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✒ 野郎同士でショッピング 3


──*──*──*── 靴下屋


 靴下ソックス屋入ったセロは、出迎えてくれた店員さんに靴下ソックスをオーダーメイドしにた事を伝える。

 靴下ソックスのオーダーメイドを頼む客なんてやしないだろうから、店員さんも戸惑っている。

 セロは靴下ソックス屋の責任者を呼んでるように店員さんに伝えた。

 店員さんはぐにバックルームへ下がって行った。


マオ

靴下ソックスをオーダーメイドするなんて本格的だな~~。

  市販のじゃ駄目なのか? 」


セロフィート

「 特殊な靴下ソックスですし、販売されてません 」


マオ

「 マジかよ。

  一体どんな靴下ソックスをオーダーメイドする気だよ? 」


オリバー・デグンス

「 折角入った臨時収入が消えて行くぅ~~~ 」


セロフィート

「 必要な物には金銭を惜しまない事です。

  足に掛かる負担を軽減させ、少しでも快適に歩けるようにする為です 」


オリバー・デグンス

たしかに冒険者はく歩きますし、足に掛かる負担も多いみたいですけど……。

  ブーツだけじゃ駄目なんですか? 」


セロフィート

靴下ソックスは軽視されがちですけれど、肌にれる靴下ソックスには拘る必要があります。

  靴下ソックスは快適に歩く手助けをしてくれる必需品です。

  覚えておいてください 」


オリバー・デグンス

「 は、はい!

  分かりました! 」


 もっともらしい事を言ってるセロだけど、セロの言っている事がほんどうかなんて分からない。

 だって、セロだからだ。

 根拠の無い事もも同然に根拠が有るかのように話して相手を丸め込むのがセロだ。

 適当な事を言って相手をその気にさせてしまう口八丁手八丁なのは、吟遊詩人がゆえなのか……。

 まぁ、吟遊詩人ですらないんだけどな~~~。

 副業に “ 詐欺師 ” を追加すべきだな!


 なんて事をセロとオリバーの会話を聞きながら考えていると、店員さんが靴下ソックス屋の責任者を呼んでてくれた。

 どうやら靴下ソックス屋の責任者は店長みたいだ。

 セロは早速、店長さんとオーダーメイドの靴下ソックスについて話を始めたみたいだ。






セロフィート

「 オリバさん、足のサイズを測ってもらいます。

  てください 」


オリバー・デグンス

「 は、はい! 」


 どうやら店長との依頼交渉は成功したみたいだな。

 流石はセロだ。

 一体どんな事を言葉で店長さんを丸め込んだんだか…。

 オリバーは店長さんに案内されて足のサイズを測りに行った。


マオ

靴下ソックスも足のサイズを測るんだな 」


セロフィート

「 オリバさんは成長期ですから、伸縮性の素材を生地を使います 」


マオ

「 素材を生地にする?

  そんな事が出来るのか? 」


セロフィート

なんの為の古代エンシェント魔法マジックです?

  素材を生地に変えるのは簡単です 」


マオ

「 そうだったな~~。

  古代エンシェント魔法マジックで作れちゃえば、〈 (原質)(みなもと) 〉で構成して大量に増やす事が出来るもんな~~~ 」


セロフィート

「 素材を生地に変えて販売すれば、ガッポリ出来ます。

  誰にも真似は出来ませんからね 」


マオ

「 ははは……。

  そだな~~ 」


セロフィート

わば今回の靴下ソックスは試作品です 」


マオ

「 試作品? 」


セロフィート

「 オリバさんに試作品を履いて使ってもらいます。

  好評かをられたら、更に改良をして冒険者向けに販売します 」


マオ

「 マジかよ。

  靴下ソックスも販売する気かよ… 」


セロフィート

「 ブーツもです。

  靴下ソックスは同じサイズで大量生産する事が出来ますから、靴下ソックス屋の店内に場所を設けて販売する事が出来ます。

  足の特徴はみな違いますから、ブーツはオーダーメイドになります 」


マオ

「 じゃあ、かなり値段が張るなぁ 」


セロフィート

「 オーダーメイドとは、そういうものです。

  ブーツは()頑張る自分への御褒美ですよ 」


マオ

「 ははは…… 」






オリバー・デグンス

「 セロフィート師匠,マオ師匠──、サイズを測り終えました! 」


セロフィート

「 今回、オーダーメイドで作ってもらう靴下ソックスには、7つの効果を付けてもらいます 」


マオ

「 7つの効果??

  多くないか? 」


セロフィート

れも必要不可欠な効果です。

  オリバさん、忘れないようにメモしてください 」


オリバー・デグンス

「 は、はい! 」


 オリバーは慌てて魔法マジックの鞄(バッグ)からメモ帳とペンを取り出した。


セロフィート

靴下ソックスに求める効果は、擦れ防止,保温性,クッション性,吸汗性,速乾性,防臭性,伸縮性です 」


マオ

れも靴下ソックスおぎなえるのかよ? 」


セロフィート

「 特殊な生地を使えば可能です。

  ──擦れ防止は、快適な厚さが求められます。

  足首周辺の擦れを防止する為に必要です。

  ──保温性は、適度な保温性が求められます。

  汗を掻き過ぎず、汗冷えを防止する為に必要です。

  ──クッション性は、適度な生地の厚さで得られます。

  ──吸汗性・速乾性は、汗による温気が溜まりにくくする為に必要です。

  ──防臭性は、天然素材を使う事で、防臭効果を高め、足の臭いを防ぎます。

  ──伸縮性は、靴下ソックスを洗ったあとの伸び縮みを防ぎます。

  足のサイズが多少変わってもフィットします 」


マオ

「 7つの効果を持った靴下ソックスか。

  そんな靴下ソックスが出来たら凄いだろうな 」


セロフィート

靴下ソックスに使う生地はワタシが用意しました。

  今回は5本指の靴下ソックスを作ってもらいます 」


オリバー・デグンス

「 ………………一体いくらになるんですか… 」


セロフィート

「 生地は此方こちらの持ち込みになりますから、その分は安くなります 」


マオ

「 まぁ、出来上がった時に領収書を見るしかないな。

  オリバ、昼食ランチを済ませたら冒険者ギルドに行くし、たんまり依頼を受けて稼げばいよ。

  またロブグルーでも狩りに行くか? 」


セロフィート

「 オリバさんには野営キャンプの仕方も覚えてもらわなければいけません。

  昼食ランチを終えたら《 商店街 》で食材,調味料,香辛料,調理道具,調理機具,食器類,食具類も買い揃えましょう 」


オリバー・デグンス

「 えぇ~~~!!

  マジですかぁ~~?

  折角…セロフィート師匠からの借金が無くなったと思ったのに……、またセロフィート師匠に借金するんですかぁ~~ 」


セロフィート

「 ふふふ。

  出世払いしてください 」


オリバー・デグンス

「 うぅ…………あんまりですよぉ~~~~ 」


マオ

「 セロ──、あんまりオリバをいじるなよ…。

  ほど(ほど)にしてやれよな… 」


セロフィート

「 味のしない料理を食べたいです? 」


マオ

「 食べたくはないけど…… 」


セロフィート

靴下ソックスのオーダーメイドも頼みましたし、《 飲食街 》へ行きましょう 」


 セロの合図で靴下ソックス屋を出る。

 やっぱり店長さんと店員さん達がふか(ぶか)と頭を下げて見送ってくれた。

 オーダーメイドの依頼はカネになるし、なんかんだで〈 サムシンググレート 〉は有名だから、「 オーダーメイドを頼まれた 」って事は、店の宣伝効果にも繋がるんだろうな。

 正午も近いし、一旦《 商店街 》での買い物を中断して、《 飲食街 》へ向かう事になった。

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