マオ
「 じゃあ、キャンプ地に戻らないとだな!
オリバも待ってるし 」
セロフィート
「 オリバさんとキャンプ地はテスさんに任せます。
マオはワタシと森の奥へ行きましょう。
生態系を崩した原因が見付かるかも知れません 」
マオ
「 原因?
〈 皇 〉が関係してるんじゃないのか? 」
セロフィート
「 してません。
〈 皇 〉は無関係です。
行きましょう 」
マオ
「 今からかよ?
はぁ……日が暮れてもないのに暗いってのは嫌だな…。
太陽の光が恋しいよ 」
セロフィート
「 もっと暗くなります。
森の奥では突然変異した動物や獣と遭遇するかも知れません 」
マオ
「 突然変異か。
それも生態系が狂ってる所為なのか? 」
セロフィート
「 さて、どうでしょう。
〈 皇 〉が無関係である事は確かです 」
マオ
「 〈 皇 〉が無関係なら何が原因なんだろうな? 」
セロフィート
「 それを今から確かめに行きます 」
マオ
「 うん…… 」
──*──*──*── 1時間後
木々が生い茂っていて太陽の光が全く届かない森の奥深く。
セロと2人で更に森の奥へと進んで歩く。
セロが古代魔法で明かりを灯してくれる。
前後,左右に光の玉が浮いている。
セロとオレが歩けば、光も動く。
確かに怪物は居ないけど、突然変異した動物や獣と遭遇する。
まぁ、突然変異で凶暴化していても倒せない程じゃない。
オレの手に掛かれば、3枚下ろしだ!
マオ
「 ──何だ?
この白くてベタベタした糸は? 」
セロフィート
「 蜘蛛の糸で間違いないでしょう。
小さな蜘蛛ではないでしょうね 」
マオ
「 デカい蜘蛛かよ…。
セロ、糸は燃やしちゃって良いかな? 」
セロフィート
「 勿体無い事しないでください。
この糸には使い道があります。
糸は回収します。
蜘蛛は生きたまま捕獲します 」
マオ
「 マジかよ… 」
セロフィート
「 無傷で捕獲したいですし、ワタシが睡眠魔法で眠らせます。
マオは見ていてください 」
マオ
「 セロに任せるよ。
倒さなくて済むのは楽だしな 」
セロは古代魔法を発動すると蜘蛛の糸を全て回収した。
奥へ進むとデカい蜘蛛が群がっていた。
マオ
「 うげぇ~~。
沢山居るじゃんかよ…。
気持ち悪ぃ…… 」
セロが睡眠魔法を発動させると群がっていたデカい蜘蛛達は体勢を崩し始めた。
どうやら眠ってしまったみたいだ。
セロは更に古代魔法を発動させてデカい蜘蛛を小さくした。
小さくなった大量の蜘蛛は魔法陣の中へ沈んで消えた。
マオ
「 何時もこうだと助かるんだけどな~~ 」
セロフィート
「 マオ、誰か居ます 」
マオ
「 えっ?
こんな森の奥に人が居るのかよ? 」
セロフィート
「 森へ入る依頼を受けたまま戻って来ない冒険者達かも知れません 」
マオ
「 何だよ、それ。
オレ、初耳なんだけど! 」
セロフィート
「 オリバさんのトレーニングに付きっきりだったマオが知らないのは当然です 」
マオ
「 さっきの蜘蛛に捕まって、行方不明扱いされてたのかな? 」
セロフィート
「 どうでしょうね 」
マオ
「 同業者の誼で助けてやらないな 」
そんな訳で──、セロと一緒に森の奥へ更に進んで行くと、何かの塊を見付けた。
塊には沢山の虫が群がっている。
蠅かな?
マオ
「 セロ──、あの塊は何だよ? 」
セロフィート
「 噛み砕かれてミンチ状となった肉の塊です。
何の肉の塊か、言わなくても分かりますね? 」
マオ
「 ………………まさか…行方不明の冒険者……なのか??
その成の果て?? 」
セロフィート
「 マオ──、装備品が散乱してます。
持ち帰りましょう。
マイバイ証があれば、犠牲者の身元が判明します 」
マオ
「 …………セロ、この肉の塊はどうするんだ? 」
セロフィート
「 放っとけば良いです。
──装備品は回収しました。
奥へ進みましょう 」
マオ
「 ちょっ──、未だ先へ進む気かよ! 」
セロフィート
「 この肉の塊は生態系を狂わせた原因では無いです。
原因を突き止めるには、更に奥へ進む必要があります 」
マオ
「 マジかよ…… 」
依頼を請け負って森へ入ったまま戻って来ない冒険者達の末路が目の前にある。
これを通り過ぎて先へ進むのかよ。
グロい。
エグくてグロ過ぎる…。
名前も知らない冒険者達の成の果て……。
肉の塊を餌にする虫達か……。
気持悪ぅ~~~~。




